2021年、年のはじめに思うこと【荒井沙織】

更新:2021.11.28

あけましておめでとうございます!みなさんは、年末年始をどうお過ごしでしょうか?私はといえば、例年、家族や友人とひたすら美味しいものを食べたりしながら年賀状を書くという、至ってシンプルな過ごし方をしている。そんな私でさえ、今年は友人と集まる予定も立てていないので、いつもよりさらに静かな休日だ。このお正月はお休みも少ないことですし、みなさんホンシェルジュでも読みながら、自宅でのんびり過ごしましょう。今回は、新しい年に思うことを書いていきます。

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時代が変わった!

昭和から平成に変わった時の話を聞くと、多くの人が肌感として何かしらの変化を体感していたのだな、という印象を受けていたが、平成元年生まれの私は、これまで【時代の変化】というものを実感したことが無かった。大分あと、その時点と過去との違いが明確になってから意識される、懐古的なものなのだろうという認識だった。それが、2020年は初めて、世の中が変わっていく空気というものが私にも分かったような気がしたのだ。

時代の変化は心境にも影響した。
以前の記事にも書いているが、この一年ほどの間に起こった日常の変化は、私にとっては良い側面もあったと感じている。そのうちの一つが、この期間で交友関係がだいぶ身軽になったことだ。もう少し正確に表現するならば、“身軽でありたい” と思うことに罪悪感を抱かなくて良くなったこと、と言えるだろう。

世界中の多くの人が、程度の差はあれど、昨年は交友関係を縮小したり断絶せざるを得ない状況に置かれた。ネットが普及しているからこそ続いた繋がり方もあったが、それでもこれまで通りとはいかなかったはずだ。人と繋がりを持つことは大切だと思う。でも、こうして一度リセットした後に振り返ると、必ずしも自分にとって必要な関係ばかりではなかったことに気づかされた。雑踏の中に埋もれていると、知らず知らずのうちに、本当に大切なものが存在感を薄くしていたりするものだ。

それに、旧友との関係性を考えると、繋がりの深さは、連絡を取り合う頻度だけに比例しない。これは以前からそう感じてきたし、時代に関わらず変わらない事柄の一つだと思っている。

著者
昭文社 出版 編集部
出版日

星占いの世界でも、2020年は転換期だったと言われている。20年おきに訪れる、星の配置に基づく節目(グレート・コンジャンクション)を12月22日に迎えたのだが、それが今回は、約200年に一度という、時代の大きな転換点でもあったそうだ。新しく始まった「風の時代」。どう捉えるかはそれぞれだが、なんとなくこれまで “しんどいな” と感じていた人たちが、少し生きやすくなったらいいなと思う。

著者
yuji
出版日

“好き” を集める!

旧年中は、自宅で過ごす時間が増えたことで、持ち物の断捨離が捗った人も多かったのではないだろうか。私は一昨年のうちに大断捨離を済ませてしまっていたのだが、それでも、自宅で暇を持て余すと、無性に物を整理したり買い替えたりしたくなった。

大断捨離をすると、本当にスッキリする。だが、そのまま物を増やさずに生活していくことは、ほとんど不可能だ。だって、私は買い物することが好きだし、特に必要のなさそうな物だって、心が惹かれたら買ってしまうことがあるからだ。物に限らず、人間関係や仕事もそうだ。それらは、意思に反して面倒を抱えなければならない場合もあるし、そう簡単には捨てられないことも多い。

きっとどんな世界になったとしても、私たちは変わらずに増やしては減らし、あえて手元に残しておいたりしながら、毎日を続けていくのだろう。けれど、せっかく断捨離でスッキリ減らしたあとには、 できれば “好き” な物だけを集めていきたい。そうやって少しずつ、換気をする様に、自分の周りの環境を整えていくのだ。

著者
ドラ・トーザン
出版日

みなさんも一緒に、今年はもっと “好き” を集めていきませんか?

2021年の終わりには、自分の周りの何パーセントくらいが “好き” なものに囲まれているか、ここで楽しい報告会ができますように。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

(撮影: 荒井沙織)

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