これからは「読書の秋」。日頃の疲れや日常の悩み事からいったん自分を解放して、美しい情景描写で心を溶かしてくれる女性作家さんの小説3冊を厳選しました。どれも柔らかく読みやすい文章で描かれている反面、ただふんわり美しいだけでは終わらないので、どなたにもゾクゾクしていただける作品ばかりではないかと思います。食にスポーツに芸術にと、いろんな分野を楽しみたくなる季節ですが、疲れてしまった時にはふと足を止めて、一緒に読書を楽しみましょう。
私はついつい半身浴しながら本を読んでしまいます。この本も、そうやって読み返すうちにぼろぼろになってしまって新しいものを買い直したくらい大好きな一冊。7人の作家さんによる恋愛小説アンソロジーです。
- 著者
- ["大沼 紀子", "小手毬 るい", "須賀 しのぶ", "千早 茜", "中島 桃実子", "蛭田 亞紗子", "宮木 あや子"]
- 出版日
- 2011-12-06
小池真理子さんの小説が好き、というだけで、あらすじも知らず手に取った作品。私が小池さんを知ったのは恋愛小説をよく書かれるようになってからだったので忘れがちでしたが、この物語は愛に狂った女性たちのお話。小池さんの本質であるサスペンス小説であるといえるのではないでしょうか。
- 著者
- 小池 真理子
- 出版日
- 1996-06-28
必ず戻ると言い残して消えた夫を待ち引っ越しを繰り返す母と、その娘の物語。江國さんが紡ぎだす一見すると美しい、幻想的ですらある物語なんですが、その本質は狂っていました。行方不明になってしまった愛する人を追うあまり、彼女はすべてを犠牲にしたのです。
- 著者
- 江國 香織
- 出版日
- 2002-06-28
本とアイドル
アイドルが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、詩集に写真集に絵本。幅広い本と出会えます。インタビューも。