下岡晃(Analogfish / m社)が選ぶ「食べ物にまつわる本」
今年の夏はとても暑くて、もう本当に参ってしまった。なるべく冷房は使いたくないけれど、これでは使わなかったら使わなかったで身体に支障をきたしそうなので、設定温度29度にして過ごしてました。

先日、何かで鰻味のナマズが開発されたというニュースを見た。ちなみに僕は長野県の田舎の出身なので子供の頃、用水路でナマズをとって蒲焼きで食べたことがある。淡白で結構美味しかった。

話が逸れてしまったけれど、そのニュースを見て鰻が食べたくなった。せっかくなら美味しいのを食べようと思ったけれど、鰻なんて東京に出てきて数える程しか食べたことがない。だいたいこういうことで迷ったらこの本。

むかしの味 池波正太郎

著者
池波 正太郎
出版日
1988-11-30
大好きな池波正太郎さんのエッセイには食べ物にまつわるものが多い。ほとんど全部読んだけれど、かなり話が重複してるものが多いので、これから池波さんのエッセイを読み始める人は注意してほしい。

池波さんはこだわりのある人だということは読めばすぐにわかる。だけれど読んでると子供のようでとても柔軟な顔が見えてくる。で、見てみると載ってたお店、浅草の「前川」。高いとこですよね……。

プレイボール ちばあきお

鰻で思い出す本がもう一冊ある。父親の本棚に揃っていたちばあきおさんの漫画『プレイボール』で、先輩の部員の送別会で野球部OBからの計らいで鰻重がふるまわれるシーン。

ちばさんの漫画は食べ物がすごく美味しそうに描かれてるとかではないけれど、妙に心に残ります。イガラシが合宿の当番でみんなにラーメンを作る話もいいです。「コショウを入れろって書いてなかったか?」

著者
ちば あきお
出版日

もの食う人々 辺見庸

著者
辺見 庸
出版日
鰻ではないですが、これも昔に読んで印象に残っている本。暑いアジアの景色が頭に残っています。残飯を買って食べる人やカニバリズムとか強烈なのもあったけれど、いろんな現実の中で何かを食べずには生きられない人間の姿が見えてきます。

食べるということを考えさせられる一冊。本棚に見つからないので、もう一度買ってみよう。

POPEYE 796 カレーと本

夏といえばカレー。もとよりカレーは大好きなのですが、2年前の夏にコンビニでこの雑誌を手にとってカレー熱に火がつきました。責任とってほしいです。ここ最近で心に残ってるカレーは、京都「SPICE CHAMBER」のキーマカレーです。

POPEYE 796 - カレーと本

2013年07月10日
マガジンハウス
マガジンハウス

最近、ぐんと気温が下がってすっかり秋らしくなってきましたが。
夏の忘れ形見に“暑い日に思い出す、食べ物にまつわる本”ということで。

この記事が含まれる特集

  • 本と音楽

    バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。

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