2022秋ドラマ!おすすめの原作漫画【6選】

更新:2022.10.17

2022年の秋ドラマが始まりました。今回も漫画や小説を原作とした作品が並んでいますが、特に漫画が多いように感じます。しかも、非常にバラエティに富んだラインナップです。各ドラマがどのように映像化していくのか気になるところ。そこで、2022秋ドラマからおすすめの原作漫画を紹介します。

ブックカルテ リンク

2022秋ドラマからおすすめの原作漫画をピックアップ!

2022年秋。早いものでは9月からスタートしている秋ドラマですが、主な作品は10月より順次スタートし始めます。今回は特に漫画を原作とする作品が多く並んでいます。人気作品からかなりマニアックな作品まで、ドラマの多様性を感じるラインナップに。

2022年夏ドラマの傾向をライターが分析!

2022年の夏ドラマは、漫画や小説の原作をもとにしたドラマが多くみられましたが、オリジナル作品も負けじと健闘していました。視聴率をみても、アップダウンの激しい作品もあり波乱の展開に。

放送前に期待度の高かった『新・信長公記』『初恋の悪魔』や『テッパチ!』が軒並み視聴率の伸びが振るわず、逆にそこまで期待度の高くなかった『ユニコーンにのって』などが巻き返す結果となりました。そのほか、『六本木クラス』『競争の番人』『魔法のリノベ』などは、一定の視聴率をみせることに。結局、全体的に視聴率が高かったのは、放送枠の問題もありますが、オリジナル作品でした

特に苦戦した『新・信長公記』は、原作漫画と異なる展開に発展し、実写ドラマならではの物語に賛否が分かれました。原作ものをドラマ化する難しさが表面化したともいえます。

この記事では、2022秋ドラマより、BSを中心に放送されるドラマから漫画を原作とする作品をピックアップ。おすすめの漫画を紹介します。

死に近い場所で「生」について考える『最果てから、徒歩5分』

「月刊コミックバンチ」にて連載された漫画『果てから、徒歩5分』。原作は糸井のぞ。「VOCE」にて連載したメンズメイクを題材にした漫画『僕はメイクしてみることにした』が、累計1000万PVを記録するなど大きな反響を呼んだ漫画家です。

そんな糸井のぞの『最果てから、徒歩5分』。自殺の名所から徒歩5分という立地にあるレストラン「オーベルジュ・ギルダ」を舞台に、そこで繰り広げられる訳ありな人たちの人間模様を描いた作品です。2022秋ドラマとして、10月よりテレビドラマも始まりました。

本作でゴールデンの連ドラ初主演を果たす岡田結実。主人公すももを演じます。そのほか、「オーベルジュ・ギルダ」で共に働く仲間として、店主の夕雨子を内山理名、シェフの膳を竹財輝之助、店員の息吹を栁俊太郎といったベテラン陣が演じています。

訪れるお客もやはり訳ありな人たち。しかしみな、この「オーベルジュ・ギルダ」を訪れたことで生きる力を取り戻し、新たに歩み出していきます。糸井の優しい絵柄で紡がれる優しい人たちの物語は、きっと読み手の私たちの心にも届くことでしょう。この原作がどう料理されていくのかも楽しみですね。

『果てから、徒歩5分』第1巻
著者
糸井 のぞ
出版日

番組公式ページ

大人気シリーズのドラマ化第2弾『高嶺のハナさん』

2021春ドラマとして、BSテレビ東京、テレビ大阪で放送され人気を博した『高嶺のハナさん』。BSテレ東では100万回再生され大きな話題となりました。原作はムラタコウジの同名漫画。2018年より、「週刊漫画ゴラク」にて不定期連載されています。

恋愛レベル小学生のバリキャリOLの高嶺華が、ダメ後輩社員の弱木に恋するピュアラブストーリー。なかなか発展しない恋にもどかしさを感じながら、2人のやりとりについニヤニヤしてしまうラブコメディです。

そんな人気の『高嶺のハナさん』が、テレビドラマ第2弾として、この秋帰ってきました。主演のハナには前作同様に泉里香小越勇輝香音猪塚健太といったレギュラー陣も続投し、中村里帆小柳友といった新たな仲間も加わります。

原作漫画の面白さは、ハナのギャップとラブ展開のドキドキ、複雑に絡み合う人間関係。今回のドラマでは、その原作の面白さに加え、新キャラ登場で、それぞれの恋の行方もますます面白くなりそうですね!

『高嶺のハナさん』第1巻
著者
ムラタ コウジ
出版日

番組公式ページ

スタイリッシュな恐怖!『サワコ』

スタイリッシュな絵柄に、独特な物語。その世界観についついハマってしまうのが漫画家・井上ハヤオキの魅力です。SNSを中心に作品を発表してきた井上のサスペンスホラー漫画『サワコ』。「マンガボックス」や「めちゃコミック」にて配信されると好評を博しました。

恋人を亡くしたマチカの前に、その恋人の元カノであるサワコが現れます。行くあてのないサワコとマチカはひょんなことから一緒に住むことに。そこから始まるマチカの恐怖を描いた物語です。

そんな『サワコ』が、BS-TBSにてドラマ化されます。サワコを演じるのは趣里。井上の描く不気味なサワコをビジュアルも含め見事に演じています。対するマチカには深川麻衣。そのほか、小関裕太曽田陵介など注目の若手が集結しました。

井上の絵柄がスタイリッシュでどこか可愛らしくもあるからこそ、回を重ねるごとに、増していく恐怖。サワコの狂気とは。目的は何なのか。じわりじわりと迫る恐怖が非常に面白い作品です。

今回のドラマも実力派の俳優たちが、この世界観をどう作り上げていくのか期待度も上がります。

マンガボックス」で読むことができます。

『サワコ』第1巻

番組公式ページ

異なる世界の2人のピュアラブ!?『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』

幼馴染同士の男子2人の恋の行方を描いた物語『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』。COMICリュウWEBにて連載中のミナモトカズキ原作の漫画です。

『おっさんずラブ』の大ブレイク以降、BLをテーマとしたドラマが多くみられるようになりましたが、本作も同ジャンルの作品。同人作家アイドルという全く異なる境遇にいる幼馴染の男子2人再会を機に、距離が近づいていきます

この漫画を原作とした2022秋ドラマの放送が始まりました。同人作家の猫屋敷を松岡広大、アイドルの一星を中尾暢樹がそれぞれ演じています。イケメン2人のピュアラブを描いた本作。それぞれが自分の夢に向かって輝こうとする姿は、誰もが応援したくなること間違いありません。

また、一星こと「ISSAY」が所属するアイドルグループ「SHINY SMILE」メンバーや猫屋敷の同級生でファンの小春など個性的で魅力的なキャラクターも多数登場。ドラマでも、ぜひチェックしてみてください。

『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』第1巻
著者
ミナモトカズキ
出版日

番組公式サイト

新時代のおじさん賛歌!『帰らないおじさん』

「働き方改革」。政府は、超少子高齢化による労働人口減少対策として「生産性向上」「多様な就労形態」を推進。それまでの昭和的な働き方を是正し、新時代の就労の形を提示しました。それにより、定時退社や脱長時間労働が推奨され、昭和なおじさんたちが犠牲となることに

そんなおじさんたちを描いた漫画『帰らないおじさん』。原作は西村マリコです。抜群の着眼点により、本作にて初連載を獲得しました。

会社にも家庭にも居場所をなくしたおじさんたちが「公園」に集まり、自分たちの楽しみを見つけていく物語です。このおじさんたちの物語をテレビドラマ化。2022秋ドラマとして放送が始まりました。

おじさんを演じるのは、光石研高橋克実橋本じゅん。おじさんに「おじきゅん」するOLにはAKB48の清水麻璃亜。「アフター定時」を獲得したおじさんたちの少年に戻った姿に思わずほっこりさせられるお話です。

これだけのキャストが揃えば面白くなるに違いありません。漫画、ドラマともに味わいたい作品のひとつですね。

『帰らないおじさん』第1巻
著者
西村 マリコ
出版日

番組公式ページ

「本来の信長」を取り戻す!!『信長未満ー転生光秀が倒せないー』

織田信長。あまりにも知られた戦国武将で、その魅力ある人柄に人気の武将です。そんな信長人気は、多くの創作物を世に送り出してきました。小説や漫画、映画、ドラマ、アニメ、ゲームと幅広く展開しています。その創作物の中では、もはや本来の信長は存在しておらず、人々の理想や幻想の対象になっているにすぎません。

そんな信長を描いた漫画が『信長未満ー転生光秀が倒せないー』。「創作の世界」の信長がさまざまなな姿で登場するも、史実同様に明智光秀に負けるたびに、別世界へ転生し続けるという物語。本来の信長を取り戻してもらおうと奔走する蘭丸も登場します。原作は橋元大河。いろいろな姿に転生する信長というのも、なかなか面白い設定です。

この漫画をもとに、テレビドラマ化が決定しました。ドラマでは、信長だけなく、豊臣秀吉、徳川家康、前田利家、柴田勝家、堀九太郎が登場し、20代の6兄弟という設定に。蘭丸はこの兄弟の幼馴染として登場します。

ふぁ~ゆ~の辰巳雄大を主演に、イケメン兄弟が揃いました。果たして、蘭丸は信長を元に戻すことはできるのか。一風変わったファンタジーコメディです。

『信長未満ー転生光秀が倒せないー』第1巻
著者
橋元大河
出版日

番組公式ページ

まとめ

今回の秋ドラマは、さまざまなタイプの漫画がドラマ化されています。ドラマ化されたことで初めて出会う作品もあるでしょう。漫画を知れば、それだけドラマへの期待も高まりますが、今回紹介した作品はどれもその期待に応えてくれそうなものばかり。ぜひ、この記事を参考に漫画もドラマも楽しんでください。

この記事が含まれる特集

  • twitter
  • facebook
  • line
  • hatena
もっと見る もっと見る