「書店オリジナルのフェア」の取材を通してお伝えしている本屋遊泳。今回は大垣書店烏丸三条店さんの「クラフトぶっくフェア」について紹介します。 「クラフトぶっくフェア」は2024年4月中旬で終了しておりますが、とてもユニークなフェアだったので紹介します! 「クラフトぶっくフェア」について大垣書店烏丸三条店の川合千秋さんにお話しを伺いました!
大垣書店烏丸三条店さんでは海外の観光客をターゲットにした「クラフトぶっくフェア」を実施しておりました。
今回のフェアでは「小学館の図鑑NEOのクラフトぶっくシリーズ」という、手で切って組み立てるだけで作品がつくれるクラフトぶっくを紹介しています。
大垣書店烏丸三条店さんではこの数年で海外のお客様にお土産としてクラフトぶっくを購入してもらうことが増えたのですが、海外の方用へ向けた書籍の紹介パネルや折り方の説明書がないことに課題を感じていました。
そこで、出版社の小学館に海外の方でもわかるような英語パネルや英語版の折り方説明書を作ってもらうことで、フェアでも紹介できるようになりました。
クラフトぶっくが海外の観光客に人気なのはかなり意外ですね。海外からのお客さんも多い書店だからこそ実施できるユニークなフェアとなりました。
「クラフトぶっくフェア」は2024年3月~4月中旬頃まで開催されておりました。
このフェアの魅力は海外から来たお客様に満足してもらえるように、「お土産としてぴったりな商品」を選書しているところです。
例えば、お子様へのプレゼントには「恐竜」や「昆虫」、大人の方には日本の建築物がふくまれた「世界遺産」やおすしが作れる「食べ物」、といった人気のジャンルを中心に選書をしています。
特に、「世界遺産」のシリーズには金閣寺、五重塔などが含まれておりますので、まさに京都土産に最適です。
また、最近発売した『はじめてのりったいこんちゅうかん』『どうぶつかん』は、とても簡単に作ることができるため、小さなお子様にも喜んでもらえる書籍を揃えています。
どんな方にも喜んでもらえるような、選書にこだわっているのが「クラフトぶっくフェア」の魅力となっています。
大垣書店烏丸三条店さんはビジネス街に立地しているため休憩時間や仕事帰りのお客さんが多く、さらに京都の中心部に位置していることから観光客も来店します。
そのため、他のお店とは一味違った客層になっているのですが、大垣書店烏丸三条店さんではどんなお客さんにでも楽しんでもらえるよう本を揃えています。
また、最近では京都の伝統工芸を楽しめるイベントの開催にも力を入れており、観光で訪れた方におすすめです。
いつもとは違う京都観光がしたい、観光がえりの疲れを癒したいという方にピッタリなお店なので、ぜひ足を運んでみてください。
大垣書店烏丸三条店さんの情報はホームページ、または公式Xからご確認ください。
クラフトぶっくは国内外のお客様に楽しまれる商品なのだと実感しました。
小学館様が英語版POPと説明書を作ってくださり、海外のお客様にとっての「この本は何か?」問題を解消することができご購入いただけるようになりました!
海外のお客様が来られるお店や新しいお客様層の開拓をしたいお店にはぴったりのフェアだと思います。
ここからはフェアのおすすめ本を紹介します。
りったいたべもの館
2020.2.28
「りったいシリーズ」ではじめて「食べ物」をテーマにした書籍で、ハンバーガー、ホットドッグ、ドーナツ、フルーツパフェ、など、子どもに人気のメニュー10種類をつくることができます。
りったい世界遺産
2016.01.14
軍艦島(端島炭鉱)や、金閣寺、東寺、厳島神社の大鳥居など日本の世界遺産から、ピラミッド、自由の女神像、ピサの斜塔、アンコール・ワット、アミアン大聖堂など世界の有名な世界遺産まで、全10種類の作品を作ることが可能です。
りったい恐竜館
2006.02.28
ティラノサウルスやブラキオサウルスなど、人気恐竜18種類をつくることができます。恐竜の解説も書かれているので勉強にも役立ちます!
りったいどうぶつ館
2005.11.15
ゾウやライオン、パンダなど、子どもに人気の約30の動物を作成することができます。キリンなどの大きな動物からリスのような小さな動物まで、クラフト制作を楽しむことのできる一冊です。
りったい昆虫館
2005.04.15
人気の昆虫22種類を組み立てることが可能。完成した作品を並べてみると、まるで標本のようなリアルさを感じることのできる書籍となっています。
取材にご協力いただいた丸善松本店の竹内 美帆さん、ありがとうございました!
ホンシェルジュでは、フェアを紹介させていただける全国の書店様を募集しております。ご興味をお持ちいただけた書店様は、問い合わせからぜひご相談ください。
次回もお楽しみに!
特集
本屋を訪れる楽しみの1つが、その本屋さんオリジナルのフェア。ホンシェルジュでは「書店オリジナルのフェア」を「ブックリウム(本で満たされた空間)」と命名し、取材を通してその魅力をお伝えしていきます。
本屋遊泳~ブックリウムに会いに行こう~
ホンシェルジュでは書店オリジナルのフェアを「ブックリウム(本で満たされた空間)」と命名。 本屋さんへの取材を通してフェアのテーマや選書を紹介、アーカイブ化する特集です。 ぜひお気に入りの本屋さんを見つけてください。