4月、新年度が始まった。この春、私自身は仕事での大きな変動は無かったが、世の中の多くの人が、何かしらの変化を感じる季節だろう。まだ柔らかい陽気に誘われて、ウキウキと何か新しいことを始めたくなる時期でもある。今回は、春に思うことを書いていきます。
ずっと、春は一番好きな季節だった。寒さが和らぎ、暑すぎもせず、誕生日もある。それが、いつからだろうか、私にとって “要警戒” の季節になってきたのだ。
ひどい花粉症でもないのに、なんとなくぼーっとする。季節の変わり目、 “春眠暁を覚えず” と言うくらいだから、これは誰でもそうなのだろう。だから、それ以上に気になるのは、毎年、誕生日の頃になぜか、何かと心の乱れるようなことが起こる事なのだ。そうなると、次第に肌も荒れてきたりして、踏んだり蹴ったりのダブルパンチだ。
- 著者
- 育美, 大友
- 出版日
- 著者
- ["杉山卓也", "くじら"]
- 出版日
不意に休みが続いてスイッチオフの状態になったのを引き金に、それまでの疲労が祟ってか、再起できるか不安なほどに気持ちが落ち込んでしまったことがあった。家族が体調を崩したり、仕事で募る心労がピークになったり、予測不能なストレスに巻き込まれたりもした。
そうして数年過ごすうちに、「どうも誕生日周辺は不調になることが多いんじゃないだろうか?」と思うようになったのだ。
誕生日は、自分の身体にとっても切り替えの時のはずだ。だから、それまでの一年で抱えてきた疲れやストレスが表面化することで、まとめてデトックスを図っているのかもしれないな、とも考えているのだが、そうは言ってもなかなかしんどい時もあった。
ついでに、私の花粉症事情はというと、重症の人の話を聞くに、自分は極めて症状が軽いのだろうと理解しながらも、最近は以前より影響を受けやすくなっていると感じている。「私は花粉症ではない。」と、いつまで言い続けられるか、際どい段階だ。これに関しては、認めたら負けだと思っているところがある。
なぜだか降りかかってくる精神的な圧迫に加え、花粉症予備軍への入隊、これらに伴う身体の変調。誕生日周辺に心身の不調期がくるかもしれないことは、私の中で年々顕在化してきている。気を抜かないよう、要警戒したい期間になってしまった。
だが、それでも私がこの “春” という季節を変わらず好きでいられるのは、毎年誕生日を祝ってくれるファンの方々の影響も大きい。SNS上で温かなメッセージを寄せてくれたり、心のこもったファンレターや贈り物が事務所に届いたりするのは、本当に嬉しいものだ。
今年もたくさんのお気持ちを受け取りました。みなさん愛情と励ましのお言葉、ありがとうございました!
春はやはり、変化の時・始まりの季節という印象だ。読者のみなさんは、大小問わず、新年度に何か変化はあるだろうか。
私は事務所に所属したのが7月1日付だったので、社会人デビューは夏だったわけで、それでもやはり毎年4月に入ると、自分の中で新たな何かが始まるようなワクワク感と、ソワソワとした感覚を味わっている。
昨年は、ラジオの経済番組に起用してもらい、久しぶりに新年度らしい春を迎えた。60分の生放送番組、経済番組の進行はもとより、そもそも生放送というものの進行役を務めるのが初めてだった私にとって、本当に未知の世界に見えた。ソワソワとするどころではない緊張感を持って走り出したのが、昨日の事のように思い出される。
特にこれといったトピックの無い年でも、この時期に入ると、自然と何か新しいことを始めたり、一歩踏み出してみたりしたくなる。暖かな春の風が、心身を温め、ふわりと背中を押してくれるからだろう。
どんなことにも、はじめの一歩はある。“デビュー” というと少々大袈裟に聞こえるかもしれないけれど、はじめの一歩は一度しか経験できないのだ。だからこそ、その時の感覚を楽しむべきだ。
- 著者
- 茂木 健一郎
- 出版日
今年度、私はどんなことに目を向けてワクワクしようか。こういう心持ちの時、まずは書店に向かいたくなるのは、大人になっても変わらない習性のようだ。昔行ったことのある国について、もう少し詳しく知ることができるような本を開いてみるのも良いかもしれない。今の私にインスピレーションを与えてくれるような何かがきっとある、そんな予感がしている。
あなたも何か、ワクワクすること、始めてみませんか?
さて、デビューといえば。この春、陶芸家としてデビューされる作家・宿谷麻衣さんの初個展に、私もアートフォト作品で参加させていただきます。
宿谷さんが、兎をモチーフとした花器を出展されるということで、Island Galleryの所属写真家9人が、それぞれの感性で表現した “華” のある作品を出展し、壁面を彩ります。
新年度、新たな道に挑戦する新人作家さんです。ぜひ応援してあげてくださいね。
【会期】2021年4月6日(火)〜4月11日(日)
11:00-18:00(最終日は17:00まで)
入場無料
【主催】Island Gallery
【協賛】マルマン株式会社 Canson Infinity
【会場】アートギャラリー道玄坂
東京都渋谷区道玄坂 1-15-3 プリメーラ道玄坂102
おやつのじかん
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