パルコブックセンター調布店「PBC調布店 推し本フェア」/本屋遊泳~ブックリウムに会いに行こう~【第42回】

更新:2025.8.10

「書店オリジナルのフェア」の取材を通してお伝えしている本屋遊泳。 パルコブックセンター調布店にて開催されている「PBC調布店 推し本フェア」について紹介します。 本フェアについてフェアの担当者にお話を伺いました!

ホンシェルジュ編集部です。編集部公式で全力で本を紹介したり、イベントレポートをしたり、インタビューをしたり。
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スタッフの“好き”が詰まった本棚『PBC調布店 推し本』フェア開催中

調布駅直結のパルコ内にある「パルコブックセンター調布店」では、スタッフが本気でおすすめしたい本を集めた、店独自のフェア『PBC調布店 推し本』を開催しています。

このフェアは、文庫の夏フェア「夏の100冊」にあわせて、「せっかくなら、自分たちのお気に入りを生かしたフェアをやってみよう」という発想から始まりました。

ジャンルにとらわれず、多彩な本が並ぶ棚は、思わぬ一冊との出会いを楽しめる空間になっています。

選書は、スタッフ各自が「お気に入りの一冊」や「売場の片隅で静かに売れ続けている本」などを持ち寄り、その中からフェア担当者が構成を調整したそうです。スタッフの“好き”が詰まった、個性豊かな棚ができ上がりました。

表紙を眺めるだけでも楽しく、気軽に立ち寄って、本との出会いを楽しめるフェアとなっています。

今の自分にちょうどいい一冊”と出会えるのが魅力!

『PBC調布店 推し本』フェアの魅力は、スタッフ一人ひとりが「心からおすすめしたい」と思える本を、自ら選んでいることです。

どのスタッフも、自分の好きな本の中から、来店されるお客様に合いそうな一冊を真剣に考えながら選んでおり、心が躍るような、それでいて個性を押しつけすぎないラインナップが並んでいます。

ジャンルに縛りがないのも、このフェアならではの特徴です。小説や人文書、冒険記、コミックなど、多彩な本が棚に並び、思いがけず普段触れないジャンルに自然と目が向く楽しさがあります。

さらに、旅行のお供やおうちでのんびり過ごす時間など、読書シーンを想定した選書も豊富。季節や気分に寄り添いながら、“今の自分にちょうどいい一冊”と出会える工夫がされています。

ふらりと立ち寄った先で、気負わず本と出会える—そんな読書の楽しさを思い出させてくれるフェアです。

『PBC調布店 推し本』は、2025年7月18日から8月20日まで開催しています。

「親子三世代で訪れたくなる書店」を目指して

調布PARCOの5階にある「パルコブックセンター調布店」は、調布駅からすぐの便利な立地にあり、アクセスの良い書店です。

また、親子連れや学生、シニアの方まで、幅広い世代のお客様に親しまれており、「親子三世代で訪れたくなる書店」をコンセプトに、多彩なジャンルの本を取りそろえています。

絵本から人文書、ビジネス書、コミックまで、年齢や関心に合わせた本が並ぶ店内は、誰もが自然と“お気に入りの一冊”に出会える空間となっています。

さらに、店内に併設されたギャラリースペースでは、毎月テーマを変えた企画展も開催。本だけでなく、アートや文化にもふれられるのは、このお店ならではの魅力です。

本を探しに来るのはもちろん、新しい発見を楽しみに、気軽に立ち寄りたくなる空気が流れる地域に根ざした書店です。ぜひ足を運んでみてください。
 

▼パルコブックセンター調布店
住所:調布市小島町1-38-1 調布パルコ5階
公式HP:https://www.nic-retails.co.jp/shop/1065/

担当者からのメッセージ

新刊、話題書のほか、担当者おすすめ本など、各担当者が吟味した書籍を多数陳列しています。

また、定期的にパネル展を行っており、皆様に無料でご覧いただいております。

店内で関連書籍を販売しながらギャラリーには書籍からピックアップしたパネルや原画を期間限定で掲示しておりますので、お立ち寄りの際はぜひご覧ください。

 

ここからはフェア担当者がおすすめする書籍を紹介します。

 

おすすめ本①『ソフィアの夏』

ソフィアの夏

2024/07/25
トーベ・ヤンソン 著/渡部 翠 訳
講談社

父の死をきっかけに、14歳のソフィアは母と共にギリシャの小島で夏を過ごすことになります。失われたものと向き合いながら、島の人々や風景と出会い、少女は少しずつ大人へと歩み出していきます。喪失と再生を、光と影のまざる筆致で描いた成長の物語です。

 

おすすめ本②『僕とロボコ 1』

僕とロボコ 

2020/11
宮崎周平
集英社

未来の家庭には高性能メイドロボが当たり前の時代。そんな中、ごく普通の少年・ボンドの家に来たのは、ドジで超パワフルなロボコでした。常識をくつがえすギャグと愛が全開の、予測不能な暴走系メイドコメディがここから始まります。

 

おすすめ本③『舌の上の階級闘争「イギリス」を料理する』

舌の上の階級闘争「イギリス」を料理する

 2024/10
コモナーズ・キッチン
リトルモア

イギリスの料理はまずいと言われますが、その背後には階級・移民・歴史が交錯する深い物語があります。食を切り口にイギリス社会を読み解く、鋭くもユーモアあふれるルポです。食卓の上に広がる「社会の味」をぜひ味わってみてください。

 

おすすめ本④『世界最悪の旅』

世界最悪の旅

2022/09
アプスレイ・チェリー=ガラード 著/加納 一郎 訳/荻田 泰永 解説
河出書房新社

1910年代、南極点を目指したスコット隊の知られざる過酷な旅を描いています。極寒と飢餓、絶望の中でも仲間を思いやる精神に胸を打たれます。史上最悪の環境に挑んだ青年たちの記録は、人間の尊厳の証として読み継がれるべき極地探検文学の傑作です。

 

おすすめ本⑤『オレはどうくつ探検家』

オレはどうくつ探検家

2018/07
吉田 勝次
ポプラ社

暗闇や狭さ、そして未知の世界。誰もが恐れる洞窟に、あえて挑み続ける男がいます。命知らずの探検家・吉田勝次さんが、自らの体験と情熱をユーモラスに語ります。誰も行けない場所へ行ってしまう、その理由と魅力が詰まった一冊です。

 


取材にご協力いただいた、パルコブックセンター調布店さん、ありがとうございました!

ホンシェルジュでは、フェアを紹介させていただける全国の書店様を募集しております。ご興味をお持ちいただけた書店様は、問い合わせからぜひご相談ください。

次回もお楽しみに!

 

特集

過去の記事はこちらから

本屋を訪れる楽しみの1つが、その本屋さんオリジナルのフェア。ホンシェルジュでは「書店オリジナルのフェア」を「ブックリウム(本で満たされた空間)」と命名し、取材を通してその魅力をお伝えしていきます。

 

 

この記事が含まれる特集

  • 本屋遊泳~ブックリウムに会いに行こう~

    ホンシェルジュでは書店オリジナルのフェアを「ブックリウム(本で満たされた空間)」と命名。 本屋さんへの取材を通してフェアのテーマや選書を紹介、アーカイブ化する特集です。 ぜひお気に入りの本屋さんを見つけてください。

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