「部屋がすぐに汚くなってしまう」「片付けがうまくできない」といった悩みを抱えている人も多いでしょう。 書店にもたくさんの片付けに関する本があり、どういった本を購入すればいいかわからないといった声もよく耳にします。 そこで今回は、片付けに関する本を、収納系、断捨離系、家事系の3テーマで紹介します。
まずは片付けられない人の特徴を紹介します。
片付けができない人は、自分がどのタイプに当てはまるのかを認識することで、対策がしやすくなります。
欲しいものをすぐに買ってしまう浪費癖がある人は、なにかとものが溜まってしまい、部屋がもので溢れる状態になりがちです。
通販やショッピングで衝動的に購入してしまい、一度も使っていないものや着ていないものが多い人はこのタイプになるでしょう。
浪費も激しく部屋も汚くなってしまいます。
片付けができない人のなかには、部屋が汚いことに気づいていない人もいます。
毎日使っている部屋が汚いことに、自分では気づきにくい場合もあります。
そんなときは、友人を部屋に招いたり、部屋の写真を知人に見せるなどして、部屋の状態をどう感じるか聞いてみるといいかもしれません。
なかなかものが捨てられない人も、部屋が汚いことが多いです。
長期間使っていないものや着ない服、使い道のない貰いものなどがたくさんある場合は、物が捨てられない性格の可能性が高いです。
部屋やクローゼットをチェックして、自分がものを捨てられない性格かどうか確認してみましょう。
ストレスをた溜め込んでしまう人は、部屋が汚くなる可能性があります。
過度のストレスがかかっている状態だと、人は判断力が鈍くなってしまい、使わないものを買ってしまったり、ものを置きっぱなしにすることがあります。
日常的にストレスを感じている人は、部屋が汚くないかどうかを今一度確認してみてください。
ここからは、部屋を片付けることで得られるメリットを紹介します。
キレイな部屋はそれだけで気分がよくなるものです。ですがそのほかにも部屋をキレイにするメリットがたくさんあります。
部屋を片付けることによって、汚い部屋にいる状態と比べて精神が安定します。
部屋が汚いと多くのものが視界に入り、脳がストレスを感じてしまうのです。
また、部屋が汚いとものを失くしたり、探し物がなかなか見つからなかったりとイライラすることも増えてしまいます。
整理整頓されている部屋ではそういったイライラも減り、自然と清々しい気分になります。
部屋を片付けることによって、物事に集中しやすくなります。部屋が散らかっていると視界にものが入ってしまい、集中力が散漫になってしまいます。
部屋がキレイな状態であれば、余計なものが視界に入らなくなるので、より集中しやすくなるでしょう。
なにがどこにあるのかが分かれば、必要なものを探す手間も省け、仕事や家事の効率も上がります。
先述しましたが、部屋が汚いとさまざまなものが視界に入って気が散ってしまい、仕事や家事の効率が下がってしまう可能性があります。
定期的に片付けをすることで、部屋にどんなものがあるのかを認識するキッカケにもなります。
所有物を正しく把握できていれば、同じものを2つ買ってしまうこともなくなり、余計な出費も自然と減るでしょう。
きれいな部屋は運気を上げてくれます。風水では汚い部屋や場所には悪い気が溜まりやすくなるといわれており、運気も下がってしまいます。
運気には部屋の方角などさまざまな要因がありますが、部屋をきれいにしておくだけでも運気が上がるのであれば、これほど簡単な上げ方はないのではないでしょうか。
ここからは悩み別に片付け本の選び方を紹介します。
自分の部屋をどんな方法で片付けたいかや、片付けに対してどんな悩みがあるかを把握しておくことで、よりスムーズに片付けを進められるでしょう。
物を上手にしまう方法を知りたい人は、収納系の片付け本がおすすめです。
収納系の本には、小物などを使った上手な収納方法や限られたスペースをうまく使う方法が紹介されており、すぐに実践できる内容が多く掲載されています。
一度きれいに収納するコツを学べば部屋も汚れにくくなり、きれいな部屋がキープできるようになるでしょう。
部屋にものが溢れていてスッキリさせたい人は、断捨離系の本を選びましょう。
部屋をスッキリさせるには、ものが少ないことに越したことはありません。
断捨離系の本には、捨てるものを見極めるコツや考え方が書かれています。
納得したうえでものを捨てられれば、取捨選択も捗るでしょう。ミニマリストを目指す人にも断捨離系の本はおすすめです。
仕事や育児などで忙しく、なかなか片付ける時間が確保できない人には、家事系の本がよいでしょう。
家事系の本には、毎日の家事を短時間で効率的におこなうコツや、そのための収納方法などが書かれています。
家事と同時進行で片付けができるようになるので、おすすめです。
ここでは、収納系におすすめの片付け本を紹介します。
収納系の本は、自分の部屋でも実践可能かどうかの視点で選ぶことが大切です。これから紹介する本のなかで気になるものがあれば、ぜひチェックしてみてください。
- 著者
- []
- 出版日
家具の配置や適切な収納スペースの確保を設計する「収納デザイン」について、人気建築家たちが解説しています。
「動線」「部位に合わせた収納設計」「造作収納家具」「持ち物サイズ」の4つの切り口から、散らからない家にする方法を知ることができます。
「片付けなくても片付いている家」を目指してみませんか。
- 著者
- 宙花 こより
- 出版日
アラサーの女性主人公が、整理収納アドバイザー・伊藤朋美のアドバイスを受けながら、部屋を片付けていく様子を描いたマンガです。
面白い体験談を交えながら、収納に関するノウハウを身につけることができます。
- 著者
- 加藤 ゑみ子
- 出版日
物は出し入れするという原則をもとに、収納の基本的な考え方から、実践的なアイデアを解説しています。
普段使っていないものを捨てるのではなく、別の活用方法を見出す術についても言及しています。
収納に関する新しい発見ができる1冊です。
- 著者
- 鈴木信弘
- 出版日
散らかりやすい家に共通する建築上の仕組みについて解説した、新しい視点の片付け本です。
玄関からトイレ、押入れや風呂まで、家のあらゆる場所について、イラスト付きで分かりやすく解説しています。
場面のイメージがしやすく、自分の部屋の片付けにも活かせる内容です。
- 著者
- 大嶋信頼
- 出版日
こちらはマインド系の本です。心理学や脳科学の観点から、片付けられるようになるための考え方や収納方法を紹介しています。
どうすれば片付けができるようになるかを、自身の体験談をもとに解説しています。共感できる人も多いでしょう。
- 著者
- ["オギャ子", "ドキ子(yuki)"]
- 出版日
片付けが苦手な主婦が、インテリアの人気ブロガーである友人の力を借りて部屋をきれいにしていく様子が描かれています。
登場人物たちのコミカルなやり取りを楽しみながら、おしゃれな部屋にする方法を知ることができます。
- 著者
- 西原 三葉
- 出版日
ADHDにより片付けられずに苦しんだ著書が、認知行動療法などの知識を使って、部屋を片付ける方法を紹介しています。
片付けが得意な人ではなく、苦手な人が編み出した実践的な方法が書かれているため、同じ悩みを持つ人から非常に好評です。
- 著者
- 主婦の友社
- 出版日
100均アイテムを使い、部屋の収納を改善する方法を257通り紹介しています。
実際の写真やイラストが豊富で、実践しやすい点が特徴です。
100均アイテムだけでおしゃれなインテリアを作る方法も収録されており、低予算でできる収納術を学びたい人に最適です。
- 著者
- なぎまゆ
- 出版日
片付けが得意になった漫画家の著者が、足の踏み場もないくらい汚い友人の部屋の片付けを手伝うストーリーです。
片付けができない理由や部屋をきれいな状態に保ち続ける方法などを漫画で解説しています。
楽しみながら収納方法などを学べるので、「自然と部屋の片付けをしたくなる」と評判です。
- 著者
- 飯田 久恵
- 出版日
「収納カウンセラー」の第一人者として活躍する飯田久恵が、片付けがうまくいかない人向けに、収納の考え方や実践方法を教えています。
著者の長年の経験から編み出した「棚・引き出し・吊るす」の収納3原則のもと、ものが片付く実践方法を5つのステップで紹介しています。
断捨離系の本は、断捨離への考え方がきちんと解説されており、その方法で断捨離が実践できそうかといった基準で選ぶことが大切です。
- 著者
- ["やました ひでこ", "マガジンハウス"]
- 出版日
断捨離について、ヨガの哲学に基づいて解説している本です。
断捨離の本当の意味を理解することで、どういった考え方でものを捨てればいいのかを学べるでしょう。
巻頭には断捨離に関する書き下ろし漫画もあり、楽しく読むことができます。
- 著者
- やました ひでこ
- 出版日
断捨離生活を維持する具体的な方法が数多く掲載された本です。
断捨離を実践し、大掃除が不要なほど常に部屋をきれいに維持している著者の自宅を見ることができます。
引き出しの中など、細部にこだわる断捨離術も学べます。
- 著者
- やましたひでこ
- 出版日
断捨離の本質的な意味を解説したうえで、片付け以外にも断捨離の力を活かす方法を紹介しています。
不要・不満・不快な感情や押し付けられた価値観を「出す」ことによって得られるものを体験してみましょう。
- 著者
- 筆子
- 出版日
- 2016-03-18
人気ブロガーでミニマリストの筆子による、ものの捨て方やものに振り回されない生き方について書かれた本です。
ミニマリスト歴30年の著者の考え方を参考に、1週間で8割の物が捨てられる具体的な実践方法が多く掲載されています。
- 著者
- やました ひでこ
- 出版日
歳を重ねたがゆえに捨てる決断ができないシニアに向けて書かれた本です。
著者のやましたひでこが提唱している「素敵な遺し方」を実現することで、もっとも楽しい日々を手に入れることができるでしょう。
- 著者
- ブルックス・パーマー
- 出版日
ものを捨てられない理由は、ものにまつわる記憶やプライドなどの心理的要因があるという考え方のもと、その要因から解放される方法を教えてくれる本です。
溜め込んでいるものと自分の心との関係をはっきりさせ、ものから解放されるヒントが載っています。
- 著者
- riamo*
- 出版日
大人気のブログ「優しい時間と、もたない暮らし」のブロガーが、片付け術を紹介している1冊です。
著者自身が実践してきた、少しずつものを捨てていき、やがてものを持たない暮らしに移行した体験談をもとに、さまざまなアイデアが掲載されています。
- 著者
- やまぐち せいこ
- 出版日
人気ブロガーでミニマリストでもあるやまさんが日々の生活で実践している、「家族4人でのものを持たない暮らし」を紹介した本です。
インテリアや収納、家事や着こなしをはじめ、家族との関わり方や不変のルールなど、余すことなく紹介しています。
YouTubeでも片付けに関する情報を配信しているので、そちらもぜひチェックしてみてください。
- 著者
- すずひ
- 出版日
カリスマミニマリストのすずひが、ものを持たない暮らしをするなかで気付いたことや、実践した方法をまとめた1冊です。
ブログでも1年を12着で過ごす着回し術などが紹介されているので、本書を合わせてチェックしてみてください。
- 著者
- 主婦の友社
- 出版日
19人のミニマリストの暮らしを紹介している本です。
ひとくちにミニマリストといっても、心地よく暮らせるものの量は人によって異なります。
本書を読めば、自分に合ったミニマリストに出会えるかもしれませんね。
最後に、家事系でおすすめの片付け本を紹介します。
家事系では、実践できそうな内容が書かれている本を選ぶことが大切です。また、家事に対する新しい考え方を学べる本もいいでしょう。
- 著者
- 勝間和代
- 出版日
経済評論家としてビジネスの分野でも活躍する勝間和代が手掛けた、家事と家計を楽にする方法を学べる1冊です。
ロジカルに家事をすることで時短になり、これまで時間が足りずにできなかったことが実現できるようになるでしょう。
- 著者
- 本間朝子
- 出版日
知的家事プロデューサーの著者が、毎日の生活習慣や家事のやり方を少し変えて、家事のムダを大きく減らすためのコツを教えています。
読者の90%以上が「ムダな家事が減った」と回答しており、多くの人が効果を実感できる内容です。
- 著者
- 野々村 友紀子
- 出版日
芸人の夫を持ち、自身もテレビ番組に出演したことがある野々村友紀子が、夫が気付かない家事のエピソードを辛口で綴ったエッセイ本です。
夫に突きつけた家事リストも載っています。
協力して家事をおこないたい夫婦はぜひ読んでみてください。
- 著者
- 成美堂出版編集部
- 出版日
掃除、洗濯、収納、料理、修繕といった家事の基本を、その分野のプロ7人が解説している1冊です。
写真も豊富なので、読みやすくわかりやすいのが特徴です。
知っておくと便利な情報や裏ワザが多数掲載されているので、自分に合った時短術を探してみましょう。
- 著者
- 京子, 石阪
- 出版日
仕事と育児に加え、家事や介護もおこない多忙をきわめていた著者が、家事をサボる方法を徹底的に考えて書いた本です。
どんな家事をやめて、その代わりに何をすればよいかを、分かりやすくリスト化して教えてくれます。
- 著者
- 藤原千秋
- 出版日
掃除、洗濯、料理、収納、修繕、お付き合いのマナーまで、家事全般のコツが一目でわかるよう、豊富な写真を使って丁寧に紹介しています。
家事初心者にも分かるように書かれているうえ、家事の裏技や豆知識も多数紹介されているのがポイントです。
家事に不慣れな人におすすめの1冊です。
- 著者
- ["本間朝子", "藤原千秋", "河野真希"]
- 出版日
今までの家事を一度見直し、効率よく負担のない家事に変える方法を紹介しています。
掃除や片付け、洗濯、料理といったジャンル別に、ちょうどいい家事を習慣化する方法が書かれています。
家事初心者でも実践しやすい内容です。家事に対する考え方を改めたい人は一度読んでみてください。
- 著者
- ["加茂谷 真紀", "本田 亮"]
- 出版日
家事をポジティブに捉える方法や、家事の具体的な進め方を紹介しています。
「家事は本来、家を明るく元気な愛のエネルギーで満たすもの」という考えのもと、機嫌や気持ちの明るさに重きを置く家事が学べます。
- 著者
- ののこ
- 出版日
夫の借金が原因で家計の改善に乗り出した著者が、節約できる家事テクニックを教えてくれます。
おかずの作り置きやポイントカードの有効活用など、実践しやすいアドバイスがたくさん載っています。
- 著者
- 本多 さおり
- 出版日
家事がしやすい部屋や家の構造について書いている本です。
そのため、引っ越しを検討していたり、家を建てようと考えている人におすすめです。
住まいの選び方、間取りのポイントやコスト、効率的な家事の方法などが紹介されています。
以上、片付けに関する情報、本の選び方、ジャンル別のおすすめの本を紹介しました。
きれいな部屋を維持すれば精神が安定し、家事や仕事の効率も上がります。
この記事を参考にして、みなさんの生活がよりよいものになることを願っています。