イマジネーション炸裂。異世界を感じる5冊
どこか遠くへ行ってみたいと思ったことはありませんか? 僕はあります。会社とか学校とかウザイし、旅行はやっぱ楽しいですよね。でも電車とか飛行機で行ける範囲をさらに超えちゃってる「遠く」を感じさせるものと出会うと細かいことが全部関係なくなって、「わ、スゲー」ってなります。

なんでそんな遠くまでいけちゃうのだろう。人間の想像力ってわけがわからんですね。でも人間が想像できることなんて結局実現しうるっていうし、距離とかの問題じゃないのかな。誰しも自分の中に自分だけの国を持ってるというか。なんてーか、とにかくぶっ飛ばされたいっていうことです。ディズニーランドの向こう側に連れてって!

伝奇集

著者
J.L. ボルヘス
出版日
1993-11-16
誰かが考案した架空の世界にまつわる百科事典、永久に増殖しつづける図書館、忘れることができなくなった人、オカルティックな推理小説もどきみたいなやつ……などなどについての、幻想的な短編集。この世は迷路!

霊界日記

著者
エマヌエル スウェーデンボルグ
出版日
1998-06-23
霊界を見ることができたらしい17~18世紀の科学者、神秘主義思想家スウェーデンボルグ。彼が日々体験してたらしいあの世での色んなできごとを書いていた日記を抜粋してまとめたのがこれです。スピリチュアルのはしりで、丹波哲郎の先輩とも言える。

日記なので、誰かに見せるために書いていたわけじゃなく、純粋に彼が体験した(とフツーに信じてた)世界がつらつら描写されている。なんというか、宗教とかニューエイジとかそういうんじゃなく、日々の出来事としてこれを書いてたってのが面白いです。「あの世でニュートンと喋った」とか。

最後の審判を描写した章がドラマチック。頭おかしいおじさんの電波日記って言われりゃそれまでなんですけど。

はてしない物語

著者
ミヒャエル・エンデ
出版日
2000-06-16
ネバーエンディングストーリーです。ファンタージエン国を飲み込んでくのが「虚無」ってのがすさまじいです。元も子もないっていうか、史上最強最悪の敵じゃないですかね。一番怖いですよね。虚無。

刑務所の前

著者
花輪 和一
出版日
かつて銃刀法違反で逮捕されたことのある作者が、錆びた本物の銃を手に入れ、それを修復&改造して逮捕に至るまでの過程(と刑務所内での暮らし)をドキュメントとして振り返るのだが、なぜかそれと平行して戦国時代の少女(父が鉄砲鍛冶)の日々がパラレルワールドとして描かれる。「業」みたいなものがテーマってことになる感じだが、時空がドロドロに溶け合いすぎててもうわけがわからない。とにかくめちゃくちゃ面白いっす。

奇界遺産

著者
佐藤 健寿
出版日
2010-01-20
いやー、世界ってすごいとこいっぱいあるんだなーってふつうに思います。世界ふしぎ発見!
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