iPhoneユーザー、電子書籍初心者にこそおすすめしたいApple Books! Appleが提供する電子書籍アプリ『Apple Books』を、ほか電子書籍アプリと比較しながら紹介!知名度は低いけど、iPhoneユーザーなら実は既にダウンロードされている!?、初めてApple Booksを使ってみた感想、ほかと比べてなにが違うのか良いとこ悪いところ合わせて見ていきます!
iPhone、iPad、iPod touch、Apple Watch(オーディオブック)で使用できる電子書籍アプリです。
書籍の購入にはApple IDが必要で、支払いは、Apple Pay・クレジットカード・App Store ギフトカードが利用可能です。
対応OSは、iOS 10.0以降 watchOS 5.0以降。(android非対応)
画面はシンプルでAppStoreの画面と似ているので、iPhoneなどを普段から使用している方なら、すぐに慣れると思います。
他の電子書籍アプリと大きな違いは感じませんが、一つ違いをあげるなら、メニューバーに「マンガ」があります。わざわざ検索画面でジャンル選択をする必要がないので、マンガを探すときに便利です。
電子書籍を利用する人の中で、その利用の8割近くがマンガらしいので、Apple Booksもマンガを読むユーザーが多いことを意識して作っているのかなと思います。
App Storeからアプリをインストール。
アプリは無料でインストール出来ます。
筆者は現在iPhoneXsユーザーですが、デフォルトで入っていました!
AppleIDがあれば自動で連携されるので、登録などは不要で、すぐに読書をスタート出来ます。
本を探す→購入→読むまでが早くて簡単!
ページ送りもとてもスムーズです。
正確な数字は出ていませんが、蔵書数やセールの多さなどでは他の電子書籍では負けてしまうApple Booksですが、アプリの使いやすさでは高い評価を得ています!
iPhoneやiPadでKindleを利用したことがある人はご存じかもしれませんが、KindleのiOSアプリからは書籍の購入が出来ないんです。
ブラウザでAmazonのサイトを開いて購入しないといけないので、ひと手間かかります。
また、アプリ内購入が出来ないため、Kindleアプリで本を探しているときは値段が表示されていないんです。これが、結構不便…
Appleの規約でそういう仕様になっているようなので今後もその仕様は変わらなさそうです。
その点Apple Booksはアプリ内で購入可能なので、AppleIDにクレジットカードなどを登録しておけば、顔認証するだけで購入完了してしまうのでとても楽です。
そして、私が特に使いやすいと感じたのがページ送りです。
Apple BooksもKindleと同様に、画面の端をタップして次のページに進み、真ん中の方をタップすると上下にメニューバーが出てきます。
手の大きさによってタップする位置も変わってくると思うので、一概には言えませんが、Kindleを使っていると、次のページに進みたいのにメニューバーが出てきてしまうことが多々あります。
集中して本を読んでいるときに、これが起こるとかなり不快!!
画面のどれくらいの位置からメニューを開いてしまうのか比べてみたのですが、Apple Booksのほうが、範囲が広いというわけではありませんでした。
おそらく、Kindleは、メニューとページ送りのぎりぎりのラインをタップするとメニューが優先されるようになっているのではないかと思います。
反対に、Apple Booksは多少そのラインから出ていてもページを送ってくれるんだと思います。
ページをめくる速度に関しては、実際にほかのアプリと比較してみましたが、連続でページをめくった際にサクサクめくれる感じがしました。他のアプリだと早いスピードでめくると少し固まるときがあります。
小説を読んでいるときはあまりないですが、マンガを読むときは、さっきのあのコマどうだったっけ?と数ページ戻って読み返すことがよくあるので、紙の本に近い感覚でめくれるのは読みやすくていいなと思いました。
Apple Booksは検索画面で表紙が大きく表示されます。
電子書籍の良い点は、本屋さんには置ききれない沢山の種類の本があるところです。
お店なら棚の大きさは決まっていて、平積みできる新刊の量も決まっていますが、電子書籍なら新刊からおすすめまでスクロールでいくらでも見れます。
ですが、スクロールでさらっと見れるからこそ目に留まらないということもあります。
読みたい本がないか探す時、まずタイトルや表紙のデザインに惹かれますよね?
マンガだと特に絵に注目するし、なおさら表紙が重要になります。
なので、電子書籍において、表紙が大きく表示されるというのは大事!沢山の本の中から気になる本を見つけられます。
また、アプリからのおすすめを自分でカスタマイズ出来るのも良いところです。
Kindleだと購入履歴に基づくおすすめの本を出されるので、一度読んだけどそんなに興味ないなと思うものでもおすすめとして出てきて少し鬱陶しいときもあります…
Apple Booksは、読んだ本ごとに、その本に似たおすすめを「増やす」「減らす」を選ぶことができるので、どんどん自分好みのおすすめをしてくれるようになります。
ホーム画面に本が表示され過ぎないので、必要以上に他の本に目移りすることが無くなります。
他のアプリで言う、いわゆるホーム画面がApple Booksの場合は、「今すぐ読む」で、アプリを開くと最初に出てくる画面になります。
このホーム画面がとてもシンプルで好印象でした!
他のアプリだと、新刊や履歴に基づくおすすめなどが出てくるので、いざ本を読もうと思ってアプリを開いたときに少し気がそがれてしまいます。
SNSなどで検索するときもよく起きる現象だと思うのですが、何かを調べようと思ってアプリを開いたはずなのについつい他に気になるものを見つけて、あれ?なにしようと思ったんだっけ?みたいな・・
趣味の時間で、そんな風に新しい本に出会うのは楽しいものですが、仕事や勉強のために本を読もうとアプリを開いた時にそうなるとついついそちらに目が行き、やる気も下がってしまいますよね。
Apple Booksだとそういうことが起きにくいと思います。
Apple Booksは読書目標を設定でき、実際に読書にかけた時間が分かるので、少し億劫に感じる時の読書の励みになります!年間の目標冊数も設定できます。
好きな本なら夜更かししてでも読んじゃう!という人は多いと思いますが、仕事や勉強のためとなると、モチベーションを保つのも大事ですよね。
時間がある時でいいや~とついつい後回しにして、いつまでも本に手がつかなかったり、やる気のある日に読み始めたはいいけどそれ以降続かなかったり・・・
そんな時、読書目標を設定すれば、やる気を出すきっかけになることでしょう。
たとえばダイエットを頑張って、体重が変わらないとやる気も出ませんが、ちゃんと減っていたらもっと頑張ろう!と思えますよね。
苦手なことや嫌なことを継続するには、こんな風に自分が頑張った証拠をすぐに可視化することが大事…!
重要なところにマーカーを引いたり、メモしたりする機能を活用するのもおすすめです。
Kindleなどと比べると格段にレビューが少ないです。
Kindleの場合電子書籍以外のレビューもあるので、特別多いと思います。
ですが、本を買うときに関しては先入観やネタばれを避けるためにレビューはあまり見ないという人も多いと思うので、大きな欠点ではないと思います。
そもそも、オーディオブックとは、プロの声優さんなどが、本を読み上げてくれるもの。いわば「聞く読書」です。
本を開いて、目で追う必要がないので、何か作業をしながら本を読めるという魅力があります。価格の相場は、通常の電子書籍の約2~3倍で、少々お高めです。
Apple Booksのオーディオブックは、Apple Watchにも対応しているので、Apple Watchだけ持って筋トレやランニングをする人にぴったりだなと思ったのですが、オーディオブック専用のサービスなどと比べると作品数が少なく、定額プランなどもありません。
実は、Apple Booksにある作品は、オーディオブックサービス大手のaudiobook.jpとAudibleから順次、提供を受けているのだそうです。
ということは提供される作品は今後も増えていく可能性はあるので、今後に期待したいところです!
定額プランがないので、単品での購入になりますが、提供元と比べると、数百円程安いものもあったりするので、お試しで買ってみたいという人やオーディオブックをメインで使うつもりがない人には、お得だと思います!
KindleはAmazonポイント、ebookjapanならTポイントなど電子書籍はポイントがつくのも魅力なのですがApple Booksにはポイントサービスがありません。
電子決済も今のところ出来ないので、付くとすればクレジットカードのポイントですが、単価が低く還元率も低いので期待は出来ません。
Apple Booksの一番残念なところは、android非対応な点です。
利用者が多くないのも、対応OSが少なく知名度が低いことが大きな原因だと思います。
他の電子書籍アプリと比べても、操作性や機能面など特別劣っている点はないと思うので、むしろ穴場なサービスと言えるかもしれません。
取り扱い書籍は小説・マンガ・雑誌・実用書など。
登録は無料で、Amazonアカウントが必要。
決済方法はクレジットカード・キャリア決済・Amazonギフト券・Amazonショッピングカード。
フォント(2種)、文字の大きさ、背景の色の変更ができる。
ページをめくるアニメーションをオフにできる。
音声読み上げ機能あり。(声優さんの読み上げなどではなく、機械音声。オーディオブックのサービスは、別でAudibleがあります。)
☆プライム会員なら、追加料金なしで読める書籍もあり。
取り扱い書籍はマンガ・雑誌。
無料で利用できる範囲なら、会員登録不要。書籍を購入するには、会員登録が必要で、Yahoo!IDか、メールアドレスで無料で登録できます。
決済方法はクレジットカード・ソフトバンクまとめて支払い・ワイモバイルまとめて支払い・ドコモ払い・auかんたん決済・WebMoney・BitCash・PayPayなど豊富。
ブラウザ利用も可能。
無料で読める作品数が多い。
(毎日貰えるチケットや23時間でリセットされる1話無料サービスなど)
☆マンガしか読まない、お金をかけずに読みたい人向け。
取り扱い書籍は小説・マンガ・雑誌・実用書など。
登録は無料で、AppleIDが必要。
決済方法はApple Pay・クレジットカード・App Store ギフトカード。
フォント(7種)、文字の大きさ、背景の色の変更ができる。
1ページずつめくる形から、スクロール表示に変えられる(マンガは非対応)。
☆電子書籍利用者のなかで、読みやすさ(アプリの使いやすさ)の評価が高いので、電子書籍が苦手な方にもおすすめ。
Amazonアカウントを家族と共有して、書籍を共有できる。
共有する書籍を選ぶことは出来ない。
1アカウントにつき端末6台まで共有できます。
Kindleを利用していなくても、Amazonのアカウントを共有しているという人は多いと思いますし、書籍共有するつもりなら共有アカウントでKindleを利用するのが便利です。
ですがアカウントを共有するということは、購入したものすべてが共有している家族に分かってしまうので、共有したくない書籍をダウンロードしたいなら新しくAmazonアカウントを作ることをおすすめします。
ちなみに、友達との共有は規約違反に当たるようです。
友達と共有出来た方が便利なのに!と思うかもしれませんが、Amazonのアカウントを共有すると書籍だけではなく、Amazonの購入履歴などもすべて見られてしまいますし、登録した決済方法で買い物も出来てしまうので、家族以外と共有するには向いてないのかもしれません。
1アカウントにつき登録した端末6代まで共有可能。
共有する書籍を選ぶことはできない。
こちらは家族、友達関係なく共有出来るようです。
管理者一人が家族を招待し、共有したいアプリを選ぶことで家族と共有できる。
共有する書籍を選ぶことは出来ない。
同じくファミリー共有可能なので、家族みんなで読書を楽しむこともできます。
Amazonはアカウントの共有をしてしまうと、自分がダウウンロードした本は強制的に家族にも知られてしまいますが、Apple Booksなら、ファミリー共有中でも、Apple Booksだけ非表示にすることもできます!
音楽や映画は共有、電子書籍は共有しない、といった使い方が可能なんです。
他のアプリ同様、この本だけ非公開にする、この本は共有するとか個別の設定は出来ないのですが、Amazonのようにアカウント共有したらKindleも共有も避けられないという仕様に比べると使いやすいと思います。
・書籍のリンクを送ることができる。
・書籍のリンクを送ることができる。
・書籍のリンクを送ることができる。
AppleBooksには他の電子書籍アプリにはあまりない、プレゼント機能があります!
人に本をプレゼントするのは少しハードルが高い感じがしますが、電子書籍なら気楽に贈れるし、ぜひ使ってみたい機能だなと思いました!
ちょっとしたお礼や贈り物をしたいとき、値段も数百円~からなので、相手に気を遣わせなくて良いし、お菓子や入浴剤など定番じゃ面白味がないな~という時にぴったりですよね。
電子書籍なら贈る相手の本棚のスペースをとることもないし、意外性があって喜んでもらえるんじゃないかなと思います。
相手のメールアドレスが分かれば簡単に送れて、130文字以内ならメッセージも一緒に送れます。
非接触が好まれる今のご時世、こういった新しい形の贈り物が主流になるのも素敵ですね。
ここまでApple Booksの特徴・魅力をたくさん紹介してきましたが、一番伝えたいのは、電子書籍の読みやすさ・アプリの使いやすさです!
電子書籍の魅力である、すぐ買ってすぐ読める。これが最大限に活かされているアプリだと思います。
紙の本では感じない電子書籍ならではの読みづらさを感じたことがある人は、ぜひ一度使ってみて欲しいです。
いま、iPhoneを使っている人なら、おそらくデフォルトでダウンロードされているので、試しにアプリを開いてみてください!