寺田寛明のどる×こみ!【連載初回】

寺田寛明のどる×こみ!【連載初回】

更新:2021.11.30

正統派のフリップ芸、現役塾講師、大喜利の人……。「寺田寛明」と聞いて、あなたはどんな人物が浮かぶでしょうか? 若手ライブシーン再注目のピン芸人である彼ですが、この連載では【ちょっと文章がうまいアイドルオタク】!それ以外の寺田寛明は忘れていただいて結構です! あの漫画や小説の世界観を人に伝えるとしたら?現場で培った豊富なアイドル知識を活かして、登場人物を実在のメンバーで例えながらその魅力をお伝えしていきます。

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アイドルも少年漫画も、「成長物語」だ

こんにちは。アイドルオタクです。

わたしは寺田寛明という名前でピン芸人をやっている者です。

フリップめくり芸人をやりながら、塾講師をやりながら、アイドルオタクをしています。この3つの情報だけ聞いて勘で僕の似顔絵を描こうとしても当たるような見た目をしています。年間130現場ペースでアイドルを見に行っています。

そんな感じなので私の記事では本を紹介しつつ、その登場人物・世界観などを実在のアイドルに例えながらお話できればと思います。

知ってる本だったらそこからアイドルに興味を持っていただいたり、その逆の場合は本に興味を持っていただいたりしてもらえたら嬉しいです。

本もアイドルもどちらも知らなかった場合は謎の単語がたくさん出てくるだけの文章になると思うので世界史の勉強一周目の気持ちで読んでください。メディチ家。ソフホーズ。テュルゴー。

ちなみに本当はアイドルさんすべてに敬称をつけたいところなのですが、ノイズになりそうなのでところどころ省略させてください。「テュルゴーさん」とか言ってたらフリーザみたいで読みづらいと思うので。

 

というわけで本日ご紹介する本はジャンプ漫画『僕のヒーローアカデミア』です。ド有名ですね。

人類のほとんどが「個性」と呼ばれる超能力を持つようになった社会で、個性を悪用するヴィランを倒す正義のヒーローたちが大人気なわけです。そんなヒーローに憧れる、ヒーローオタクの少年デクには個性がないのですが、とある出会いからヒーロー養成学校の試験を受けることになって……というあらすじです。

著者
堀越 耕平
出版日
2014-11-04

能力を表現するのに「個性」という言葉を使っているのがすごいなと思うところなのですが、「触れたものの重力をコントロールすることができる」「すごい速さで移動できる」「へそからレーザーが出る」といった具合に一人ひとりちがう能力を持っているわけです。攻撃型の個性があればサポート型の個性があって、自ずとキャラクターも立ってくる。まさに「個性」なんです。

 

『僕のヒーローアカデミア』でいう「個性」はアイドル界でも戦闘力に

そんな「ヒロアカ」の世界観に近いアイドルを考えた時にパッと思いついたのが「クマリデパート」です。

アイドルを人に勧めるときに言えることってあまりなくて、曲が良くて、可愛くて、ダンスがうまくて、歌がうまくて、みたいなのは完全にクリアしてるんですけど、その上でクマリデパートは、正統派だけど一人ひとりの個性が強くてマーベルヒーロー感のあるグループなんです。アイドルは漫画と違ってネタバレとかないと思うので一人ひとり紹介します。

 

いつ見ても笑顔!ブレないザ・アイドル水色担当リーダー「早桜ニコ」

クールビューティで中身は天然のピンク担当「優雨ナコ」

とにかく歌がうまい、声がよい、ホワイト担当「楓フウカ」

トランペットからモノマネまで器用にこなすジロリアン、黄色担当「山乃メイ」

背が高い!声が大きい!すべてのアイドルの中でもっとも口が大きい!ライブ中ずっと見てしまう、癖になるモンスターキャラのミントグリーン担当「七瀬マナ」

 

そして赤色担当「小田アヤネ」さん。

クマリデパートをバトル漫画だとすると、一番主人公感があるのが彼女だと思います。

キャラクターとしては漫画アニメなどサブカル好きであることと、絵がうまいこと、曲の間奏部分で突然ふかわりょうの小心者克服講座のダンスを始めたり「命」ポーズをしたりと謎にナベプロづいてた時期があること、優しい、などが挙げられます。

小田さんはぜんぜん人気メンバーだしどのグループでも余裕でセンター張れるぐらいのポテンシャルがあるのですが、いかんせんクマリデパートは他のメンバーの個性が強くおもしろすぎるという問題があります。

最近AuDee(オーディー)というJFNのアプリで始まったラジオ番組内のコーナーが「リスナーから送られてきたお悩みメールが書かれた紙を七瀬マナさんが丸飲みする」というものだったりするので、他のメンバーが異常だという見方もあります。しかし小田さんは真面目にアイドルであるがゆえに少し埋もれてしまう部分があります。ポンコツキャラのような部分もあるのですがクマリには紙を食らうモンスターがいるのでおもしろさは勝てません。繰り返しますが可愛いし優しいので人気はあります。

私もお笑いライブなどでハリウッドザコシショウやフワちゃんの隣で大喜利をした経験があるのですが、私程度の凡庸な人間が何を言ってもまったくウケず、そのまま首の骨が折れて死んでしまったことがあるので強キャラが近くにいる気持ちがわかります。

 

アイドルと少年漫画の共通点は「成長物語」であること。小田さんは加入当初はダンスが下手だったけど頑張った結果ダンスソロパートをもらえるようになるまでに成長したというエピソードもある努力型です。ポテンシャルがあって優しいのも主人公っぽいと感じる魅力です。

「ヒロアカ」とクマリデパート、まだの方はぜひ一度ご覧になってみてください。

ありがとうございました。


編集追記(編集者より)

第1回目、いかがでしたか?漫画とアイドルの魅力を同時にお届けする、という贅沢な試みを楽しんでもらえたらと思います。次回も楽しみですね!この連載は、毎月第1水曜の18時に更新予定です。ホンシェルジュのTwitterアカウントをフォローして、最新情報をゲットしてください!

また、今回初めてクマリデパートに興味を持ったという方は、<クマリデパート オフィシャルホームページ>にてより詳しい情報を見ることができます。ぜひ漫画作品とあわせてチェックしてみては?

【リリース情報】
2021年2月9日(火)
クマリデパート セカンドフルアルバム「セカデパ!」発売。

【通常盤】
 価格:¥2,000(+税) (紙ジャケット)

【初回生産限定盤】
価格:¥5,000(+税) (巨大地球儀ペーパークラフト)
※アクキー(全6種)とトレカ(全20種)が各1点ずつランダムで封入されている豪華セット仕様。

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