「奥さんのおっぱいを揉んで癒されている」……地上波での放送が始まったテレビ番組『考えすぎちゃん ON TV〜ワンクールだけの大冒険〜』でのハナコ岡部の迷言だ。でも、男性のみならず誰しも共感できることなのかも! とある漫画のワンシーンと一緒に、おっぱいの根源的かつ普遍的な魅力を再認識してみましょう。
ファーストサマーウイカ、ハナコの岡部大、Creepy NutsのDJ松永、そして元テレビ東京のテレビプロデューサー佐久間宣行の4人による雑談バラエティ「考えすぎちゃん」をご存知でしょうか。
Paraviでの配信限定で制作され、「Paraviの他の番組を紹介する番組」として立ち上がった『考えすぎちゃん』。1年ほどの不定期配信を経て、テレビ東京で『考えすぎちゃん ON TV〜ワンクールだけの大冒険〜』として地上波デビューを果たしています。
「考えすぎてしまうこと」のおたよりを募集したり、視聴者の悩みをコンテンツで解決するといったコーナーも魅力。生活するうえでぶち当たる些細な出来事に対して考えすぎてしまうメンバーが、ほどよく共感できたりできなかったりするエピソードで答えていきます。
「生きづらい」と少なからず感じている人に時に刺さり、「いや全然共感できないよ!」とツッコミを入れることもできる、ちょうどいい肌感覚の雑談バラエティです。
10月21日深夜に放送された回では視聴者からストレス解消法を教えてほしいというおたよりが。「朝から高級トンカツの宅配を頼む」「娘と散歩する」などの意見が出たのち、最後に回答のタイミングが回ってきたのはハナコの岡部。そこで彼は、収録で思うような活躍ができなかった日のストレス解消法として、動作とともにこのように答えます。
「家に帰った時に奥さんのおっぱいを揉む」
「家にこんなに柔らかいものがあるんだ」
岡部のキャラクターに合うその答えは、岡部を知っている視聴者には納得のなごみエピソードだったのではないでしょうか。このひとくだりはプロデューサーでもある佐久間宣行が自身の『オールナイトニッポン0』でも話題にあげ、反響を呼びました。
この番組を見た時に筆者は、最近読んだある漫画のワンシーンを思い出しました。『自転車屋さんの高橋くん』という漫画の2巻のラスト。ちょうど「オトナ男子がおっぱいで癒される」というシーンが登場するのです。
- 著者
- 松虫 あられ
- 出版日
見た目はちょっと怖いヤンキーだけど心は頼れる優しい兄ちゃんの高橋くんと、ちょっとネガティブで恋愛初心者なアラサーOLのパン子が寄り添っていく、ピュアなラブコメ漫画。つかず離れずのヤキモキした展開でオトナ女性中心の読者のハートを掴んだまま、2巻では高橋くん・パン子それぞれに事件が起こります。
2人でパン子の実家へ行った帰りパン子とともに寄ったカレー屋にて、疎遠になっていた父親と偶然出くわしてしまう高橋くん。父親は女性の格好をしており、思わず水をかけてしまった高橋くんに対して家族を顧みない発言をしてしまいます。
父親と別れた2人はビジネスホテルへ。2人とも家族をめぐる激動の1日を過ごしていたため、初めてのお泊りとはいえそんな気分にはなれない様子。しかし「疲れたから横にならせて」と言った高橋くんにパン子が布団をかけに近寄ると、無表情のままパン子の服のボタンを外し始めます。
戸惑うパン子でしたが、高橋くんは下着姿になったパン子の胸に静かに顔を埋めるだけ。
このシーンには心が温まります!WEBアプリでのコメント欄でも「女だけどこうやって癒されたい!」「私も人を癒せるおっぱいが欲しかった」「おっぱいの美しい使い方だ」といった意見が寄せられ、女性からも高評価のよう。家族の温もりを得られなかった高橋くんを母性で包み込むパン子自身も、自分の存在意義を感じているのではないでしょうか。
パン子に癒される高橋くんを見て、読者もほっと心を落ち着けることができた2巻。おっぱいに安心できるのは、傷心した高橋くんや外界で戦ってきたハナコ岡部のような男性……だけではないかもしれません。おっぱいに癒されているオトナ男子を見て、女性もまた癒される、そんなハッピーの連鎖が起こっていたらいいですね。恐るべし、おっぱい。
『考えすぎちゃん』『考えすぎちゃん ON TV〜ワンクールだけの大冒険〜』について放送日時などの詳細を知りたい方は、<テレビ東京の公式サイト> や<番組公式Twitter>をご覧ください!
『自転車屋さんの高橋くん』は「トーチweb」にて連載中。最新情報は担当編集による<公式Twitter>でもチェックできます。