岩瀬書店ヨークベニマル福島西店の「コミカライズ」フェア/本屋遊泳~ブックリウムに会いに行こう~【第7回】

更新:2023.10.19

「書店オリジナルのフェア」を取材を通してお伝えしている本屋遊泳。  今回は岩瀬書店ヨークベニマル福島西店さんの「コミカライズ」フェアを紹介します。  お客様の意外な一言で始まったフェアの内容とは?

ブックカルテ リンク

「小説とマンガ」異なるジャンルを繋ぐ「コミカライズ」フェア

昨今小説が原作のマンガ、所謂コミカライズ作品が多く誕生しています。マンガと小説の両方を読むことで作品の世界をより深く味わえたり、違う角度で物語を楽しむことができたりするのがコミカライズ作品の面白いところです。

そんな独自の楽しみ方ができるコミカライズ作品ですが、「原作は読んでいるけどコミカライズがあったことを知らない」、「マンガは読んでいるけど原作があることを知らなかった」という経験をした方も多いのではないでしょうか。

書店では同じ作品でもジャンルの違いによって小説とマンガでそれぞれ別のコーナーに置かれているため、コミカライズされていることに気が付かないことも多々あります。

岩瀬書店ヨークベニマル福島西店さんでは「少しでもコミカライズ作品を知ってもらう機会をつくりたい!」という思いから、コミカライズ」フェアをスタートしました。

コミカライズ」フェアは、文庫・コミック担当者が女性向け作品中心に厳選したコミカライズ作品約30点ほど並んでいます。

「これって原作あったんだ!」がフェアのヒントに!!

岩瀬書店ヨークベニマル福島西店さんの「コミカライズ」フェアは、『鬼の花嫁』という作品がきっかけです。

『鬼の花嫁』はコミカライズがWebで話題になり、岩瀬書店ヨークベニマル福島西店さんでは発売直後はすぐに完売する勢いでした。

そこで、今回のフェアの担当者さんが原作小説と併せたミニコーナーを作ったところ、お客様からの反応もよく、「これって原作あったんだ!」と驚かれている方を多く見かけたそうです。

『鬼の花嫁』のミニコーナーによるお客様の声をヒントに、「他のコミカライズ化作品も併せて販売をしてみたらいいのでは?」と考え今回のフェアが始まりました。

岩瀬書店ヨークベニマル福島西店さんの「コミカライズ」フェアに訪れることで、「この作品コミカライズ化されていたのか!」という発見や、今まで知らなかった作品に出会うことができますよ!

「コミカライズ」フェア2023年6月30日まで実施されています。

担当者さんがこだわって選んだ作品をぜひ、楽しんでみてください!

フェアの詳細は公式サイトTwitterからもご確認いただけます。

フェア担当者さまからのメッセージ

小説とマンガ。普段ジャンルが違うコーナーに足を運ばないお客様に少しでも共通の作品から読むきっかけになれたらと思いフェアを実施しました。

今回はきっかけとしてほとんどの作品が1巻のみの展開ですがお客様から「この続きってありますか。」とお問い合わせを受けることや、コミックと小説併せてご購入されていくお客様を見るとフェアをやってよかったと感じます。

初めての試みでしたが今後も定期的に行っていきたいです。お時間がございましたらぜひ当店へお立ち寄りください。

岩瀬書店さんは創業110周年の老舗書店

岩瀬書店は福島県内にて6店舗営業している創業110周年の老舗書店です。その中でもヨークベニマル福島西店さんは県北地方で唯一医学書が常設しており、またお香で有名な鳩居堂の商品を取り扱っている数少ない店舗となっています。

医学書やお香など、バリエーションに富んでいる品揃えに興味をそそられてしまいますね!

 

ここからは「コミカライズ」フェアのフェア担当者さんがおすすめしてくださった本を紹介します。

おすすめ本①『鬼の花嫁』(文庫版)

鬼の花嫁~運命の出逢い~

2020年10月28日
クレハ
スターツ出版
 
 

あやかしと人間が共存している日本が舞台。

あやかしたちは時に人間からは花嫁を選び、その花嫁をとても大切に愛し抜くと言われていました。

主人公の柚子は家族から妹と比較されてつらい日々を送っていましたが、あやかしの中で最も強くて美しい鬼の花嫁に選ばれることで運命が大きく変わっていきます。

あやかし×人間のシンデレラストーリーとう独特なストーリーが面白い作品です。

おすすめ本②『鬼の花嫁』(コミック版)

鬼の花嫁 1 

2022年08月25日
富樫じゅん, クレハ
スターツ出版

シリーズ累計100万部突破した『鬼の花嫁』のコミカライズ版です。

様々な漫画を生み出してきた富樫じゅんさんが作画しており、きれいな絵によって最後まで読みやすい作品となっております。

原作と合わせて読むことで作品の世界をより一層楽しむことができるでしょう。

おすすめ本③『後宮の検屍女官』(文庫版)

後宮の検屍女官 

2021年04月23日
小野はるか
KADOKAWA

大国帝国と呼ばれる国の後宮では妃嬪の棺桶の中で赤子が見つかり、「死王が生まれた」と大騒ぎになっていました。

皇后の命を受けた宦官の延明(えんめい)と検屍術を扱えるぐうたらな侍女の桃花(とうか)が、事件の謎に挑みます。

後宮の中で次々と巻き起こる謎を検屍術で解明していく、中華後宮検屍ミステリー。

ストーリーの続きが気になってしまう作品となっています。

おすすめ本④『後宮の検屍女官』(コミック版)

後宮の検屍女官 1

2022年11月26日
おの秋人, 小野はるか
KADOKAWA

『後宮の検屍女官』のコミック版です。

コミック版になることで、中華風後宮という世界観を深く楽しむことができます。

小説版と漫画版のどちらから読んでも楽しめる作品です。


取材にご協力いただいた岩瀬書店ヨークベニマル福島西店のフェア担当者さん、ありがとうございました!

ホンシェルジュでは、フェアを紹介させていただける全国の書店様を募集しております。ご興味をお持ちいただけた書店様は、問い合わせからぜひご相談ください。

次回もお楽しみに!

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本屋を訪れる楽しみの1つが、その本屋さんオリジナルのフェア。ホンシェルジュでは「書店オリジナルのフェア」を「ブックリウム(本で満たされた空間)」と命名し、取材を通してその魅力をお伝えしていきます。

 

この記事が含まれる特集

  • 本屋遊泳~ブックリウムに会いに行こう~

    ホンシェルジュでは書店オリジナルのフェアを「ブックリウム(本で満たされた空間)」と命名。 本屋さんへの取材を通してフェアのテーマや選書を紹介、アーカイブ化する特集です。 ぜひお気に入りの本屋さんを見つけてください。

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