清き心を、制服の下に秘めて
台湾で出版され人気を博した、「制服至上」の続編に位置づけられる画集。一口に「制服」と言っても、ブレザー、セーラー服などの学生服から軍服、鼓笛隊の制服までさまざまです。豊かな色彩で描き出される、少女たちの瑞々しさ。どれも生き生きとした表情で、みんな最高の一瞬を切り取ったと言えるカットばかりです。
なんとこの画集に描かれている制服は、実際に台湾の学校などで着用されているのです!まさにイラストながら、リアルを盛り込んだ「2.5次元」。ちなみにわたしも昨年、ライブ出演のために台湾へ行きましたが、親日家の方が多く、とても歓迎してもらった記憶があります。イラストも日本のカワイイ文化の影響を受けていたり…するのかな?とにかく着てみたい制服がたくさん!かわいい女の子たくさん!の眼福イラスト集です。
いつか会ったような、それはあの時のわたしかもしれない
人気イラストレーター、かとうれいさんの初画集。かとうれいさんのイラストは、淡く優しい色使いで、ココロにじんわりしみ込んでくるような、ふしぎなノスタルジーを感じます。この本との出会いはネットで前評判を聞いて…とかではなく、たまたま書店で見かけてだったのですが、表紙を見て一瞬で引き付けられました。ひとめぼれってきっとこういうことを言うんですよね(ジャケ買いという言葉もあるようですが、ここはあえてそう言いたいな)。
本の中にも数点、青空が背景のイラストがありますが、突き抜けるようにすがすがしいのに、どこか寂しい、そして優しい、そんな言葉がしっくりきます。むしろ全編を通してそんな感じ。決して写実的なタッチではないけれど、どこか生々しい温度を感じるのは、イラストの中の女の子たちに、無意識に自分を重ねているからなのかもしれません。そんな風に、自分がすっと絵の中の世界に入り込むような感覚が気持ちいい一冊。女の子は自分を重ねて、男の子は憧れのような、初恋のような、少し複雑な気持ちになるかも。冒頭の、クリームソーダの詩×イラストもきゅんとします。
自分をプロデュースするなら絶対自分!真剣に「自撮り」を考える本
グラビア界で、また衣装プロデューサーとして活躍中のうしじまいい肉さんが解説する、「自撮り」についての一冊。いままで「かわいく女の子を撮るには」というカメラマン向けのポートレートガイドは数多く出ていたと思いますが、これは女の子が自分自身を撮る、いわゆる自撮りについての本です。
わたしを含めアイドルはもちろん、今は一般の女の子も、かわいい服でオシャレした時、お気に入りのアイテムをゲットした時、カフェで、友達と、寝るまえに、自撮りが当たり前な時代。自分自身の最高のプロデューサーは自分だ!ということを、うしじまさんが教えてくれます。合間合間に出てくるモデルさんもかわいい♡
『自撮りの教科書』では、簡単にかわいく(時にはほんのちょっと手間をかけて)写真を撮るコツが満載!うしじまさんのようにキュートな自撮りができるようになったら、新しい自分の魅力を発見できちゃうかも。自撮りを通して、自分のいいところや好きなところを発見できたら、とってもステキだなと思うのです。
いつも思うのが、自分も自撮りをしてSNSにUPすることで、3次元の存在のはずが、2次元のコンテンツになり、それがシェアやリツイートをされて消費されていく…という、まさに「カワイイ」文化のサイクルのど真ん中にいるんだなぁ…ということです。