背筋が伸びる!2017年、何かと「闘う」人のためにオススメする5冊

更新:2021.12.15

大人や仕事になるとその苛立ち悔しさをどうにかして生産的なものへと転換できるかの闘いになってくる。そんな社会との闘い方だったり、例えば異性との闘い方、真実との闘い方、家族との闘い方、そもそも衣食住・生活との闘い方だってあるのです。※本文より

2006年、桃野陽介(Vo / Gt)を中心に、松下省伍(Gt)、出口博之(Ba)の北海道・札幌の専門学校時代の同級生でバンド結成。2007年、「未完成ライオット」でメジャーデビュー。2009年、2ndアルバム『monobright two』をリリースし、10月には大阪・なんばHatch、東京・日比谷野外音楽堂でのワンマンライブ『BRIGHTEST HOPE』を開催。ギターロックの表現の幅を広げるべく、様々なサウンドメイキングに意欲的に挑戦。その集大成として3rd アルバム『ADVENTURE』を2010年10月にリリース。2012年にはデビュー5周年を迎えてのワンマンツアー『LIVE-RALLY』を全国7カ所にて実施。2013年にはキャリア初となるベストアルバム『Remain in MONOBRIGHT』もリリース。。翌年、2014年3月にはZepp Tokyoでのワンマンライブも開催された。2015年6月にデビュー当時からのメンバーでもあったドラムの瀧谷翼が脱退。夏に、メンバーのソロ活動を経て、同年10月に新体制で新境地を目指す。2016年4月20日には、2年半ぶりとなるオリジナルアルバム『Bright Ground Music』をリリースした。また、現在4:52からフジテレビにてオンエア中の新作アニメーション『ぼのぼの』の主題歌に、モノブライトの書き下ろし楽曲「bonobonoする」が使用されている。6月には地元・北海道を含むワンマンツアー『Bright Ground Music ~B.G.M~ Tour』を開催した。10月にはデビュー10周年を記念した初のセルフカバー・アルバム『VerSus』がリリースされた。2017年11月より全国ツアー モノブライトTOUR2017「monobright × MONOBRIGHT × モノブライト 2007-2017」を開催。ツアー終了後、無期限の活動休止に入る。 http://www.monobright.jp/
泡の子

遅ればせながら明けましておめでとうございます! モノブライト ギターの松下です。年々時間の経過が早い。丁寧に思い出せば、あぁアレもあったコレもあったと確かな365日ではありましたが体感的にはDVDの1.4倍速再生のごとく時間が流れてくという摩訶不思議。事実もうすぐ1月も終わっちゃうのです。アイヤ〜。どうか本年もよろしくお願い致します。

僕も皆さんも各々の環境の中でまたある種の闘いの1年がまた始まりますね。

闘いと言ってもここでの意味は「ウルセェ!」「シルカ〜!」「ドンシンクフィ〜ル! アチョー!」なんて喧嘩腰に言い放っては安酒場でくだを巻き、わがままをテーブルの端まで山盛りにしながら相手にプンプンすることではないです。大人や仕事になるとその苛立ち悔しさをどうにかして生産的なものへと転換できるかの闘いになってくる。そんな社会との闘い方だったり、例えば異性との闘い方、真実との闘い方、家族との闘い方、そもそも衣食住・生活との闘い方だってある。

本年も皆様の益々のご健勝とご活躍をお祈りしつつ、今回はぞれぞれの闘うってなんだ?と考えるような5冊ご紹介致します。闘うことはパワーのいる作業だけど何かが見えてきたり、何かは自分に残るはず! がるる。

サラリーマン社会での闘い方

わかりやすく書くと、サラリーマン社会では水面下でこんなことが起きてるのかもしれないぜ、といった短編集。銀行員(現みずほ銀行)の著者が面倒な上司、金魚の糞、要領だけの同期といった滑稽なサラリーマン社会を「モーゼの十戒」をモチーフにコミカルにシニカルに描いています。どの職種でも本当のルールは実は誰も教えてくれないもの。さてそこで怪我しない闘い方をお勉強しましょう。

男たちとの闘い方

美貌に恵まれ恐いものなし23歳の椿、これまですべてを手に入れてきたように今回も家庭や職場の歯車を修正しようと試みるがなぜかうまくいかない。簡単に解決するべく金持ちとの結婚を企てるが男たちとのそんな闘いの中で見えてくるものは自分の予想もしない自分。途中に腐れ縁の男が姿見を欲しがる椿への言葉、「鏡なんかいらねえだろ。どうせ、見てないんだから」に最後きっと君も泣く。

感情との闘い方

10年前に息子を殺された過去を持つ篠田佳男。半ばあきらめかけていた犯人逮捕の連絡が警察から届く。歓喜したのもつかの間、思い描いていたものとは違う真相にぶち当たってしまう。思いが強ければ強いほど先入観なく客観的に物事を見れなくなってしまうもの。真実を冷静に見て受け止めなければならない自分の感情との闘い方。内容云々よりも人の感情のさらに奥にある心理や心情といったところまで鋭く描かれていて少しゾッとする作品。

家族との闘い方

この家族にはルールがあった。何事も包み隠さずライトに話すこと。その家族のメンバーひとりひとりの目線での話が短編で綴られていき一つの物語になっているという小説。普通に見える家族がドロドロと次第に崩壊していくが、どの場面でも「あくまで周りには普通の家族に見えている」ことを意識するともうひたすら恐い。どんなに異質でも無視できない理由で家族でなければならないといったケースだって自分が知らないだけで現実にもきっとあるのでしょう。

孤独や鬱憤との闘い方

日雇い労働でその日暮らしの19歳の貫多。やりたかったわけでもなくそれしか道がなかったのだが、自暴自棄になるようなだらしなさが災いしてとてもじゃないが生活とは言えないような生活。その泥沼から這い上がるチャンスがやってくるが果たして。もはや毎日が生死との闘いです。どんなに根が純粋であっても(いやだからかもしれないですね)そんな毎日にいれば孤独や鬱憤から覇気は薄れ、飛び級の類を求め、恨み辛み、妬み嫉み、恐怖がごちゃ混ぜにやってくる。その荒れ具合と情けなくて自分でもどうにもならない貫多の内面がびっしり伝わってきて、これが「生きている」ということかもしれないとさえ思う。

今月のおまけ

今月のおまけ

出口家の「つくね」

以前バイトの飲食店の店長がバンドを頭ごなしに否定するのでその怒りを転換して逆に一番仕事を早くできるヤツになるよう目指したことがあります。数年後にあくまで向こうの物差しで出来るヤツになると手のひら返して言うもんです。「お前はきっとギターもうまいんだろうな」と。自分の思い出の闘い方。そうしてライブの為に土曜の休みをいただいておりました。勝ったぜ、ニヤリ。

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