有隣堂アトレ恵比寿店「カエルLove!」フェア/本屋遊泳~ブックリウムに会いに行こう~【第11回】

更新:2023.10.19

「書店オリジナルのフェア」を取材を通してお伝えしている本屋遊泳。 今回は有隣堂アトレ恵比寿店さんの「カエルLove!」というフェアを紹介します。 フェアの魅力について、担当者の酒井さんにお話を伺いました!

ブックカルテ リンク

カエルの可愛さで梅雨の時期でも癒される

「カエルLove!」というフェアはカエルにちなんだ本や雑貨を並べているフェアです。

以前から「雨」をテーマにしたフェアを開催していて、主に傘やカエルの雑貨などを並べていました。

毎年並べていたカエルの置物が爆発的に売れていたそうで、「実はカエル好きがたくさんいる!」という気づきから、カエルにフォーカスした「カエルLove!」を実施することになったそうです。

「カエルLove!」では、カエルが主役になっている物語を中心に、図鑑なども紹介されています。

特に表紙や内容が可愛い絵本がたくさん紹介されていて、梅雨のどんよりした気分を癒してくれますよ!

また、雑貨については担当の酒井さんが展示会やポップアップなどに足を運び、メーカーさんと直接やり取りをして仕入れた商品が並んでいます。

そのため、お店やネットでは見かけないユニークなものと出会うことができ、商品を眺めるだけでもワクワクしてしまいます。

見たことない商品に出会えるワクワク感を味わえる!

「カエルLove!」の注目ポイントは本と雑貨のコラボレーションによって、このお店でしか味わえない楽しみを感じることができる点です。

特に、置かれている雑貨の一つ一つがとても可愛い!

例えば、

・キャラクターデザイナーのタケヤマ・ノリヤさんがデザインしたカエルグッズ

・メガネの素材でできたキーホルダー

・過去のフェアでも大人気、カエルの置物

などなど、写真では紹介しきれないほどの素敵な雑貨が並んでいます。

また、紹介されている全ての本には酒井さんが作成したポップがつけられており、読んでみると思わず本を手に取ってみたくなるような内容が書かれています。

実際に売り場に行ってみると、商品の多さだけでなく、並べ方やフェア用に作成した看板など、細かいところまでとても手が込んでいるのが感じられました。

欲しくなる商品がたくさんあるので、どれを買うのか本当に迷ってしまいますよ!ちょっとしたプレゼントなどにも喜ばれるかもしれません。

「カエルLove!」は2023年6月29日まで実施しています。

1週間で売り場が変わる!?他の書店にはない魅力

有隣堂アトレ恵比寿店さんでは、4つの売り場でそれぞれ本と雑貨を組み合わせたフェアを展開しています。

どの売り場も3週間ほどでフェアのテーマを変更し、その際に書籍と雑貨も入れ替えていきます。

つまり、1週間ごとに新しいフェアを実施し、商品も変わっていくことになります。

フェアについてはお客さんの間でも認知が広がり、店舗にはたくさんのリピーターが来店するそうです。

例えば、以前に恵比寿に住んでいた方が毎月来店していたり、毎日のルーティンとしてお店に行く人がいたりなど、多くのファンがいらっしゃいます。

「毎週ここに来ると何か新しいことをやっている」というワクワクを楽しめるのも、有隣堂アトレ恵比寿店さんの魅力ですね!

実はこのフェアは全て酒井さんお一人で担当しており、ほぼ毎週新しい雑貨や商品を仕入れをしているため、常に時間が足りないそうです。

酒井さんに「フェアのテーマ決めや商品のリサーチが大変なのでは?」と質問したところ、「とても楽しい!本があればいくらでもフェアのテーマを広げることができる!」とおっしゃっていました。

今後も生活に役立つものだけでなく、楽しい物、珍しい商品を提案していきたいとのことです。

有隣堂アトレ恵比寿店さんのフェア情報についてはHP、またはからInstagramからご確認ください。

フェア担当の酒井さんから読者へのメッセージ

本を読むことは楽しいし、自分の助けにもなります。

しかし、読書をしない人も増えてきています。雑貨と本を組み合わせたフェアを通して、本を読むきっかけになってくれれば嬉しいです。

また、色んなところから雑貨を集めているので、日常では見かけない商品と出会うこともできると思います。

商品を見て、自分の中で「これは!」と思ってもらえる物を見つけてもらえたら幸いです。

楽しい時はもちろん、悲しい時やつらい時でも「ここに来れば何かがある」と思ってもらえるように、今後も色んなフェアを実施していきます。

誰でも来れる居場所のようなお店にしていきたいです。

ご来店お待ちしております!

 

 

ここからは「カエルLove!」の担当者である酒井さんのおすすめ本を紹介します。

おすすめ本①『雨のことば辞典』

雨に関する言葉がたくさん載っている辞典です。読んでいるだけでも楽しいですし、「今日の雨はどんな雨かな」と調べたくなってしまう一冊です。

「表紙の良さだけで並べたといってもいいくらい素敵な本。また、雨にまつわる表現がたくさんあることを知り、日本人は雨好きなんだなと思いました。」と語る酒井さん。

昔の日本人は雨にいろいろ左右されていたのかな、など想像も膨らみます。

『雨のことば辞典』の在庫はこちらから確認できます。

おすすめ本②『見つけて検索!日本のカエルフィールドガイド』

カエルの種類の見分け方や探し方を紹介している本です。こちらの本を出版しているのは文一総合出版さんで、カエルの他にも様々な生き物のフィールドガイドや図鑑を出版しています。酒井さんもお気に入りの出版社だそうです。

子供と一緒にこの本を持って出かけると、出会ったカエルがどんな種類なのかすぐに見分けることができますね。

『見つけて検索!日本のカエルフィールドガイド』の在庫はこちらから確認できます。

おすすめ本③『ぴょーん』

酒井さんがお子さんにこの本を読んであげた際に、反応がとてもよかったそうです。

当時、酒井さんは膝の上にお子さんを座らせて読んでいたのですが、お子さんのテンションが上がって飛び上がってしまい、顎にお子さんの頭がぶつかってしまったこともあるそうです!

そのくらい子供が喜んでくれる一冊ですが、「読み方にはご注意を(笑)」とのことです。

『ぴょーん』の在庫はこちらから確認できます。

おすすめ本④『ふたりはともだち』

教科書にも載っている有名な本です。がまくんとかえるくんの関係が本当に良くて、二人のやりとりに癒されます。

絵も素敵なので、雨が降っている日でも生き生きとした気持ちにしてくれますよ!

『ふたりはともだち』の在庫はこちらから確認できます。

おすすめ本⑤『オレ、カエルやめるや』

子供のカエルがお父さんカエルに対して、「オレ、カエルやめるや」と宣言するところからスタートするお話です。

カエルが話すセリフの文字がとても独特で、感情に合わせて文字のフォントや大きさが変化していきます。また、絵も可愛らしいので、大人も子供もハマる絵本です。

有隣堂アトレ恵比寿店でもかなり人気な一冊となっています。

「オレ、カエルやめるや」の在庫はこちらか確認できます。


取材にご協力いただいた有隣堂アトレ恵比寿店の酒井さん、ありがとうございました!

ホンシェルジュでは、フェアを紹介させていただける全国の書店様を募集しております。ご興味をお持ちいただけた書店様は、問い合わせからぜひご相談ください。

次回もお楽しみに!

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本屋を訪れる楽しみの1つが、その本屋さんオリジナルのフェア。ホンシェルジュでは「書店オリジナルのフェア」を「ブックリウム(本で満たされた空間)」と命名し、取材を通してその魅力をお伝えしていきます。

 

 

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  • 本屋遊泳~ブックリウムに会いに行こう~

    ホンシェルジュでは書店オリジナルのフェアを「ブックリウム(本で満たされた空間)」と命名。 本屋さんへの取材を通してフェアのテーマや選書を紹介、アーカイブ化する特集です。 ぜひお気に入りの本屋さんを見つけてください。

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