イベントやキャンペーンなどを華やかに盛り上げる「イベントコンパニオン」。専用の衣装を着てアピールするため、見ている人たちの気分を晴れやかにしてくれます。華を添える存在であるため、キャスティング側が定めた容姿やスタイルをクリアすることで、イベントコンパニオンとしての仕事がもらえます。付属するスキルによって年収は異なりますが、多くを稼ぐことは難しいのが実情です。業界独特のルールもあり楽な仕事ではありませんが、芸能事務所との契約、モデル活動の道が開けることも。本記事ではそんなイベントコンパニオンの仕事を解説。求められるスキルや年収にも触れています。関連書籍もピックアップしているので目を通してみては。
イベントコンパニオンは、いろいろな企業から提案されるキャンペーンや展示会、新商品の発表会・イベント会場などで商品や展示品を紹介したり配布したりする人たちのことを指します。
働いているのは、主に10代後半から20代前半の女性です。人々の注目を集めることが求められるので、基本的には容姿が優れていて華やかであり、スタイルがよいなどの条件があります。
イベントコンパニオンは容姿が優れていることが絶対条件なので、誰でもなれるわけではありません。その分、給料相場も高くなります。時給にすると1800円〜2000円ほど、日給換算すると、その拘束時間により異なりますが1万~2万円ほどが相場です。
年収に関しては、どのくらいコンスタントにお仕事が入ってくるのか、また付属するスキルによって時給や日給が上がってきます。この場合、ほかのイベントコンパニオンよりも収入は高くなる傾向にあります。たとえば、語学が堪能であれば通訳も兼ねることができるので、その場合は給与があがります。
またレースクイーンなど、特に優れた容姿が求められ、ハードな業務であれば、さらに収入を得られることも。
コンスタントに仕事を得ているイベントコンパニオンで考えると月収は30万円ほど。
年収換算するとおよそ250万から360万ほどですが、実際にはコンスタントに仕事を得ているイベントコンパニオンはごく稀です。20日間働けていないことを考えると、イベントコンパニオンの平均年収は200万~300万ほどが現実的でしょう。
一括りに「イベントコンパニオン」と呼ばれても、実際の仕事は細分化されています。一部を取り上げてご紹介します。
イベントコンパニオンは、その容姿や持っているスキル、経験値から、さまざまな仕事が割り振られます。長くやっていればその分たくさんの仕事ができるというわけでもありません。
積極的にオーディションを受け、仕事につなげていく必要があります。イベントコンパニオン派遣会社に登録し、お仕事を紹介・受注しているのが実情です。
仕事内容によっては露出度の高い衣装を着用し、常に笑顔での立ち仕事も。華やかさからは想像もできないほどの苦労があるようですね。
また、イベントコンパニオンの仕事は、基本的に土日祝日に集中します。特に、前述したレースクイーンは、朝早くから仕事が始まるため、前入りして宿泊する必要も出てきます。宿泊用経費なども場合によってはかかるため、費用負担の面も留意しておきたいところです。
イベントコンパニオンは、イベントに花を添える存在です。イベントコンパニオンになるには何を求められるのか、イベントコンパニオンとして働いている方はどのような努力をしているのかをご紹介します。
ただの立ち仕事ではありません。ヒールの高いを履いての立ち仕事がほとんどです。もちろん移動の所作も美しくなくてはいけません。そのため体幹を鍛えたり、全身のバランスを保てるよう日頃からトレーニングする必要があります。
イベントコンパニオンの仕事は、その内容によりさまざま。妖艶な印象を求められるときもあれば、かわいらしい元気な印象を求められることもあるでしょう。その時々により、着用する衣装も異なりますが、当然それにあわせてメイクを買える必要もあります。
メイクのジャンルを多くもち、さらに自分にあわせたメイクができるテクニックを身に着けることでこなせる案件も変わってくるはずです。
イベントコンパニオンの仕事のなかには、紹介している商品の説明や会場案内をするのも仕事のうちとされています。お客さんを案内したり、商品の紹介をしたりする際にも、ただしくて美しい言葉遣いであることがもとめられます。
会場内での、ひとつひとつのしぐさや立ち居振る舞いまでも着目されるイベントコンパニオン。疲れたからといってお客さんがいる前でだらけたり、休むことは許されません。つらくとも笑顔で姿勢正しくその指先にいたるまで神経を使い、会場内に花を添えることが求められます。
- 著者
- 金ヶ江 悦子
- 出版日
本書籍は、元ミスインターナショナル日本代表でもあり、世界大会第4位にも選ばれた金ヶ江 悦子さんの著作です。目立つ容姿ではなくとも、ちょっとした意識や心遣いで華のある人になれるためのテクニックを徹底解説しています。
ちょっとした歩き方や姿勢、表情や話し方のポイントを変えるだけで、誰にでも美しいたたずまいは作れるもの。特に、立ち居振る舞いについてはかなり詳しく解説されていますので、イベントコンパニオンとして品性や華を身に着けたいときにおすすめの1冊です。実際のトレーニング方法についても触れ、すぐにでも本書の内容を実践できます。
もちろん、イベントコンパニオンを目指す方だけではなく、日常生活のなかで「目を引く人になってみたい」と考えている方にとっても、有意義な内容になっています。
- 著者
- 田中 未花
- 出版日
本書籍は、元アナウンサーである田中未花さんが執筆しています。アナウンサーとしての経験や、自身のジョンロバートパワーズスクールでマナー全般を習得した経験をもとに、たった1週間で第一印象をよくする方法を解説。
イベントコンパニオンのお仕事も、ほぼ第一印象勝負です。とにかく直近の仕事にあわせて作法を学びたいと考えている方におすすめの1冊です。7日間のステップに分け、姿勢・外見・発声・会話・マナー・持ち物・内面を学べます。
イベントコンパニオンは体力勝負の仕事です。ハイヒールを履き、タイトな衣装に身を包み、時には気温が低くても露出度の高い衣装を着用することも。そのうえで笑顔が求められるため、身体的にも心理的にも難易度の高い仕事です。
基本的には休憩時間以外は立ちっぱなしで過ごします。慣れていないと翌日は全身筋肉痛になることも。さらに、異性からのタッチングやセクハラにも笑顔で対応し、不快になるようなことがないようにかわすスキルも必要です。
- 著者
- ["メンタリストDaiGo", "リベラル社"]
- 出版日
本書は、メンタリストのDAIGOさんが執筆した、心構えを一新するのにぴったりな1冊。「自分自身のなかの限界」を知った時、無理なく乗り越えるための考えかたや心構えがわかりやすく解説されています。
DAIGOさんが言うには、限界はいつでも自分自身の心構えで変わってくるのだとか。自分の思考のくせに気が付くことができれば、無理なく限界が突破でいると述べています。
イベントコンパニオンとして乗り越えたい理不尽だけでなく、他の職業に就いているほとんどの方におすすめの1冊です。
- 著者
- 田中 慶子
- 出版日
本書籍は、実際に日雇いイベントコンパニオンを体験したことのある著者が執筆しています。イベントの本当の裏側をリアルに描いていて、イベントコンパニオンの苦労話がクローズアップされています。
華やかに見える世界の裏側にはどんな実情があるのか。イベントコンパニオンの表だけではなく裏も知りたい方におすすめの1冊です。
華やかな職業の代表格でもある「イベントコンパニオン」。さまざまなイベントが華やかに盛り上がるのは、彼女たちの見えない努力があってこそ。大変なことも多いですが、その分やりがいや楽しさを感じられる職業でもあります。「イベントコンパニオン」に興味のある方は、ぜひ一度紹介した書籍も手に取ってみてくださいね。