世界で大ヒット中の英国ドラマ『80日間世界一周』が動画配信サービス「スターチャンネルEX」にていよいよ配信開始!原作は『海底二万里』や『十五少年漂流記』で知られ、“SFの父”と呼ばれるフランスの巨匠、ジュール・ヴェルヌの同名小説『八十日間世界一周』です!今回は配信開始日の9月16日に実際に1話を見て、原作とドラマの見どころをご紹介します!
『海底二万里』や『十五少年漂流記』といえば、読んだことがある方も大勢いらっしゃるでしょう。東京ディズニーシーのアトラクションとして聞き覚えがある方もいるのでは?潜水艦や月ロケットなどの未来技術を、実現するより前に予見していた人物でもあります。
『八十日間世界一周』原作者のジュール・ヴェルヌ(1828年―1905年)は、フランスの小説家。1863年に発表した冒険小説『気球に乗って五週間』で大成功を収め一躍ベストセラー作家に。『タイム・マシン』のH・G・ウェルズと並び現代SFの開祖と呼ばれています。
その他にも『月世界へ行く』『地底旅行』(『センター・オブ・ジ・アース』の原作)など、生涯に80余の科学、冒険小説を発表しました。今でも鮮やかな魅力を放ち続ける名作ばかりです。
BTSのJ−HOPEさんがジュール・ヴェルヌファンなのも有名ですね。
- 著者
- ["ジュール・ヴェルヌ", "荒川 浩充"]
- 出版日
- 著者
- ["ジュール ヴェルヌ", "Verne,Jules", "浩充, 荒川"]
- 出版日
日本では初の鉄道が開通した年である1872年に、『八十日間世界一周』はパリの新聞連載小説として発表されました。
出版されるやいなやベストセラーに。当時ヴェルヌ自身が演劇にして上演、大ヒットしたそうです(彼は小説家になる以前は劇作家を目指していました)。各国語に翻訳され、映画化、マンガ化、アニメ化など世界中で愛されている不朽の傑作です。
- 著者
- ジュール・ヴェルヌ
- 出版日
1872年。英国貴族のフィリアス・フォッグ卿は、80日間で世界一周ができるかどうか、友人と2万ポンドの賭をする。成功を疑う友人たちをあとに、彼はフランス人の従者パスパルトゥーをお供にロンドンを出発。
ふたりは数々のトラブルに見舞われながら、パリ、スエズ、シンガポール、香港、サンフランシスコと汽船、機関車、象にソリ……様々な乗り物を駆使し、波乱万丈の世界旅行を繰り広げます。果たしてふたりは80日間でロンドンに戻ってこれるのでしょうか?
私が最初に『80日間世界一周』に出会ったのは1956年の映画版でした。
80日間世界一周 スペシャル・エディション [DVD]
2004/8/6
第29回アカデミー賞にて作品賞を始め5冠に輝いた大傑作です。特にヴィクター・ヤング作曲のメインテーマは映画は見たことがなくても耳にしたことがある人が多いはず。(テレビ番組「兼高かおる世界の旅」のテーマ曲でした!)
名優デヴィッド・ニーブンのフォッグ卿がダンディで素敵。パスパルトゥー役のコメディアン、カンティンフラスの闘牛シーンの面白さは今でも忘れられません。気球のシーンが印象的ですが、原作にはないんですよね。ヴェルヌの出世作『気球に乗って五週間』から取り入れたのだと思いますが、大成功です。
フランク・シナトラやマレーネ・ディートリヒなど超大物のカメオ出演も見どころ。そして日本のシーンがあります!横浜が舞台ですが、あれ?鎌倉の大仏が?これは京都の平安神宮?と楽しさ満載なので是非映画もチェックしてみてください!
その後ジャッキー・チェンがパスパルトゥーを演じたリメイク版の『80デイズ』(2004年)などもありましたが、原作発表から150年の節目の今年、英国BBCにて待望の連続ドラマ化!
制作ニュースを聞いた時から首を長くして待っておりましたが、このコロナ禍で撮影は遅れ……本当に待ちに待った日本上陸!最新VFXを駆使し、4000万ポンド(約66億円)の製作費と、総勢3000人のスタッフの手で製作されたそうです。
今回のドラマ化の1番の注目はなんといっても主人公フィリアス・フォッグを演じる英国俳優のデヴィッド・テナントです!
世界最長のSFドラマ『ドクター・フー』でイギリスの国民的スターとなった彼。最近ではDCの人気コミック『サンドマン』で知られる現代ファンタジー界の代表作家、ニール・ゲイマン原作の『グッド・オーメンズ』で主演クロウリーを務め、日本でも多くの“グオメ”ファンを生んでいます。そして『マーベル/ジェシカ・ジョーンズ』のヴィラン、キルクレイヴ役も話題に。コメディもシリアスもなんでもできる演技派俳優ですが、日本で言えば堺雅人さんのようなイメージ。
- 著者
- ["ニール・ゲイマン", "テリー・プラチェット", "金原 瑞人", "石田 文子"]
- 出版日
- 著者
- ["ニール・ゲイマン", "テリー・プラチェット", "金原 瑞人", "石田 文子"]
- 出版日
ドラマの公式サイトと予告編を見ると今回のフォッグは原作、映画版の超クールなジェントルマン、フォッグ卿とは少し違い、テナントらしい愛嬌が追加され“おじカワ”度がパワーアップされている予感⁉
そして配信開始日の9月16日!早速第1話を鑑賞しました。・・・最高です!!!
8話で描かれるとあって、原作や映画版よりもフォッグという男の人物像が深堀されているところが印象的でした。裕福だが無為な毎日を送っていて、なにか「大きな後悔」を抱えながら中年に差し掛かった男として設定されています。
原作と同じように賭けをして世界旅行に旅立つのですが、そこには秘めた理由がありそうです。そしてお供をするパスパルトゥーは訳アリで女好きのイケメン。
更に最も新鮮な点は、原作でフォッグを追うフィックス刑事が、女性ジャーナリストにアレンジされているところ。普段原作から性別が変わってしまうのはあまり好きではないのですが、このアレンジは成功なのでは?(その理由は次のパートで)
お金はあるけど度胸がない中年男、苦労を重ねてきた機転の利く従者、男社会でのし上がろうとする女性記者という、「男2&女1」のハリポタ編成の3人チームのコンビネーションが絶妙!イギリスから1歩もでたことがなかったフォッグがのっけからトラブルに合い、おろおろとしている姿も新鮮でこの先の展開が異常に気になります!
ドラマ『80日間世界一周』のヒロインであるジャーナリスト、アビゲイル・フィックスは実在の人物から大きなインスピレーションを得たそうです。彼女の名はネリー・ブライ。19世紀にアメリカで活躍した女性ジャーナリストの先駆者です。
「1890年1月25日、ジャーナリストのネリー・ブライは、「80日間世界一周」の行程に初めて挑戦し、わずか72日でニュージャージーに帰着しました。今日は彼女の逝去から100年目の記念日です。彼女の物語と人生は、アビゲイル・フィックスの主なインスピレーションとなりました。」
彼女は「80日間世界一周」の再現に挑み、1889年11月14日、ニューヨークから2万4899マイルの世界一周の旅に出発。そして、72日6時間11分14秒という新記録で地球を一周しました。イギリス到着時にはヴェルヌとも対面しています。
ネリー・ブライが男社会で苦労を重ねながら偉業を成し遂げる姿は劇中のフィックスに重なり、このキャラクターのバックボーンが安易な性別変更ではない説得力を与えていると感じました。ネリー・ブライについてはこちらの評伝がおススメです。
- 著者
- ["マシュー グッドマン", "Goodman,Matthew", "瑞人, 金原", "里, 井上"]
- 出版日
ネリー・ブライと、エリザベス・ビズランド。19世紀、ジュール・ヴェルヌの小説を現実のものにした記者がいた。
近代技術の黎明期、蒸気船、蒸気機関車を乗り継いで、世界を巡ったジャーナリストの物語。
この秋、大人も子供も楽しめる『80日間世界一周』を原作とドラマで楽しんでみてください!
【配信】「スターチャンネルEX」<字幕版>9月16日(金)より配信開始 ※毎週1話ずつ 更新
作品公式ページ:【公式】80日間世界一周|スターチャンネルEX
【放送】「BS10 スターチャンネル」 【STAR1 字幕版】 10月6日(木)より 毎週木曜よる 11:00 ほか
※10月2日(日)字幕版 第1話 無料放送
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