読書の楽しさを改めて教えてくれた3冊【LaPomPon・MISAKI】

読書の楽しさを改めて教えてくれた3冊【LaPomPon・MISAKI】

更新:2021.12.15

La PomPonのMISAKIです。2017年を迎えたと思ったら気づけばもう1月の後半。今年は、時間を大切にして何事にも全力で挑戦していく1年間にしていきたいです! 今回は読書の魅力に改めて気づかせてくれた3冊を紹介したいと思います。

ブックカルテ リンク

予想を完全に裏切るミステリー小説

著者
ピエール ルメートル
出版日
2014-09-02
「あなたの予想はすべて裏切られる!」という見出しに惹き付けられ、ミステリー小説を初めて手にとってみました。読み終えたあと、確かに私の予想を完全に裏切られました! 読めば読むほど新たな展開があり、気づいたらどんどんハマっている自分がいました。

ある男が“おまえが死ぬのを見たい”と言って女性を監禁するところから物語は繰り広げられていきます。その女性というのが主人公の「アレックス・プレウォ」。衰弱したアレックスは脱出を図ります。ところが!アレックスには心に秘めた壮絶な計画が……。物語の後半、孤独なアレックスの過去も明らかになっていきます。

身体がぶるっと震えてしまうようなグロテスクなシーンもありますが、それも含めて本当にスリル満点です。また、警察側の4人組にもそれぞれ個性があり、会話の絡みがこれまた面白い。読み応えがあり、章ごとにアレックスの視点と警察の視点が切り替わるように書いてあるのでとても読みやすかったです。この作品を通してミステリー作品ってこんなに面白いんだと、本の新たな魅力に気づかせてくれた一冊でした。

同世代ならではの親近感、スピード感のある展開

著者
山内 マリコ
出版日
2015-10-22
友達に薦められ、前から気になっていた一冊。高校生や20、30代のリアルな女性の感情や日常が描かれた、現代の女性を勇気づけてくれる作品です。

地方のキャバクラで働く「愛奈」は同級生である「ユキオ」と「学」に再会。3人は意気投合し、壁にスプレーなどで絵や文字を書くグラフィティを使い、遊び半分で行方不明になっている「安曇春子」を捜し始めます。

男性ばかりを襲う謎のグループ、通称”少女ギャング団”も横行する街で、彼女は一体どこに消えてしまったのか……「愛奈」「ユキオ」「学」の3人のやりとり、「安曇春子」の失踪、そして「少女ギャング団」などが最終的には「すべてこういう風に繋がるんだ」と、物語のもっていき方にアッと言わされました。

愛菜や春子と同じ世代の私には途中、心にバシッとくるようなフレーズもあり、なんだか気を引き締められる場面もありました。物語の展開が早いので、本を読むのを苦手に感じている方にもオススメな作品です。

お金の使い方の大切さを改めて実感

著者
山内 マリコ
出版日
2016-03-10
先ほど紹介した本と同じ作者さんであり、表紙のデザインがカラフルで可愛く、思わず手に取ったものです。私はお買い物やファッションに関するストーリーが好きなので、この本を読んでいる時はとても楽しい時間を過ごすことができました。

安くてカワイイからは卒業し、今の自分に何が必要で、何を買えばいいのか分からない著者自身が描いたお買い物エッセイです。買ったものの先にある「処分の仕方」についても書いてあり、なるほどと思うことばかり。著者の山内さんが買ったものにまつわる具体的なエピソードもあり、とても面白いです!

この世の中は買い物なしでは生きていけません。身の回りの買ったものを改めて見渡してみると、自分自身に気付かされることもあるかもしれません。自分で働いたお金の使い方の大切さを再認識させてくれた一冊でした。

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