自分のおすすめした本が書店の本棚に並ぶ

今回は滋賀県彦根市にある、平和書店アル・プラザ彦根店さんの『〇〇の本棚〜あなただけの本棚をつくりませんか？～』というフェアについて、担当者のI＆Sさんにお話を伺いました。

『〇〇の本棚〜あなただけの本棚をつくりませんか？～』は、お客さんが応募用紙に自分のおすすめの本を記入すると、書店の本棚に選んだ本を置いてもらえるという企画です。

写真のように、一段ずつ違うお客さんが選書した本が棚に並んでいて、POPもお客さんが作成します。

現在も選書を募集中。お客さんが選んだ本は最低でも1ヶ月ほど本棚に並び、個人のお客様だけでなく地域ボランティア団体様やお友達と一緒に作成することもできるようになっています。

さらに、今後は推薦者1人1人に対してさらにスポットが当たるように、下記の画像のような推薦者のプロフィール帳、本棚アルバムなども設置しています。

自分のおすすめ本やポップを他のお客さんに見てもらえるという体験ができる、とてもユニークな企画ですね！

自分の選んだ本が他の人の大切な一冊になる

『〇〇の本棚　～あなただけの本棚をつくりませんか？〜』は担当者I＆Sさんの、『「あなた」のおススメする1冊が誰かの大切な1冊になれば・・・』という強い思いがきっかけとなり、店舗改装した後の2022年12月からスタートしました。

本と人との出会いだけでなく、人と人の繋がりの場になれるように、現在も試行錯誤しながら企画をブラッシュアップしているそうです。

この企画を通してお客さんが大切な本と出会ってもらうことで、推薦者様も著者様も嬉しい気持ちになる素敵な企画です。

自分が本棚をつくれるという楽しみもありますし、他の人のおすすめ本を見てみることで新しい本と出会うきっかけを作ることができます。

また、自分の好みとよく似た本棚があると、ちょっと嬉しい気持ちになるかもしれませんね！

担当のI＆Sさんは「今後もたくさんの方に参加していただけると嬉しいです！」と仰っていたので、興味のある方はぜひ参加してみてください！！

落ち着いた空間で本との出会いを楽しむことができる書店さん

平和書店アル・プラザ彦根店さんは『森の中の本屋さん』、『地域密着』、『ライフスタイルの提案』というコンセプトを軸に、あらゆる年代の方がゆっくり、心地よく過ごすことできる空間・売場が魅力です。

JR彦根駅目の前のアル・プラザ彦根の6階にあり、窓際のテラス席や親子でゆっくり絵本を読めるミニテーブル席も設置してあります。

また地元出身作家様の商品やイベント開催にも力を入れているため、県外の人も楽しむことができる書店さんです。

担当者からのメッセージ

滋賀県彦根市にある書店です！ゆっくりとした空間で本を選んでいただけます。「〇〇の本棚」をはじめ、素敵な本との出会いをお届けいたします。

また、本を通して様々な繋がりを感じて頂ける売場を目指しています。時間を忘れて新たな出会いをしてみませんか？

 ぜひ、たくさんの方にご来店いただきたいです！ご来店お待ちしております！

ここからは『〇〇の本棚　～あなただけの本棚をつくりませんか？〜』の担当者I＆Sがおすすめする本を紹介します。

おすすめ本①『とにかくうちに帰ります』

『とにかくうちに帰ります』

2012/2/29

津村記久子

新潮社

全部で6篇の短編集で構成されている本です。日常での悲哀や小さな誇り、職場の人たちとのすれ違いや結びつきが丁寧に描かれており、必ず共感できるような箇所が見つかる一冊です。

おすすめ本②『ポンコツ一家』

『ポンコツ一家』

2023/1/20

にしおか すみこ

講談社

お笑い芸人のにしおかすみこさんが、認知症の母、ダウン症の姉、酔っぱらいの父とのリアルな生活を描いた一冊。実際に起きた事件や感じたことを、ユーモアも交えて伝えてくれます。

おすすめ本③『じゃない！』

『じゃない！』

2019/8/8

チョーヒカル 

フレーベル館

体や物にリアルなペイントをする作品で注目を集めるチョーヒカルさんが書いた絵本。

リアルな絵と予想を裏切る展開の連続で、既成概念が大きく変わるかもしれません。

取材にご協力いただいた平和書店アル・プラザ彦根店の担当者I＆Sさん、ありがとうございました！

ホンシェルジュでは、フェアを紹介させていただける全国の書店様を募集しております。ご興味をお持ちいただけた書店様は、問い合わせからぜひご相談ください。

次回もお楽しみに！

特集

本屋を訪れる楽しみの1つが、その本屋さんオリジナルのフェア。ホンシェルジュでは「書店オリジナルのフェア」を「ブックリウム（本で満たされた空間）」と命名し、取材を通してその魅力をお伝えしていきます。