『舞妓さんちのまかないさん』は、舞妓さんの活躍をごはんの力で支える主人公・キヨの物語。この記事では、『舞妓さんちのまかないさん』の全巻おすすめエピソードを紹介します。 舞妓さんの食事は特別なのかと思いきや、実は至ってシンプル。キヨとすみれ、健太の関係が深まる16巻もネタバレ。アニメの放送はいつからか、キャスト声優も決定してますます注目が高まる日常系漫画です。
観光スポットもグルメも盛りだくさんの京都。渡月橋や竹林で有名な「嵐山」、千本鳥居が連なる「伏見稲荷」、黄金色に輝く幻想的な「金閣寺」など人生に一度は訪れてみたい場所ばかりです。なかでも、京都の花街は美しい町並みを見ながらゆったりできて大人気。今回ご紹介する『舞妓さんちのまかないさん』の舞台もまさにここです!
『舞妓さんちのまかないさん』は舞妓さんと料理で支える「まかないさん」のハートフルストーリー。小学館漫画賞少年向け部門を受賞しました。アニメ化も決定し、「いつから?」と期待が高まっています。実はNHKワールドJAPANではすでに2021年2月からスタートしました。一方、NHK Eテレでは2021年秋から放送予定です。
魅力は舞妓さんとあったかごはんのコラボ。華やかで厳しい舞妓さんの日常を癒してくれるのが、主人公・キヨがつくるごはんです。どれもふつうだけどおいしそう。いつも変わらないキヨのキャラクターも、安心感をプラスしてくれます。日常系漫画が好きな方はもちろん、歴史漫画好きにもおすすめです。
小山愛子による『舞妓さんちのまかないさん』。1日の終わりに読んで、ほっと一息しませんか?
アニメが気になる方はぜひ、トレーラーをご覧ください。
まずは簡単に登場人物を紹介します。
本作のヒロイン。屋形のまかないさんとして働いています。マイペースでおっとりした性格ですが、料理に関してはずば抜けた腕前の持ち主。すみれの幼馴染で、いちばんに応援しています。
アニメでは花澤香菜がキヨを演じます。『ニセコイ』の小野寺小咲役や『五等分の花嫁』の中野一花役でも活躍した声優です。「超癒し系ボイス」と称される演技で、キヨの魅力にもますます磨きがかかりますね。
「百はな」と名付けられ、舞妓として活躍中の女の子。しっかり者の負けず嫌いでキヨとは正反対の性格です。目的のためなら努力を惜しまないためどんどん成長し、「100年に1人の逸材」と期待が寄せられています。
すみれの声の担当は、『がっこうぐらし!』の若狭悠里役で人気の声優・M.A.O。芯の太い声ですみれの強さを引き出してくれること間違いなしです。
キヨとすみれの幼馴染で、青森の高校に進学した野球少年。無口で考えていることがわからずじまいなときも多いです。キヨのおばあちゃん家によく足を運びます。
アニメの健太を演じるのは高山みなみ。『名探偵コナン』の江戸川コナン役や『魔女の宅急便』のキキ役を務めています。
キヨとすみれが住む屋形の女将。何人もの舞妓さんを面倒見るため、心を鬼にすることもしばしば。しかし時々見せるお茶目な一面とのギャップがたまりません。
キヨの故郷・青森に住んでいます。キヨは幼い頃からおばあちゃんに育ててもらいました。屋形でふるまう料理は全ておばあちゃんの味です。
他にも屋形の舞妓さんたちや、すみれの憧れの芸妓さんまでたくさんの登場人物がいます。気になる方は、ぜひ漫画をチェックしてみてくださいね。
伝統ある建物が並び、夜の灯が輝く京都の花街。ここで舞妓さんや芸妓さんはお座敷で唄や踊りなどを披露し、おもてなしを終えて住まいである屋形へと戻ります。
たくさんの屋形がある中、「市」の屋形では16歳の少女がまかないさんとして彼女たちを支えています。キヨといい、青森からはるばるやって来ました。彼女はいつも屋形の人たちを元気にしてくれる存在。つくるごはんはごくふつうの家庭的なものばかりですが、食べるとおいしくてほっとできます。キヨが来てからいつの間にか、台所が舞妓さんたちの憩いの場になりました。
ほのぼのごはん物語の『舞妓さんちのまかないさん』。舞妓さんたちとキヨがくり広げる物語に癒されること間違いなしです。
- 著者
- 小山 愛子
- 出版日
花街の日常がまるわかりの『舞妓さんちのまかないさん』。舞妓さんたちの暮らしは私たちとは程遠いようでどこか近しい感じがします。節分の日にはハロウィンみたいに仮装をして道を歩いたり、春はお客さんとよくお花見に。特に「春のをどり」というシーズンは大忙しで、朝から晩まで休む暇もないほどです。このように花街の人々は季節の行事を大切にしています。
また、舞妓さんならではの習慣や苦労が見られる場面も。たとえば、きっちりと結い上げている髷は2週間ぐらい崩せません。そのため、寝る間も気遣って睡眠不足に陥ったり、私服でも目立つためにコンビニなどの店に入れないないなど我慢の積み重ねです。
他にも、舞妓さんたちの宿舎である屋形のルールや芸妓さんとの相違点などがわかります。京都が好きな方、日本文化に興味がある方も楽しめる漫画です。ぜひ、物語の舞台である京都の風景や美しい着物の描写にも注目してみてください。
『舞妓さんちのまかないさん』は登場するごはんにも注目したい漫画です。主人公のキヨは舞妓さんの修業していましたが、ひょんなことからまかないさんとして働くことに。舞妓さんに振る舞うため、紅が取れないよう一口サイズにしたり、匂いの強い食べ物はNGなどルールも多くて大変です。また、花街のお客さんの多くは男性。カレーのような家庭を思い出させる料理は、彼らを現実の世界へ引き戻すため、つくってはならないとされています。
制限が多いなかでもキヨが工夫を重ねて振舞う料理はどれも絶品。キヨがつくったごはんや登場人物の思い入れがある食べ物が紹介されます。焼きそば、からあげ、ホットドッグ、うどん、ハンバーグ、フルーツサンドなど、日常的に味わうものばかり。どれも我々も口にするふつうの料理ですが、できたてホヤホヤの描写やキヨの人柄もあってほっとします。
また、作者・小山愛子とキヨの出身地・青森の郷土料理やりんごを使ったスイーツもたくさん出てきて、どこか懐かしさも感じられる作品です。
毎回どんなメニューかワクワクできる点も『舞妓さんちのまかないさん』の醍醐味ですね。
『舞妓さんちのまかないさん』のヒロイン・キヨは、舞妓さんたちをごはんで支えるという裏方のポジション。夢に向かってひたむきな定番のヒロインの設定とは少し異なります。
舞妓さんになるため、京都の花街に見習いとして修業に励んでいたキヨですが、のんびりとした性格がゆえにクビになってしまいます。そのとき偶然、まかないさんが居なくなってしまい、料理の得意なキヨが代わりに働くことに。夢を諦めることに悔しさを見せることなく、まかないさんとして我が道を進みます。
一方、キヨの幼馴染・すみれは「100年に1人の逸材」と言われるエースの存在。多くの場合は羨ましくなりますが、キヨは何も変わらずに一生懸命応援します。読んでいると、一見「すみれがヒロインなのか?」と思ってしまうぐらいです。
いつものんびりとみんなのために働くキヨ。そのヒロイン像が、本書のほっこりとした物語に繋がっているのかもしれません。
ここからは、『舞妓さんちのまかないさん』全巻のあらすじをおすすめエピソードとともに紹介していきます。
京都の中心にある花街では、たくさんの舞妓さんがお座敷でおもてなしをしています。深夜にお座敷が終わり、それぞれの屋形へと帰っていく舞妓さんたち。その屋形でごはんを振舞っているのが「まかないさん」です。「市」という屋形では、16歳のキヨがまかないさんとして活躍中!キヨのつくるあったかごはんに癒されながら、舞妓さんたちは毎日頑張っています。
1巻では、主人公のキヨを中心に物語が展開されています。彼女はもともと舞妓さんになるために花街にやって来ました。しかし、あることがきっかけで台所に立つことに……。一体なぜ、16歳の少女がまかないさんになったのでしょうか?屋形のまかないさんの1日がまるわかりになる物語です。
- 著者
- 小山 愛子
- 出版日
ヒロインのキヨと一緒にはるばる青森から京都にやって来たすみれ。彼女はキヨの幼馴染で親友です。すみれは店出し(舞妓さんデビュー)が決まり、キヨも自分のことのように喜んでいる様子。しかし、店出しは想像を絶するぐらい大変で……。
キヨの親友であるすみれにフォーカスした2巻。仕込み(舞妓さん見習い)として日々精進してきた彼女に、デビューのチャンスが到来します。髷をセットしたり、着物をこしらえたり、舞妓さんとしての新しい名前をもらったり。非常に忙しい毎日で、舞妓さんの知られざる苦労がわかります。慣れないことばかりでピリピリしたすみれに、キヨが用意するものとは?絶品スイーツにも勝るものですよ。
- 著者
- 小山 愛子
- 出版日
「百はな」という名をもらい「100年に1人の逸材」として舞妓デビューしたすみれは、日々おもてなしを頑張っています。ある日、ホームベーカリーが欲しいので福引補助券を集めているとキヨは言います。10枚必要なのですが、あと1枚足らない様子。がっかりするキヨを見たすみれが、ある行動を起こします。
花街の年末年始を描いた3巻。キヨとすみれは故郷の青森へと帰り、幼馴染の健太とキヨのおばあちゃんとお正月を過ごします。注目したいのは年明けのエピソード。故郷で休みを満喫した舞妓さんたちが花街へ戻ってきます。仕事始めの日まで時間を持て余し、彼女たちが向かった先に驚きが隠せません!
- 著者
- 小山 愛子
- 出版日
本格的な寒さが続く冬のある日、キヨはお昼ごはんを何にしようか考えていました。屋形のおかあさんが牛肉をもらい、キヨは牛肉を使ったメニューに決めます。みんな寒さに凍えて帰ってきますが、屋形中も何だか寒いのです。原因は停電でした。舞妓さんたちはガクガク震えながらストーブで暖を取っている中、キヨが用意したお昼ごはんとは……?
4巻は節分やバレンタインなどの行事がメイン。キヨの料理もうどんやホットドッグ、焼きりんごなど温かいものが多くて、読むだけでほっとできます。おすすめポイントは花街での節分の日。実は「お化け」といって舞妓や芸妓さんたちが仮装するイベントがあります。その裏側を知られる1冊です。
- 著者
- 小山 愛子
- 出版日
舞妓さんとして、むくむくと実力をつけていくすみれ。舞妓さんには必ずお姉さんが1人いて、師弟関係を結びます。すみれにも百子さん姉さんがいました。彼女が旅行で家を空けるため、すみれは留守番をすることに。しかしたくさんの来客があり、彼女の居住空間である屋形に帰る頃にはげっそりとしてしまいます。そんな疲れた様子のすみれに、キヨがある軽食をつくりました。
すみれの姉芸妓・百子さん姉さんが登場する5巻。艶やかな美人で、すみれにとっては憧れの存在です。芸妓さんは髷もカツラなので、プライベートに自由が利きます。体力をつけるためにマラソンをする百子を励みに、すみれはもっと頑張ろうとします。一方、キヨも献立に悩んで、青森のおばあちゃんとの思い出をヒントに新しいメニューに挑戦。キヨとすみれがそれぞれ悩み抜く姿に注目です。
- 著者
- 小山 愛子
- 出版日
キヨとすみれが「市」の屋形に住み始めて、もうすぐ1年。新しい仕込みさん(舞妓さん見習い)が来る季節になりました。面接の結果、理子という背の高い少女がこの屋形で修業することに。理子は元バスケ部で礼儀正しい女の子ですが、ハッキリとものを言う性格が気に入らない舞妓さんもいるようで……。
新しい仕込みさんが来て、屋形の雰囲気もガラリと変わった6巻。すみれも初めて後輩ができてドキドキしています。理子の先輩はつる駒さん姉さんといい、同じ「市」の屋形に住む舞妓さんです。理子はいろいろ教わらないといけないのですが、どうしてもつる駒と馬が合いません。そんな中、キヨが思わぬ形で2人を救います。
- 著者
- 小山 愛子
- 出版日
新しい仕込みさん(舞妓さん見習い)の理子も加わって、1年でいちばん忙しい「をどり」のシーズンを迎えました。そんなある日、理子は悩みを打ち明けます。髪が束ねられないほど短く、どうしたら早く伸ばせるのか知りたかったそう。ちなみにすみれの答えはよく眠ること。キヨは理子を早く眠らせるために、青森のあの名産品を使った1品をさっとつくります。
「をどり」の季節では、昼間は舞台や花見のイベントに出演し、夜はお座敷でおもてなしをします。そんな超大忙しの舞妓さんたちの暮らしを描いている7巻。いつもは屋形でずっとごはんをつくるキヨも、舞妓さんたちのリハーサルなどに出向きます。7巻を読めば、豪華なイベントづくしの花街や煌びやかな舞妓さんたちに思わず見とれてしまうかも。
- 著者
- 小山 愛子
- 出版日
「をどり」の季節も終わりを告げる頃。お座敷に向かおうとしたすみれは、理子から小さな手紙をもらいます。その手紙はキヨからですが暇がなく、内容を確認することができません。お座敷で舞ったり、お客さんにおもてなしをしたり、遊びをしたりするときも、すみれは常に気になります。キヨからのメッセージとは一体何なのでしょうか?
8巻はキヨの誕生日を迎えます。すみれはキヨと一緒に出掛けて、カフェでご馳走します。しかし、気になるポイントは幼馴染の健太からのサプライズです。健太は昔からキヨに好意を抱いているようで……。特別な存在のキヨに送ったプレゼントにも注目してみてください。
- 著者
- 小山 愛子
- 出版日
舞妓さんたちの忙しいスケジュールもひと段落し、みんなで団らんの時間も増えてきました。ある日、京都のグルメ特集の雑誌でおいしそうなステーキ丼の店を見つける舞妓さんたち。しかし、彼女らは滅多に休日がなく、その店に行くことを諦めます。その姿を見たキヨは、理子と一緒にスーパーへ行くことに。落ち込む舞妓さんたちにとっておきのある料理を用意します。
キヨたちが住む屋形にトラブルが起こった9巻。いつも3食欠かさず、栄養たっぷりのごはんを振舞うキヨが倒れてしまうのです。まかないさんがいない数日間、お母さんと舞妓さんたちはどのように過ごすのでしょうか?また、キヨとすみれのもとに嬉しい知らせも届きます。
- 著者
- 小山 愛子
- 出版日
梅雨入りして雨がザーザー降る日、キヨは買い物に出かけました。一方、理子は舞妓さんが使う傘の修理を頼みに商店街へ。2人は途中バッタリ会って一緒に帰りますが、全身ビショビショ。その上、キヨが買った卵も割れてしまっていました。体が冷えている中、キヨは割れた卵で最高に温まるスイーツをつくりました。
10巻の気になるポイントは、幼馴染の健太が京都に来ることです。修学旅行で友達たちと観光している途中で抜け出し、キヨとすみれを探し始めます。健太が京都にいることも知らずに、いつもどおり目の前のことを頑張るキヨとすみれ。人で溢れる京都の真ん中を巡っているうちに、健太はキヨらしき人を見つけて……?
- 著者
- 小山 愛子
- 出版日
夏が近づく頃、すみれは外国人のお客さんにおもてなしをしました。しかし英語がわからず、一緒にお座敷にいた百子に助けてもらって難を逃れました。落ち込んだすみれは英語の本をたくさん読み始めます。疲れ果てて寝落ちしてしまい、台所に行くとキヨがいました。ジャムの蓋を開けるのに手こずっているようで、すみれは手伝います。力を合わせて何とか蓋を開けた後、キヨがとっておきの朝食をつくってくれることに。
11巻では、すみれが風邪で寝込んでしまいます。その様子を伺って早速買い出しに行くキヨ。昔からすみれが風邪のときは、よくフルーツゼリーをつくっていました。今回も同じものを用意します。周りの舞妓さんたちがびっくりするぐらい、何も話さなくてもわかり合うキヨとすみれ。2人の深い友情がいちばんの見所です。
- 著者
- 小山 愛子
- 出版日
夜のお座敷に向けて準備が整ったすみれ。時間があるので何か食べようとしますが、欠員で代理として早めにお座敷に出ることに。空腹に耐えられなくなりそうだったそのとき、お客さんがご馳走してくれました。ところが、また違うお客さんのもとへ行かなければならず、食べ逃してしまいます。その後、屋形へ帰るとキヨが起きてきました。お腹ペコペコのすみれに振舞った絶品の夜食とは……?
見所はすみれの恋煩いです。片思いの相手は健太。甲子園を目指していて、すみれは常に試合の結果が気になるようです。百子から舞妓さんだけができるおまじないを教えてもらい、必死に健太の勝利を願います。読む側も思わずドキドキしてしまう12巻です。
- 著者
- 小山 愛子
- 出版日
健太が大けがを負い、もうマウントに立つことができなくなりました。すみれはその知らせを聞き、ついあれこれ考えてしまいます。一方、キヨは心配など一向に見せず、いつも通りに過ごしているよう。すみれはイベントで舞っているときも、気が気でないのです。ある日の夜、すみれは近いうちに休みを取って青森に帰ることにしました。
親戚の結婚式のため、青森へ帰郷するすみれ。やはり、いちばん気になるのは健太の様子です。すみれは結婚式に出席し、ぶらぶらと散歩していた途中で健太にばったりと会います。でも意外にケロッとしているようで……。すみれの片思いがどうなるのか、その行く末が気になる13巻です。
- 著者
- 小山 愛子
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本格的な真夏日の出来事です。つる駒がどんよりして「市」の屋形に帰ってきました。そのまま自分のベッドへ駆け込み、泣き始めます。みんな心配になって覗くと、つる駒はうちわをじっと眺めていました。実は、ある歌劇団の大ファンで、推しの俳優さんに元気をもらっていたのです。その様子を見て、自分の推しとは誰なのかを考え始めるすみれ。答えはいつも台所にいるあの人物なのでしょうか。
キヨとすみれに夏休みが訪れる14巻。2人は帰郷せずに京都に残ることにします。すみれはいざ休みをもらっても落ち着かず、結局舞の練習をしてしまいます。一方、キヨもごはんのことを考えてしまい、いつも通り台所にずっといます。夏休みもつかの間で、また忙しい日常が戻ってきた頃に健太が再び登場!今後の展開が待ち遠しくなります。
- 著者
- 小山 愛子
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健太が京都で就職することを聞いたキヨとすみれ。特にすみれは気が気でないようです。一晩中眠れず、日中お稽古のときも考えすぎてぼうっとしたり、わざと気合を入れてみたり。ずっと考え込んで込んだまま屋形に帰ると、キヨが健太との思い出の一品をつくっていて……。
いよいよ、キヨとすみれの前に姿を現した健太。ケガで野球を断念して新しい道を見つけました。「京都に就職することにしたから」と告げたままで、仕事についてはさっぱりわかりません。15巻では健太のあらためて抱く夢や目指すものがはっきりとわかります。青森で幼い頃からずっと一緒だった3人。それぞれの道へ突き進む姿をそっと見守ってみましょう。
- 著者
- 小山 愛子
- 出版日
年末年始が近づき、舞妓さんたちは帰郷の準備を始めます。すみれも同じく荷造りをしていますが、何だか元気がありません。実は、キヨはあと1日屋形に残ることになり、一緒に帰ることができないのです。一方、洋食屋で見習いをする健太は帰郷しないつもりでいました。前のお正月は3人揃って青森で過ごしましたが、今回の年末年始はどうなるのでしょうか?
最新刊の16巻はすみれや健太の過去に注目してみてください。すみれは舞妓さんを目指して実家を出ましたが、それまでにもいろいろな苦労をしました。健太も親戚の反対を押し切って京都に就職を決めたのには、ある人物の支えがあったのです。キヨとおばあちゃんの微笑ましい関係も見所ですね!
- 著者
- 小山 愛子
- 出版日
16巻以上も物語が続く『舞妓さんちのまかないさん』。今後の展開で気になるのは、キヨとすみれ、健太の関係性です。3人は幼馴染で幼い頃からずっと仲良し。キヨとすみれが京都で暮らし始め、健太は青森で野球に専念していました。しかし、健太も訳があって京都に就職します。すみれは健太に片思いし、健太はキヨが気になるといった恋心も芽生えている様子。3人の距離が再び近くなって、もしかしたらこの先の展開で何か変化が訪れるかもしれません。
すみれや健太の成長も注目したいところ。「100年に1人の逸材」と期待を寄せられるすみれは日々修業中です。一方、健太もコック見習いで毎日頑張っています。2人の夢が叶うことを願いましょう!
全国から観光客が訪れる京都は、自然豊かで古風な街並みが魅力的ですよね。最後に、『舞妓さんちのまかないさん』のように京都が舞台の漫画を紹介します!
女子大生と京都の御曹司のラブストーリーです。昔から伝わる縁結びによって自然と惹かれ合っていく2人。不器用な恋模様に思わず応援したくなります。
- 著者
- 小糸 さよ
- 出版日
昔食べた和菓子の味を忘れられない主人公が、和菓子職人になるために京都で修行する物語。落ち着いた京都のイメージを覆すようなギャグが満載で、コメディが好きな方にもおすすめです。
- 著者
- 佐藤 両々
- 出版日
京都の芸妓さんの物語。『舞妓さんちのまかないさん』よりも人間関係も濃く描かれています。神楽坂などの花街も登場し、絵の美しさも魅力の1つです。
- 著者
- 河惣益巳
- 出版日
『舞妓さんちのまかないさん』の魅力や全巻の見所を紹介しました。ほのぼのした物語や絶品料理に癒されるだけではなく、京都の世界にも魅了されますね。ぜひ、漫画を手に取って花街の裏側を覗いてみましょう。