LHS・小林要司が選ぶ「ロックな俺が好きな本」

LHS・小林要司が選ぶ「ロックな俺が好きな本」

更新:2021.12.2

はじめまして。Large House Satisfactionというロックバンドでボーカルとギターを担当している小林要司です。東京は大田区大森生まれ大森育ち、悪そうな見た目だけど実は心優しく、最近はデカいぐい呑みで日本酒を大量に呑むことにハマっている28歳のメンズです。初回は、そんなロックな俺が、どんな作品が好きなのかというのをまず皆さんに知っていただきたく、この三冊を選んでみたよ。

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はじめまして。Large House Satisfactionというロックバンドでボーカルとギターを担当している小林要司です。東京は大田区大森生まれ大森育ち、悪そうな見た目だけど実は心優しく、最近はデカいぐい呑みで日本酒を大量に呑むことにハマっている28歳のメンズです。初回は、そんなロックな俺が、どんな作品が好きなのかというのをまず皆さんに知っていただきたく、この三冊を選んでみたよ。

「鬼平犯科帳シリーズ」 池波正太郎

著者
池波 正太郎
出版日
とにかく池波正太郎大先生を抜きでは俺のことは語れまい。紹介するのは大名作「鬼平犯科帳シリーズ」だ。もちろん「剣客商売シリーズ」「藤枝梅安シリーズ」も愛しちゃってるが、鬼平は時代劇好きの俺が読書に目覚めたきっかけの作品なのだ。

長谷川平蔵、人呼んで「鬼の平蔵」率いる火付盗賊改と闇に跋扈する盗賊たちとの戦い。男ならば燃えずにはいられない。しかも敵の盗賊たちもベリークール。ピカレスク要素も満載の作品だ。時代小説は難しそう、なんて思ってる方でも、鬼平ならばきっと楽しんで読めること請け合いである。女性のファンもかなり多いことがそれを証明している。シリーズ物の時代小説の金字塔だ。

「くっすん大黒」 町田康

著者
町田 康
出版日
高校生の頃、友人のN君が突如勧めてきた町田康。衝撃的な出会いだった。その独特な文章のリズム感、ワードセンス。十代の俺には未知のものだった。以来、俺は町田康中毒となって今に至る。

その出会いの作品が処女作『くっすん大黒』である。なに、このタイトル…と思った。本を開いてぶっ飛んだ。はっきり言って苦手な人もいるかも知れないけれど、ハマると抜け出せない町田康ワールド。一度ご賞味あれ。N君はこの作品を己のバイブルだと言っていた。そんなN君とは今は音信不通だが、きっとこのバイブルを抱えて社会という荒い海を泳いでいるのだろう。N君、高校時代モヒカンだった俺は、ここでちゃあちゃあ文章を書いたりして頑張って生きてるよ。うくく。

「旅のラゴス」 筒井康隆

著者
筒井 康隆
出版日
1994-03-01
最近書店で『旅のラゴス』は凄い面白い的なポップをよく見るが、遅えよ。馬鹿。といつも思う。そんな、口が悪くなっちゃうくらい素晴らしい作品である。集団転移。壁抜けの達人。化物の卵が路面にぎっしり産みつけられている街。旅人・ラゴスが巡る、不思議で不気味な世界が、俺の頁を捲る手を加速させる。

そしてストーリーもさることながら、SFの大家、筒井康隆独自のネーミングセンスがここぞとばかりに光る大名作。小説って凄い、と単純に思わせる大傑作。この作品からってわけじゃないが、先に紹介した町田康も多大なる影響を受けている筒井康隆。当たり前のように俺にも多大なる影響を及ぼしました。ありがとうございました。なんの影響かって言われたら、ちょっとわかんないですけど。とにかく素晴らしい作品なのである。なんか再読したくなってきた。

というわけで、俺はこんな感じの作品が好きなちょらちょらした人間です。よろしくお願いします。次回からは五十音でやっていきますので、お楽しみに。ではまた。

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    バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。

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