「漫画が読みたいけど……連載中ものを追いかけるのはちょっと……」「一気読みがしたい!」。そんなときに挑戦したい、大人買い!今回はそんな方におすすめの漫画ランキングベスト5をご紹介します。もちろんすべて完結済みで、長く楽しめる名作ですよ。
藤沢とおる作『GTO』は、週刊少年マガジンで連載され、2度、実写ドラマ化もした大人気作品です。主人公は、元走り屋で不良の鬼塚英吉。彼は、担任いじめを行う問題児だらけのクラスの担任となります。本作では、鬼塚がそんな生徒たちの問題を解決し、更生させていきます。
- 著者
- 藤沢 とおる
- 出版日
- 1997-05-14
高校中退後、大学を替え玉受験するなど並みの教師ではない鬼塚。問題児だらけのクラスで、担任いじめに遭うといった苦しい立場に立たされます。彼はときには力任せなやり方で、生徒同士のいじめや家庭の問題、さらには学校内の体制や教師の問題まで解決していくのです。
本作では、様々な問題やトラウマを抱えた生徒たちが登場します。試験管ベイビーとして生まれた生徒、家が極道の生徒、母親から虐待を受けていた生徒など……大人を信用できなくなった生徒たちの悩みに、真っ正面からぶつかっていく鬼塚。彼は次第に、生徒たちが求める「教師」になっていきます。
教師である鬼塚、彼が向き合う生徒たち、そしてヒロイン冬月あずさなどの成長を楽しめる本作。ちょっとスケベでギャグ調なイメージですが、若者、日本の教育、そして社会が抱える問題などが描き出され、考えさせられる内容も多い作品です。
『GTO』は全25巻でいったん完結を迎えています。続編やアニメなども出ているため、大人買いをおすすめします!
『GTO』の見どころを紹介した<漫画『GTO』名言ランキングベスト10!最終回までの見所ネタバレ>の記事もおすすめです。気になる方はぜひご覧ください。
週刊少年サンデーで2011年まで連載されていた『結界師』。本作は、田辺イエロウ作の和風ファンタジーです。主人公は、妖(あやかし)が存在する世界で、それを退治する結界師の一族墨村良守。主に夜の学園で、妖とのバトルが繰り広げられます。作画がシンプルかつ丁寧で見やすいので、サクッと読めてしまいます。
- 著者
- 田辺 イエロウ
- 出版日
- 2004-02-18
本作の見どころといえば、同じ結界師仲間であるヒロイン雪村時音との恋模様でしょう。しかし墨村家と雪村家は、同じ結界師仲間でありながら犬猿の仲……。主人公とヒロインの甘酸っぱいシーンには、爽やかながらもキュンとさせられてしまうでしょう。大人の女性が読んでもキュンとできる甘酸っぱい恋愛要素が、バトル漫画に花を添えているのです。
また、主人公と対決する妖たちも魅力の一つ。化け狐や鬼、人型の妖や天狗、式神など空想上の生物たちが登場します。おどろおどろしい妖から、美しいとすら思える妖、さらには可愛い式神など……癒しを感じるキャラクターもいます。このような妖や神様、空想上の生物たちにも組織や序列などが細かく設定されているため、深く楽しめること間違いなしです。
ヒロイン時音の可愛さにも大注目です!主人公よりも2歳年上で、家は隣同士の幼馴染、美人でちょっぴり無鉄砲、容姿は黒髪ロングでポニーテールという和風王道スタイル……。その上、結界師としての実力も備えるかっこよさも素敵です。
全35巻。和風ファンタジーという世界観、和もの好きにはたまらない作品です。
『結界師』については<『結界師』5分でわかる見所!中学生が夜な夜な妖退治【全巻ネタバレあり】>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
2001~2010年まで月刊少年ガンガンで連載されていた『鋼の錬金術師』。作者は『銀の匙Silver Spoon 』や『アルスラーン戦記』など、ヒットメーカーの1人です。
中世ヨーロッパを彷彿とさせる本作は、「錬金術」が存在するファンタジーを描きます。主人公は、錬金術師の息子エルリック兄弟。彼らは物語の冒頭で、恐ろしい経験をしてしまいます。ダークファンタジーと呼ばれているだけあって、ショッキングなプロローグ。一気に、物語に引き込まれます。
- 著者
- 荒川 弘
- 出版日
- 2011-06-22
右腕と左足がない兄エドと、大きな甲冑姿の弟アルは、錬金術のとある禁忌を犯し、その代償として体の一部・全部を失います。エルリック兄弟は体を取り戻すため、等価交換(代償)なしで錬金術ができるといわれる「賢者の石」を求めて旅に出ます……。
研究のため大切な家族を犠牲にする者や、賢者の石によって生み出された人造人間など、本作では命とはなにか、人間であることとはなにかということを考えさせられます。
ファンタジー世界を舞台にしながら、動物・人体実験の残酷さや、軍・国家の陰謀、戦争、差別など、人間の犯す罪といった社会のダークな部分が多く描かれる本作。それとは対照的に、ギャグシーンでは、キャラクターたちが可愛いデフォルメキャラになるなど癒される場面もあります。
全27巻の『鋼の錬金術師』は、漫画好きならぜひ読んでおきたい作品です。
2001〜2016年まで週刊少年ジャンプで連載されていたアクション系の漫画『BLEACH』。作者は久保帯人です。アニメ化、ゲーム化にとどまらずミュージカル、さらには2018年の実写映画公開など、人気を博し続ける作品です。
- 著者
- 久保 帯人
- 出版日
本作では、霊能力を持つ、オレンジ色の髪の高校生黒崎一護が、人間として生きながらも死神となり、虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊と戦うというストーリーが描き出されます。話が進むにつれて、死神たちの陰謀に巻き込まれたり、強敵の登場により現世そのものが危機に陥行ったり、壮大な物語へと繋がっていきます。
セクシーで個性的な女性陣から、イケメン、ダンディから獣人まで、様々なキャラクターが死神として登場します。本作では「死神代行篇」「尸魂界篇」「破面篇」「死神代行消失篇」「千年決戦篇」と、それぞれに魅力的な対抗組織やキャラクターを登場させ、物語が彩られます。
ポエムが魅力的な本作。単行本に記載されるポエムは、表紙キャラクターの人物像や気持ちなどを表しているとされ、読者の間で様々な憶測を呼んでいます。
全74巻と大ボリュームの『BLEACH』。漫画を大人買いして楽しめば、アニメ、劇場版、ゲームなど派生作品をより楽しめるようになるでしょう。
週刊少年ジャンプで連載されていた『暗殺教室』。作者は松井優征で、過去に『魔人探偵脳噛ネウロ』などの代表作がある漫画家松井優征です。2016年に完結した今作は、アニメ化にとどまらず実写映画化もされ、大きな話題を呼びました。
- 著者
- 松井 優征
- 出版日
- 2012-11-02
「超生物の担任を暗殺する」という指令を、「暗殺できたら100億円」という約束で国から叩きつけられた、落ちこぼれの椚ヶ丘中学3年E組のクラスメイトたち。「来年の3月までに殺せなければ地球を爆破する」と言い張る超生物が彼らの担任「殺せんせー」です。地球の未来を背負った3年E組の生徒たちは、主人公潮田渚(しおたなぎさ)を中心に、暗殺に励むのでした……。
「暗殺」が大きなテーマである本作。普通の中学生が「暗殺」なんて……と思われがちです。しかしこの漫画はただ、超生物を中学生が暗殺する話ではないのです。生徒たちはターゲットである殺せんせーから、勉強だけでなく多くのことを学びます。殺せんせーは生徒たちそれぞれの問題を、一緒に考え「手入れ」していくのです。さらには、親や教師、敵までも殺せんせーによって次々に「手入れ」されてしまいます。
数々の名言、愛くるしいキャラクターたちが織りなす恋愛やギャグ、そして殺せんせーや生徒たちの秘密や過去が伏線として仕込まれる本書。小さなコマに描かれた伏線や発言などを探しながら、2度も3度も楽しめる作品です。ぜひ大人買いして、楽しみの無限ループを味わってみてくださいね。