オアシスの名盤『モーニング・グローリー』について知っておきたい15のこと

オアシスの名盤『モーニング・グローリー』について知っておきたい15のこと

更新:2021.12.15

ギャラガー兄弟とその仲間たちがセカンドアルバムを出さなければ、「ワンダーウォール」や「シャンペン・スーパーノヴァ」、「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」といった時代を超えた名曲も誕生せず、そんな曲を聴いて懐かしく感じたり自分の年齢を痛感したりするようなこともなかったでしょう。 ここでは『モーニング・グローリー』について知っておきたい15の事実をご紹介します。

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1.発売初週で、347,000枚販売という記録をたたき出した


当時のイギリス史上、マイケル・ジャクソンの『バッド』の次に最速で販売数を記録した音楽アルバムとなりました。

2.発売時にはささやかなライブがあった


1995年10月2日深夜、当時ロンドン展開していたヴァージン・メガストア主催で、アルバム発売記念ライブが300人のファンを集めて開催されました。しかし、ライブ時にリアムは酔っぱらっていたそうです。それでも、ちゃんとすべての歌詞を記憶していたとのことなので、ファンはラッキーでしたね。

3.アルバムのジャケットのデザイナーも、ジャケットに登場している

3.アルバムのジャケットのデザイナーも、ジャケットに登場している

カメラに背を向けて、ロンドンのDJ、シーン・ローリーと向かい合い、ソーホーのバーウィック・ストリートを歩いている人物がデザイナーのブライアン・キャノンです。マスターテープを持っているプロデューサーのオーウェン・モリスも背景に写っています。

4.初期の批評は厳しく、回復するまでしばらく時間を要した


ファンはアルバムを気に入り、売り上げ的にもヒットとなりました。しかし、音楽批評家の間では、オアシスのデビューアルバム『オアシス』と比べて劣っているという見方があり、あまりいい評価をされてはいませんでした。しかし今では彼らも意見を変え、独創的なアルバムだと評価されています。

‟歌詞は使いまわし、穴埋めをしているだけで話にならない。この歌には何の意味もない。”-Q誌

“聞くに堪えない。オアシスは一発屋だったのだろう。すでにやりつくした感がある。” - メロディ・メーカー誌

5.ネブワース公演はすさまじいものだった


1996年8月に行われたこのオアシスの2公演に参加できた幸運なファンは、たったの25万人だったにもかかわらず、チケットへの申込者数は260万人いたそうです。

6.1日1曲の収録が行われた


アルバム制作の平均としてはかなり速いペースでしょう。

7.「シーズ・エレクトリック」はノエルがアルバムの為に初めて書いた曲だった


ブラーではなく、キンクスとスモール・フェイセスへのオマージュでした。

8.法的な理由で「ステップ・アウト」は収録されなかった


スティービー・ワンダーは、「ステップ・アウト」のコーラスが彼の「アップタイト」に似ていることから、6パーセントのロイヤリティの支払いを要求しました。オアシスはその要求に応じなかったため、「ステップ・アウト」はアルバムに収録されませんでした。

9.ブリットポップシーンの売り上げ対決が、アルバムの売り上げに貢献した


1995年の8月、オアシスの『ロール・ウィズ・イット』とブラーの『カントリー・ハウス』のどちらが一位を取るかという対決が生じました。英国メディアはこの対決を好んで取り上げ、北の労働者階級出身のオアシスと、南の中産階級出身のブラーの戦いと称してBBCニュースまでが取り上げました。対決の結果はブラーの勝利となりましたが、オアシスはその後アメリカでより大きい成功を掴んでいます。

10.ノエルは大嫌いなブラーに暴言を吐いた


アルバム発売の一か月前、ノエルはブラーのメンバーのデーモン・アルバーンとアレックス・ジェームスに対して「二人のことが大嫌いだから、エイズにかかって死んでほしい」と暴言を吐いたとされています。その後、ノエルは自分の”世界が壊れんばかり”の暴言に対して謝罪の手紙を送っています。

11.歌うパートをめぐって兄弟間に亀裂が生じた


ノエルは、「ワンダーウォール」か「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」どちらかのリードボーカルを担当したかったのですが、リアムはこのことを自分をバンドから排除しようとしていると捕らえてしまいました。結局、リアムが「ワンダーウォール」、ノエルが「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」のリードボーカルを担当しています。

12.1996年のブリット・アワードでベスト・ブリティッシュ・アルバム賞を受賞した


さらに、2010年には、過去30年間のベストアルバムに選ばれました。

13.アルバム発売後のワールドツアーは大規模だった


アルバムのプロモーションのため、1995年6月22日から1996年12月4日まで103回のライブが行われました。

14.リアムはすべての歌に意味があると主張していた


しかし彼自身その意味を分かっていなかったようです。「それぞれの歌にはかなりたくさんの意味があるんだ。俺自身どんな意味なのかは分からないけど、でも意味があるんだ。正確にはわからないけど、確かに何かを意味している」と語っています。

15.ノエル曰く、このアルバムでオアシスは神を超えた


「オアシスはイエス・キリストよりも有名だって言ってもいいんじゃないかな」と語ったそうです。底抜けの自信があったようですね。


Photo:(C)WENN / Zeta Image
Text:(C)The Independent / Zeta Image

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