『ひともんちゃくなら喜んで!』モンスター社員を浄化します!見事な激変ぶりにスカッとする作品を紹介!

更新:2023.3.6

新人の離職率100%のブラック企業に人事コンサルタントとして配属された主人公の人見が、若手社長と共にモンスター社員や人事制度を改善していくオフィスバトルコメディー漫画。 職場でよくある人間関係の悩みがリアルに描かれていて、共感できること間違いなし。重いテーマが明るく描かれているので、どんな人でも読みやすい作品です!

ブックカルテ リンク

嫌な社員が更生していく!『ひともんちゃくなら喜んで!』のあらすじ

主人公の「人見まもる」は人事コンサルタント会社で働いており、綺麗な容姿から会社の広告塔を任されています。

出典:『ひともんちゃくなら喜んで!』1巻

本当は人事コンサルタントの仕事をやりたいのですが、取材やインタビューに答える仕事ばかり。

そんな毎日に悩んでいた人見は、ひょんなことから佐京紫織(さきょう しおり)が社長を努める「ジェットブラック」という会社の人事コンサルタントとになります。

「ジェットブラック」は業績をどんどん伸ばしている勢いに乗っている会社なのですが、実は新卒が1年以内に全員辞めていくブラック企業。

社長の佐京は営業で社外にいることが多いため、社内の人事に関してはほぼノータッチ。

出典:『ひともんちゃくなら喜んで!』1巻

そのため、社内で「マウント四天王」と呼ばれる強烈なモンスター社員が、やりたい放題で新人社員をどんどん辞職に追い込んでいたのでした。

人見は佐京とともにマウント四天王を特定し、モンスター社員の更生を目指していきます。

作品に登場する「マウント四天王」は実際にいそうな人ばかりで、そんなモンスター社員の振る舞いに「こんな人いるいる!」と共感できることも多いはずです。

モンスター社員が人見の力によって、更生していく様子を見るとスカッとしてしまうこと間違いなし。

会社の人事課題は通常なら少し重くて暗いテーマですが、可愛い絵柄とクスッと笑えるようなキャラの表現によって、最後まで明るく読めるのが特徴です。

また人見と佐京が困難を乗り越えていく中で、仕事以上の関係に発展する様子も見逃せません。

著者
八海 つむ
出版日

嫌な社員の激変ぶりにスカッとする!

「マウント四天王」の一人である高円寺はやる気に満ち溢れ、チームを大切にしている熱血な女性。

高円寺は人見がコンサルに入ったことを歓迎し、一緒に会社を盛り立てるために熱い話を繰り広げます。

出典:『ひともんちゃくなら喜んで!』1巻

一見すると熱血で会社想いの良い人のように見えますが、実は他の社員から「ヒステリックを起こしてしまう厄介な人間」として有名なモンスター社員だったのです。

部下のちょっとしたミスも許さずに、「やる気ないなんなら辞めたら!?」と相手を追い詰めるようにして長時間の説教をしたり、感情のコントロールができなくなると周りの物を壊したりする危険な人物。

高円寺のヒステリックはジェットブラックで社員が辞めてしまう大きな原因の一つとなっていました。

出典:『ひともんちゃくなら喜んで!』1巻

そこで、人見は高円寺に対して感情をコントロールする方法を教え、さらに「なぜそんなに怒ってしまうのか」という原因を考えて見るようにアドバイスします。

高円寺は自分自身がヒステリックを起こす原因を分析すると、過去に彼女が新人の時に上司からきつい言い方で怒られていたことを思い出します。

過去に溜めていたストレスを部下に押し付けていたのです。

それに気がついた高円寺はヒステリーを封印し、ミスをした部下に対して「どうしたらミスしないようになるか、考えよう」と持ちかけ、建設的に話ができる素敵な上司に大変身しました。

高円寺は元々チームを大切にする人間で、人としっかり向き合うことのできる性格。

ヒステリックを起こさなければ、部下が仕事ができるようになるまで面倒をみてくれる優しい素質を持っていたのです。

モンスター社員がちょっとしたことをきっかけに、めちゃくちゃいい人間に変わっていくシーンには、心がスカッとすると同時に温かい気持ちにもなれます。

その他の「マウント四天王」はどんな特徴を持っているのでしょうか。そして人見はどうやって解決していくのか、続きが気になります。

会社で役に立つ人付き合いのテクニックを教えてくれる!

『ひともんちゃくなら喜んで!』は会社で役に立つ人付き合いのテクニックを紹介してくれるので、モンスー社員と上手く仕事を進めるためのヒントを得ることもできます。

例えば、人見は高円寺に「アンガーマネジメント」というものを教えます。

「アンガーマネジメント」とは下記の3つのことを意識していくことで、イライラの予防・制御することができる「怒りのコントロール法」です。

出典:『ひともんちゃくなら喜んで!』1巻

1.イラッとしたら6秒待機

人の怒りのピークは6秒以上続かないと言われているので、怒りそうになったら6秒数えると、冷静な状態に戻ることができます。

2.「〜べき」は怒りの種

自分にとっての「べき」をたくさん持っていると、その通りに行かなくなった時にイライラを感じやすくなってしまいます。

「〜べき」を減らすことで、怒る場面を減らすことができます。

3.怒りの客観視

自分の怒りの理由を「なぜ?」「どれくらい怒っている?」と分析することで、「今こんなに怒る必要ないな」と、冷静になることができます。

相手にイライラをぶつけることなく、「なぜ自分が怒ったのか」、「相手にどうして欲しいのか」、という前向きな話し合いができるようになるのです。

高円寺もアンガーマネジメントをする事によって、自分が何で怒りを感じているのかを冷静に判断することができ、建設的に話ができるようになりました。

「アンガーマネジメント」は自分が人に怒りをぶつけてしまわないようにするための対策にもなりますし、人に怒ってしまう部下へのアドバイスとしても役立つでしょう。

その他にも、「対立してしまった相手と仲直りするテクニック」や、「自分の要求を相手に受け入れてもらう会話術」など、実際に役立つ情報も出てくるので、会社でも役に立つ知識やテクニックを知ることができますよ。

ブラック企業を浄化することはできるのか?

『ひともんちゃくなら喜んで!』はモンスター社員が人見のコンサルによって見事に浄化されていく場面にスカッとできる作品です。

また、実際に会社で役立つ知識やテクニックが得られるのも魅力の一つとなっています。

人見は「マウント四天王」を全て攻略することができるのか。そしてジェットブラックを素敵な会社に変えることができるのでしょうか。

佐京と人見のロマンスも気になるところ。思わず続きを読みたくなりますね。

  • twitter
  • facebook
  • line
  • hatena
もっと見る もっと見る