推し活最強!松坂桃李さん主演映画『あの頃。』の原作をおすすめしたい!

更新:2021.2.17

人でも物でも「何か」にむちゃくちゃに!どちゃくそに!ハマるって、とてつもなく素敵なことだと思うんです。私、そういう人のお話を聞いたり、作品を観ると、心の中の表面張力ギリギリの水が、ちょっとの振動でドバーッ!っと溢れ出て、胸がいーっぱいになるんです。大好きなダンスは特に。秒で泣きます。

片桐美穂プロフィール画像
俳優
片桐美穂
1994年生まれ。茨城県龍ヶ崎市出身。血液型A型。2014年、舞台芸術学院を卒業したのち、得意のヤンキーキャラと、一時はプロを目指していたクラシックバレエを生かし様々な作品に出演。 【出演情報】 テレビ朝日「書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」(脚本:福田靖、演出:豊島圭介、Yuki Saito/2021年1月16日~スタート。映画『あの頃。』 監督:今泉力哉 脚本:冨永昌敬 原作:劔樹人「あの頃。男子かしまし物語」(イースト・プレス刊)) 2021年2月19日公開。
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ちょろちょろっと出演させていただいている、生田斗真さん主演のドラマ「書けないッ!?」が先月からスタートし、大変な盛り上がりをみせております。いやぁ、マジで面白い……。不意打ちで自分が出てくるので、「びっくりしたぁ」とか言いながらフガフガ鼻鳴らして拝見しております。

放送前SNSでは役どころを公表していなかったので、第1話終了後にこの写真をアップしたところ、普段10いいね行けば良い方の私のTwitterが、人生で初めての400いいね越え! ひえええ! めっちゃありがてぇ!

出演者の方々のファンの皆様が、端の端の私にもいいねをくださって、嬉しかったですねぇ。リサーチして見つけてくださるみたいで、「推し活」の凄さを体感いたしました。

「ハッシュタグ」ゥゥッ……お前すげぇな……。

 

岡田将生さん演じる八神隼人のヘアメイクさん役を演じました。

 

「推し活」って私の想像では、コンサートや舞台に行く。グッズを買う。作品のゆかりの場所に行く。とかそういうことだと思っていたのですが、とある番組で、推し活は今や「推しを生んでくれた故郷をも愛し、ふるさと納税をする」や、「推しが被災地でチャリティイベントをしてるから、ボランティア団体を立ち上げた」等、社会貢献に発展してる。と紹介していて、とても感動しました。

あくまでも「推しのため」にやっていることが、結果的に社会貢献に繋がっているのだそう。

インタビューを受けている方々はとっても輝いていて、観てるこっちが笑顔になるし、もう、よく分かんないけど、「私があなたを推したいよ!」って思わせるエネルギーがあるんですよね。マジで、ほんま「推し活」ってすごい。

さて、今回なんで「推し活」についてお話してるかというと、そうなんです。まさかとは思うけど……今月も! 出演関連作品をご紹介しちゃうんです!

なんか、毎月出演情報あるって売れっ子俳優さんみたいですね! なんつって!(白目)

今月は松坂桃李さん主演の映画『あの頃。』(監督:今泉力哉 脚本:冨永昌敬)が2月19日に公開されること、そして、私がちょろっと出演させていただいていることを記念して! 映画の原作をご紹介させていただきます!

松坂桃李さんがハロプロオタクを演じると話題のこの映画。彼らの「推し活」も中々アツいです。

 

著者
劔樹人
出版日

 

大阪市阿倍野区で過ごしていた、あの頃。

中学10年生の夏休みのような、そんな毎日が永遠に続くような気がしていた。

今思い返しても、どうかしている出来事ばかりだったと思う。

もう戻れない、愛おしい記憶です。

 

1ページ目からエモエモなスタートを切るこの作品。

ハロプロのアイドルにハマり、そこで出会った仲間たちと過ごした「あの頃」。数々の悔しさや悲しみも笑いに変える彼らの遅い青春である「中学10年生」に、読者をも引き戻されるかのよう……。2000年代初頭、著者の劔さんが大阪の阿倍野区から東京に出てくるまでを過ごした、ばかばかしくも忘れられない日々を描いた、青春爆裂の自伝的コミックエッセイです。

この頃は「推し」とか「推す」って言葉は今ほどは使われていなくて、たぶん「オタク」って呼ばれてましたね。私はまだ幼稚園児とかでしたけど、モーニング娘。が全盛期で卒園アルバムは、将来モー娘。になりたい子で溢れ返ってました。同じ時期に劔さんは大阪で過ごしていたのかと思うと、勝手に感慨深い……。

劔さんが中学10年生を過ごした仲間たちと出会えたのは、「ハロー!プロジェクト」の存在があったから。ひょんなことから「あやや」に魅せられ、ハロプロオタクになったことで、かけがえのない仲間とかけがえのない日々を過ごすことができ、そしてエッセイとなり、映画となった……。劔さん自身あとがきで「今の僕の生活は、本当にハロプロがなかったらあり得なかったんです」とおっしゃっていて、その後感謝の気持ちが書かれているのですが、ハロプロに夢中になりまくった劔さんの言葉は温く、心にジーンと来るものでした。

ダンスも芝居も歌も好きだけど、彼ら彼女らに比べるときっと「オタク」じゃないんですよね。私は。なので「推し活」が、今も昔も変わらず人の人生を動かすほどの力があることに、羨ましさも感じつつ、心を揺さぶられました。

エモさ全開でスタートするこの作品ですが、大抵めっちゃくだらないんですよ!(笑)。めちゃくちゃ良い意味で! 作中でもありますが、まさに「男子校の部室」! トイレとかお風呂入ってるところ写真撮ったり、なんかよく分かんないイタズラしたり、ずーっと「ちょっと男子ぃ!ちゃんと掃除してぇ!」状態。つい「フフッ」と笑ってしまう出来事ばかりで、懐かしさもあり、自分も仲間の一員かのような、そんな感覚になるんです。

個人的に一番好きな、めちゃくちゃしょうもないシーンがあって、面白さが伝わりづらいと思うんですけど、紹介させてください(笑)。

みんなの溜まり場である阿倍野の裏通りにあった「南和マンション」。そこに住む「イトウさん」と、イトウさんの大学の先輩である「ロビ先輩」が、いつものように部屋で話してる時のこと。

 

イトウさん:(ブーッ)

ロビ先輩 :お前の屁すごい音やなしかし

イトウさん:あー、これは婆ちゃんの遺伝ですわ

 

これ電話に出る前の一コマなんですけど、全く話の筋に関係ないんです! なんか知らんけど、婆ちゃんのオナラも気になっちゃうし、話はどんどん進むし……これだけ見てもあれなんですけど、ゆるい絵も相まってこれは笑いましたねぇ(笑)。読んでいただくと分かると思うんですけど、「え?ここ?」って感じだと思います(笑)。わぁー、伝わんねぇかなー(笑)。

終盤は前半のくだらなさからは想像もつかない展開となっていくのですが、どんな瞬間も笑いに変えていく彼らを見て、そしてちょっと大人になっていく彼らの姿を見て(みんな30歳こえてるんですけどね)、愛おしくて、切なくて、涙がホロリとこぼれました。

映画『あの頃。』も試写にて出演者特権でお先!させていただきました。松坂桃李さんが完成披露試写会でおっしゃっていたとおり、この作品はまさに「心の栄養」。忘れかけていたものを思い出させてくれるし、大切な思い出として心の中に生き続けてくれる作品だと思いました。

ただやっぱりくだらねぇー!んですよ!(笑)。試写とかあんまり慣れてないから、声出して笑ったりしていいのか分かんなかったけど、耐えられなかったです! めっちゃ笑いました! でもだからこそ、めっちゃ泣いたー! 是非、劇場で彼らに出会ってほしいー!

自分が経験出来なかった王道恋愛青春物語ではなく、自分が一番楽しかった「あの頃」を思い出させてくれて、いくつになっても何かを夢中になることへの背中を押してくれる、最強の青春エッセイ!全力でおすすめします!


 

某・本の通販サイトででこの作品のレビューを見たら、登場人物ご本人がコメントを入れてて笑いました(笑)。きっと本当にご本人だと思います(笑)。今でも劔さんのSNSに皆様の近況などがアップされてて、本当に微笑ましいんですよね。あと、余談ですが、私の2番目の兄は、松坂桃李さんと阿部寛さんを足して2で割ったみたいな顔してるので、勝手に親近感が湧いております。

早くも花粉を感じ始める季節でしょうか。体調にはくれぐれも…。また来月~!