2022年豪華声優陣で再アニメ化!『うる星やつら』が帰ってくる!初見でもわかる魅力を解説

更新:2022.10.13

2022年10月、あの伝説の漫画『うる星やつら』が再び帰ってきます。小学館創業100周年記念として36年ぶりにアニメ化されるということで、今まで『うる星やつら』に触れたことがない初見の方も多いでしょう。そんな方に向けて、原作漫画から新旧のアニメまで魅力をたっぷり紹介します。

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人気声優集結!36年の時を経て不朽の名作『うる星やつら』アニメ化!

『うる星やつら』の作品概要

1980年代を代表する漫画のひとつ『うる星やつら』。当時、まだ大学在学中の高橋留美子が『うる星やつら』の原案となった作品で漫画家デビューを果たし、その後、『うる星やつら』の不定期連載を開始。卒業後「少年サンデー」にて、本格的に週刊連載に移行しました。

あだち充の『タッチ』とともに、「少年サンデー」の顔として人気作品となっていった『うる星やつら』。この後、10年近くに渡る長期連載となり34巻で完結。その時点では、サンデー史上最長巻を記録し伝説となった作品です。

連載中からアニメ化も決定。テレビアニメは4年半続き、その間、劇場版も6本公開。テレビアニメが終了すると、OVAも製作されました。現在でいうところのメディアミックス展開のはしりともいえます。グッズ販売なども含めると、100億円規模の成功を収めました。

アニメ化情報!

そんな伝説的な作品『うる星やつら』が、2022年10月ふたたび帰ってくることに。小学館創業100周年記念として、テレビアニメ化されることが発表されました。実に36年振りのアニメ放送は、『うる星やつら』を知らない世代からも大いに注目されています。

原作366話から厳選されたエピソードを全4クールにて放送する予定。第1期は、フジテレビのアニメ枠「ノイタミナ」にて2クール連続の放送が決定しています。

80年代版のアニメでも豪華声優陣が揃っていましたが、最新2022年版でも、現在活躍中の人気声優が勢ぞろい。スタッフに関しても新たな才能が一堂に介し、作品を盛り上げています。

この記事では、原作漫画から新旧のアニメまで『うる星やつら』の魅力をたっぷり紹介。10月からのアニメの準備としてぜひご活用ください。

『うる星やつら』第1巻
著者
高橋 留美子
出版日

漫画『うる星やつら』あらすじ

極度の女好きの高校生・諸星あたるは、ある日、知らない坊主に不吉な人相だと声をかけられます。家に帰ると、そこには宇宙人だという鬼がいました。彼らの目的は地球を侵略すること。コンピューターが適当に選んだあたると勝負して、自分たちが負けたらおとなしく帰るといいます。

地球の運命をかけた勝負の内容は、宇宙人の鬼娘・ラムとの鬼ごっこ。10日以内にラムのツノをつかんだらあたるの勝ちとなります。勝ったら結婚というしのぶとの約束を果たすため、あたるは必死にラムを追いかけるのでした。そして迎える最終日。

無事に地球を救ったあたるでしたが、勘違いからラムがそのまま地球に居座ることに。そこから始まるハチャメチャな生活。あたるの同級生やラムの友人なども巻き込み、宇宙人、妖怪、何でもありの壮大な世界観で繰り広げられる奇想天外なSFラブコメディです。

原作者・高橋留美子とは

高橋留美子は、1957年生まれの新潟県出身。大学入学のため上京し、在学中に小池一夫が主催する劇画村塾に入学します。そこで才能を見出され特別研究生に。

小学館に投稿した『勝手なやつら』が小学館新人コミック大賞少年部門佳作を受賞。この作品で漫画家デビューを果たします。

『勝手なやつら』が原案となった『うる星やつら』で、不定期連載を開始。大学卒業後、同作品にて本格的に週刊連載が始まりました。『うる星やつら』と並行して連載していたのが『めぞん一刻』。こちらは青年誌「ビックコミックスピリッツ」での連載でした。

『うる星やつら』のような何でもありのSFラブコメディを描く一方で、『めぞん一刻』のようなコメディ要素もありつつの大人の恋愛ドラマも描くことのできる高橋留美子。その才能の幅広さに、誰もが認める人気漫画家となります。

その後も『らんま1/2』『1ポンドの福音』『犬夜叉』『境界のRINE』『MAO』とほとんどの作品が、アニメ化やドラマ化されるなど、その人気と実力の高さが窺えます。その人気は日本のみならず世界的にも広がっています。後世の漫画作品やクリエーターに多大なる影響を与えた高橋留美子は、今なお現役で連載を続けてます。

著者
高橋 留美子
出版日
2007-04-27
著者
高橋 留美子
出版日
2016-07-15
著者
高橋 留美子
出版日
著者
高橋 留美子
出版日
2009-10-16
著者
高橋 留美子
出版日
2019-09-18

80年代版アニメ『うる星やつら』

漫画『うる星やつら』のテレビアニメが開始されたのが漫画連載から3年後の1981年です。この当時、「週刊少年ジャンプ」で連載中だった鳥山明の『Dr.スランプアラレちゃん』がテレビアニメ化され人気を博していました。

絵柄のタッチやストーリーは違えども、いずれも80年代を象徴するようなハチャメチャコメディで爆発的な人気となります。特に、『うる星やつら』のアニメでは、その後も続く学園モノ、美少女モノ、お色気モノ、コスプレモノなどなどのさまざまな要素が含まれており、そういう意味での元祖ともいうべく作品となっていきました。

また、アニメのスタッフでも、押井守のような若き才能を輩出した伝説的な作品として知られています。押井守監督作でいえば、劇場版『うる星やつら ビューティフルドリーマー』は、原作から大きく逸脱し賛否を引き起こしました

今では多くの作品でみられるパラレルワールドを取り入れ、原作漫画とは少し離れた世界観に。作者の高橋留美子も「これは押井さんの作品だと思います」と発言したほど、原作から離れたオリジナル要素が多分に含まれていました。こうした逸話を残し、アニメ『うる星やつら』は今なお語り継がれる作品となっているのです。

登場キャラクター紹介

諸星あたる

主人公。友引高校に通う高校生。類まれなる不吉な人相の持ち主。幼い頃から極度の女好きで、女性を見るとすぐに声をかけてしまう。三宅しのぶと付き合っていたが、ラムの出現により関係が怪しくなる。浮気を疑うラムから幾度となく電撃を受けても、同じことを繰り返す屈強な意志を持つ。

ラム

ヒロイン。宇宙人の鬼の女の子。電撃を放つことができる。虎柄縞模様のビキニとロングブーツというのが定番の衣装。あたると暮らすため地球に居座ることに。無邪気で天真爛漫な性格で、あたるへの愛情は一途なものがある。

三宅しのぶ

あたるの幼馴染で、友引高校の同級生。当初は、あたるの恋人として登場。学校でも人気が高い。面堂の登場以降は面堂に心変わりすることに。見た目とは異なり、怪力の持ち主。

面堂終太郎

面堂財閥の御曹司。友引高校へ転校生としてやってくる。あたるのクラスメイト。容姿端麗で運動神経もよく秀才。女性陣には等しく優しいため、非常にモテるが、ラムへ思いを寄せている。あたるとは犬猿の仲。

錯乱坊

正体不明の謎の僧。チェリーと呼ばれている。当初より、あたるの人相に不吉なものがあると言い当てていた。サクラは姪。神出鬼没でことあるごとに現れる。

サクラ

錯乱坊の姪で巫女。錯乱坊とは似ても似つかないスタイル抜群の美女。友引高校では、保健医を務めている。特に男子生徒からの人気が高い。

ラン

ラムの幼馴染。ある思惑のため、宇宙から友引高校へ転校してくる。ラムの元婚約者のレイに好意を寄せている。キスをすることで、相手の若さを吸い取るという能力を持っている。普段は可愛いお嬢様風だが、怒ると狂暴で、ドスの効いた方言を使う二重人格。

レイ

ラムの元婚約者。鬼の若者。見た目は非常にハンサムだが、頭が悪く、底なしの大食い。ラムへの未練を断ち切れず、ラムを追って地球にやってくる。興奮すると、大きな牛鬼となってしまう。

おユキ

ラムの幼馴染。海王星の女王であり雪女。普段は上品で冷静沈着だが、怒らせるとかなり怖い。通常は白い着物姿。

弁天

ラムの幼馴染。七福神のひとり。男勝りな性格でケンカが強い。愛用のエアバイクを豪快に乗り回し、たびたび地球にもやってくる。

新旧声優徹底比較!アニメ版『うる星やつら』

2022年版アニメの『うる星やつら』で注目されているのが、各キャラクターの声優は誰になるのかということです。1981年から始まったアニメでは、当時人気の声優陣がズラりと勢ぞろいしていました。現在わかっている段階で、新作の『うる星やつら』の声優陣も負けず劣らずの人気声優が集結しています。そこで、主なキャラクターの新旧の声優をそれぞれ簡単に紹介します。

諸星あたる

【1981年版アニメ】

古川登志夫(主な役どころ:ピッコロ『ドラゴンボール』など)

【2022年版アニメ】

神谷浩史(主な役どころ:夏目貴志『夏目友人帳』、リヴァイ『進撃の巨人』など)

ラム

【1981年版アニメ】

平野文(主な役どころ:若狭留美『名探偵コナン』など)

【2022年版アニメ】

上坂すみれ(主な役どころ:長瀞早瀬『イジらないで、長瀞さん』など)

三宅しのぶ

【1981年版アニメ】

島津冴子(主な役どころ:霧賀魔子『さすがの猿飛』など)

【2022年版アニメ】

内田真礼(主な役どころ:ノーマン『約束のネバーランド』など)

面堂終太郎

【1981年版アニメ】

神谷明(主な役どころ:キン肉マン『キン肉マン』、毛利小五郎『名探偵コナン』など)

【2022年版アニメ】

宮野真守(主な役どころ:夜神月『DEATH NOTE』、一ノ瀬トキヤ『うたの☆プリンスさまっ♪』など)

魅力1「キャラクターの豊かさ」

『うる星やつら』といえば、個性的なキャラクターがこれでもかというくらい登場してくるのが特徴です。主なキャラクターはもちろんのこと、毎回のお話ごとに、面白いキャラクターが登場し読み手を楽しませてくれます。

このキャラクター造形に関しては、高橋留美子が通っていた劇画村塾での経験が生かされていると考えられます。あるインタビューで次のように語っています。

劇画村塾で教えられたことで印象的なことは「受けゼリフを言うな」ということ。キャラクターが何をしゃべるか、どう受けるかということを考えるということは、「キャラクターを考える」ことだと。

そういったキャラクター作りが存分に生かされているのが『うる星やつら』。しっかりしたキャラクター造形をした上で、さらに登場人物たちの活き活きとした言葉があるからこそ、本作の安定した面白さがあるのでしょう。

魅力2「ギャグの秀逸さ」

少年漫画誌で女性の漫画家がエース的存在になるということは、この80年代には非常に珍しいことだったのではないでしょうか。さらに、その内容がギャグ漫画という意外性も。

それまでの王道ギャグ漫画といえば、赤塚不二夫や吾妻ひでおのような2~3頭身キャラで描くものが主流でしたが、高橋留美子のような7頭身キャラで描くことは非常に画期的でした。一見すると到底ギャグ漫画とは思えない美麗でシリアスな作画タッチだからこそ、明るくナンセンスな物語というギャップの面白さが新鮮だったのかもしれません。この匙加減が絶妙なのが本作の秀逸なところ。

あくまで登場人物は真面目。設定や周りの環境がハチャメチャであるというのが『うる星やつら』の醍醐味です。一話完結の巻き込まれ系ドタバタギャグは、80年代を代表するギャグ漫画となりました。

魅力3「物語の緩急」

『うる星やつら』の持つ独特なギャグセンスにも関係してくるのが物語の緩急。『うる星やつら』もひたすらボケているわけではなく、ふざけた展開の中に散りばめられていくシリアス要素が物語の魅力となっています。

このボケとシリアスの塩梅、物語の緩急が作品の魅力であり、みどころのひとつ。たとえば、普段は女の子をみれば、ガールハントばかりしているあたるをラムの電撃が襲います。それでも、まったくひるむ様子もなく、女の子を口説こうとするあたるのお約束のギャグ要素。

その一方で、ラムに何かあれば、自分のことは省みず本気で心配するといったあたるのシリアス要素。ハチャメチャな物語の中に、ふと存在するシリアスモードにきゅんとしてしまうのが『うる星やつら』の人気の秘密なのでしょう。

『うる星やつら』第34巻

魅力4「唯一無二の世界観」

『うる星やつら』には、独特の世界観があります。第1話から宇宙人や怪しげな坊主が登場し、一体どんな物語なのかわからなくなりそうです。さらに、物語が進むにつれ、ますます多種多様な不思議な存在が出現してきます。

宇宙人はラムのような鬼の一族だけでなく、ラムの友人たちも多数登場。かと思いきや怪しげな坊主・チェリー姪のサクラといった巫女が悪霊や妖怪と普通に対峙していきます。物語によってはタイムスリップも日常的に行われることもあり、それらの出来事を疑問に思うこともありません。もう何でもありの世界観が『うる星やつら』の特徴です。

『うる星やつら』の世界とは全宇宙。宇宙人も地球人も関係なく、幽霊も日常的に存在し、妖怪はしょっちゅう登場します。それが何の不思議もなく同じ世界観の中で存在し、しかも非常に面白い物語を形作っています。ほかに見たことのない珍しい作品が、この『うる星やつら』なのです。

2022年の新アニメ『うる星やつら』

36年振りに新しいアニメとなって帰ってきた『うる星やつら』。声優陣もスタッフ陣も80年代とはまた異なる新たな才能が集結しました。

2022年10月より、フジテレビ「ノイタミナ」枠にて放送がスタート。これが第1期となり2クール放送を予定しています。

原作漫画から選りすぐりのお話を選定し、アニメとして現代に蘇らせる精鋭スタッフ。監督は『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』橋秀弥・木村泰大、シリーズ構成は高橋留美子原作の『境界のRINNE』も手掛けている柿原優子、キャラクターデザインには原作者も大好きな『おそ松さん』浅野直之といった豪華スタッフとなりました。

また、アニメーション制作は、『ジョジョの奇妙な冒険』や『炎炎ノ消防隊』など人気作品を多く手掛けるdavid productionが担当することに。これだけ揃えば、あとは放送開始を楽しみに待つばかりですね。

まとめ

小学館創業100周年記念して再びアニメ化されることとなった『うる星やつら』。80年代を席巻した大人気作品が、現在のアニメファンにどう受け止められるのか楽しみでなりません。未だ現役で精力的に作品作りを続ける原作者・高橋留美子も期待しているとのこと。『うる星やつら』を知ってる人も知らない人もぜひ楽しんでみてください。

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