さあ~みんなで、考えよう!~こども哲学のススメ/シェア書店からのおすそわけ#2

更新:2022.7.15

誰でも1つの本棚から本屋さんになれる「シェア型書店」。ホンシェルジュでは、その「シェア型書店の棚主」に本をおすすめしてもらう連載企画をスタート!#2は、江古田にある「ぼっとう&よはく」の棚主であり練馬区議会議員としても活躍する、高口ようこさんです。(編集者)

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答えのない問いを【考えるチカラ】のあるこどもへ

さあ~みんなで、考えよう!

……懐かしのTV番組『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』をこどもの頃見ていた、といえば年齢がバレますね。

1980年昭和後期生まれの高口(こうぐち)ようこと申します!

「ぼっとう&よはく」というスペースで一棚本屋をしています。

 

「考えよう!」

という冒頭のセリフから始めたのは、ワケがあります。

 

「こども哲学」

って、知っていますか?

最近では、『Q~こどものための哲学』というEテレの番組も放映され、知られてきたかなと思います。

ざっくりいうと、こどもが輪になって、答えのない問いを考え、語り合う活動のこと。

 

これがめちゃくちゃおもしろい!!!

 

私は、練馬区で「ねりま子どもてつがく」という活動をしています(細々とですが……)。

そのきっかけが、この1冊でした。

『子どもの哲学 考えることをはじめた君へ』

著者
["河野 哲也", "土屋 陽介", "村瀬 智之", "神戸 和佳子"]
出版日

 

私は大学の哲学科を卒業。

しかし哲学からは縁遠い現実を過ごしたところで、この本に出会い……ビビビッ!

出版記念に押しかけ、その場で著者の先生をお誘いし、活動を始めたのでした。

上の子が小1の時で、今その子が中学1年生になったので、もう6年も前のことですが、今なお新鮮な問いにあふれています。

 

「なんのために学校はあるの?」

「友達だちはたくさんつくるべき?」

「どうして勉強しないといけないの?」

「人はなぜ生きるのか?」

 

学校で出るのは、答えの出せる問題ばかり。

 

「なぜ学校に行くの?」

「なぜ友達は多いほうがいいの?」

なんて、学校では考えさせてくれません。

 

だからこそ、今、この誰も答えを知らない社会のなかで生きていくために、

答えのない問いを考える、仲間と一緒に考え続ける、ということが、

絶対に必要なちから!

 

「こどもに考えるちからをつけたいな…」

という親御さんにオススメしたいのが、オスカー・ブルニフィエ氏のこのシリーズ。

『自由って、なに? 第2版 (こども哲学)』

著者
["オスカー・ブルニフィエ", "重松清", "フレデリック・レベナ", "西宮かおり"]
出版日

他にも

「自分って、なに?」「よいこととわるいことって、なに?」「しあわせって、なに?」など、深い問いがテーマになっています。

親子でいっしょに読んで、いっしょに悩むのもイイですね!

 

こども哲学では、絵本を読み、その絵本のなかからテーマ(問い)を出していく……というやり方もあります。

その場合にオススメなのがこの2冊……

『りんごかもしれない』

著者
ヨシタケシンスケ
出版日
2013-04-17

『ふまんがあります』

著者
ヨシタケ シンスケ
出版日

言わずとしれた人気の絵本ですが、ここから哲学をふくらませていくのもおもしろいですよ!

 

ちょっと気になってきた……

わが子への子育てや教育に活かしてみたい……というあなたには、コチラ。

『自信をもてる子が育つ こども哲学 - “考える力”を自然に引き出す -』

著者
川辺 洋平
出版日

・わが子にすぐ手をあげてしまう

・子育てよりも仕事を優先してしまう

・習い事を押し付けてしまう

・特別な支援を必要としている

……などの子育ての悩みに対し、こども哲学の意義や効果に迫ります。

 

『「こども哲学」で対話力と思考力を育てる』

著者
河野 哲也
出版日

こちらは、先生、教員の方向け。

学校での実践に向けた入門書のような1冊です。

 

気になるどころか、いや、むしろ、こども哲学の場を運営してみたい!

と思ったあなたにオススメなのが

こども哲学ハンドブック 自由に考え、自由に話す場のつくり方

著者
こども哲学おとな哲学アーダコーダ
出版日

こども哲学の場づくりをしてみたい!という方へ向けた1冊。

こども哲学界(……というものがあるかわかりませんが……)では先駆者のNPO法人アーダコーダさんが、わかりやすく、ノウハウを教えてくれます。

 

考えるっておもしろい!

考えるってワクワクする!

 

みなさんも、「こども哲学」で、考えるたのしさに目覚めてみませんか?

 

 

著者が利用するシェア書店「ぼっとう&よはく」のご案内

概要・コンセプト

本記事の著者も棚を借りる「ぼっとう&よはく」は、練馬区江古田にある一棚本屋。コワーキングスペースも併設しています。

スペースにて不登校の親の会を開いたりしていたため、棚主さんには本好きというより社会課題に興味のある方が多い印象です。 棚主さんは、緩く仲良し。

「普通が苦手な方にもあたたかいスペース」をスローガンに掲げています。棚主さん募集中!!

スペース内には、店主の私物棚も有り、閲覧可能となっています。

ぼっとう&よはくの一棚本屋スペース
高口ようこさんの本棚も公開!

営業時間

一棚本屋営業の日:水/土/日/祝 13:00~17:00

コワーキングスペース:月/木/金 12:00~17:30

詳細はカレンダーでチェックできます。

アクセス

西武池袋線 江古田駅 南口より徒歩3分/都営大江戸線 新江古田駅 A2出口より徒歩6分

東京都練馬区旭丘1丁目 65-18 旭丘ダイヤモンドビル 2F

営業最新の情報は、ぼっとう&よはく公式ホームページをご覧ください!

思い通りにいかない、人生や育児にもジンワリと効く三冊/シェア書店からのおすそわけ#1

思い通りにいかない、人生や育児にもジンワリと効く三冊/シェア書店からのおすそわけ#1

誰でも1つの本棚から本屋さんになれる「シェア型書店」という場をご存知でしょうか。店に並んだ棚の1つを個人が「借りる」ことで、そこに好きな本を並べて売ることができるという仕組み。本の新旧やジャンルを問わずそれぞれの棚主の個性が光る選書を楽しむことができるのは、訪れる人にとっても魅力です。 そこでホンシェルジュでは、その「シェア型書店の棚主」に本をおすすめしてもらう連載企画をスタート!トップバッターは、江古田にある「ぼっとう&よはく」の店主であり自身の棚も管理する、akkoさんです。(編集者)

この記事が含まれる特集

  • シェア書店からのおすそわけ

    誰でも1つの本棚から本屋さんになれる「シェア型書店」という場をご存知でしょうか。店に並んだ棚の1つを個人が「借りる」ことで、そこに好きな本を並べて売ることができるという仕組み。本の新旧やジャンルを問わずそれぞれの棚主の個性が光る選書を楽しむことができるのは、訪れる人にとっても魅力です。 そこでホンシェルジュでは、その「シェア型書店の棚主」に本をおすすめしてもらう連載企画をスタート!リレー形式で、様々な思いを抱える方へ届けたい本を語っていただきます。

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