世界文学には、あなたの世界の見方を変える可能性が秘められています。今回ご紹介する20冊は、いずれも世界的に評価された名著。あなたは何冊読んだことがありますか? また、このなかには「flier」で無料で概要を読むこともできる作品もあります。さまざまなビジネス書、教養書を10分で読めるスマホアプリなので、時間がない方、ご自身で概要を知りたい方はまずはそちらで読んでみてはいかがでしょうか?
- 著者
- カフカ
- 出版日
- 1966-05-16
カフカの最高傑作として挙げられており、ドイツ語で書かれた最高文学の一つとされています。
- 著者
- ダンテ
- 出版日
- 2013-11-22
12世紀に書かれた「神曲」の第一編であるこの叙事詩は、詩と死後の世界についての考え方の定義を再度示しただけでなく、イタリア語の基礎を築いた作品でもあります。
- 著者
- ジョージ・オーウェル
- 出版日
- 2009-07-18
『一九八四年』は、ジョージ・オーウェルの傑作『動物農場』と肩を並べるほど優れており、常に監視された社会の中で未来派ファシストが優位に立つという、恐怖の世界を描いた傑作です。
- 著者
- カズオ・イシグロ
- 出版日
- 2008-08-22
大人になる過程を描いた本で、昔のイギリスを思い出すようなノスタルジックさもあり、またディストピアを描いたサイエンスフィクションでもあります。美しい文体で不吉な予兆が描かれた作品です。
- 著者
- グレゴリー・デイヴィッド ロバーツ
- 出版日
- 2011-10-28
この作品は、ボンベイで逃亡中であるオーストラリア人の生活を追った半自叙伝的小説です。彼が医者としてスラムで過ごした時間や、銃の売買の仕事、アフガニスタンでの戦争経験について書かれています。
- 著者
- チヌア アチェベ
- 出版日
- 2013-12-05
ポストコロニアリズムに関して描かれた傑作の小説。この作品は、ナイジェリアにある架空の村の長であるオコンクゥオの記録であり、地域のコミュニティにおけるイギリスの植民地政策と、知らぬ間に浸透するキリスト教について言及されています。
- 著者
- J.R.R. トールキン
- 出版日
全ての文明や歴史・言語を全くゼロから作り、仲間とともに旅をする長編3部作は、ファンタジーのジャンルに決して負けることのない牙城を築きました。
- 著者
- フローベール
- 出版日
リアリズム文学を定義する作品の一つであり、不倫と田舎での孤立を描いたフローベールのデビュー作は、今や彼の生涯にわたる傑作とされています。
- 著者
- サン=テグジュペリ
- 出版日
- 2016-12-03
この作品は、まず美しい挿絵が魅力的です。地上に舞い降りた若い王子様が主人公で、社会における人間関係を寓話で批評しています。ものすごい名前のフランス人飛行操縦士、アントワーヌ・マリー・ジャン=バティスト・ロジェ・ド・サン=テグジュペリによる作品です。
- 著者
- ジュノ ディアス
- 出版日
ラテンアメリカ史上最も残忍な指導者の下にあったドミニカ共和国の歴史や、度重なる移民の経験について書かれています。さらに、この作品はサイエンスフィクション、スパングリッシュを学ぶための辞書としての側面も合わせ持っています。何とも言い表すことができない、また一度読んだら忘れることのできない作品です。
- 著者
- エミリー・ブロンテ
- 出版日
よく究極のラブストーリーとして誤解されたり、これまでで最も出来の悪い詩集の一つとして見下されたりしていますが、この強迫観念、暴力や冷酷さについての古典ゴシック物語はブロンテ姉妹によって書かれた本の中で最高傑作でしょう。
- 著者
- トルーマン カポーティ
- 出版日
- 2006-06-28
カポーティは犯罪報道とジャンルを融合させることにおいて超一流です。この一家4人惨殺事件についての取材調査は、真相解明しているにも関わらず、まんまと読者に気をもませてしまうのです。
- 著者
- ロアルド・ダール
- 出版日
- 2015-07-08
痛ましくかつ滑稽な作品です。ロアルド・ダールの小説はそれなりに良い評価をされていますが、彼の短編小説について言えば、その文才は「超一流」なのです。
- 著者
- エミリー ディキンソン
- 出版日
- 1998-11-16
史上最高、随一のアメリカ人女性詩人の一人とされており、多作の詩人でもあるエミリー・ディキンソンは愛、生活、死、狂気や絶望についての詩を書きました。
- 著者
- チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ
- 出版日
- 2016-10-25
いわゆる“移民文学”というジャンルの頂点。この壮大なラブストーリーはまた、独裁政権下のナイジェリアから9/11以前にまでに話が及びます。
- 著者
- シェイクスピア
- 出版日
- 2006-09-07
シェイクスピアの劇をたった一つ選ぶのは荷の重い作業ですが、このデマと狂気への転落についての物語はやはり彼の偉大な悲劇の一つとされているのです。
- 著者
- ["コルタサル", "土岐 恒二"]
- 出版日
この最も成功したアルゼンチン作家の一人による文学的挑戦は、小説の持つ可能性について再定義するでしょう。
- 著者
- ["レフ・ニコラエヴィチ トルストイ", "哲男, 望月"]
- 出版日
不幸な家族は、彼らがあるべき姿でいるために不幸なのであり、このロシアの封建制度時代の背景に反して描かれた、アンナ・カレーニナとヴロンスキー伯爵との不倫愛の物語よりも、明確に表現した小説は後にも先にもないと言えるでしょう。
- 著者
- ["オウィディウス", "Ovidius Naso,Publius", "善也, 中村"]
- 出版日
オウィディウスによって書かれた物語的な自叙伝は、ギリシャ神話と、これまでの西洋文学に影響を与えた世界全体の歴史について論じています。
- 著者
- ガブリエル ガルシア=マルケス
- 出版日
この長編英雄物語は、ブエンディア一族の物語を通して、血まみれのコロンビアの歴史について、ユーモア、恐怖と魔術的リアリズムを用いて詳しく物語っています。
Photo:(C)WENN / Zeta Image
Text:(C)The Independent / Zeta Image