魅力的なキャラクター漫画5作品!キャラクターもストーリーも面白い!

更新:2021.12.15

あなたはどんなジャンルの漫画をお探しですか?もしSF、バトル、ヒーロー系の漫画をお探しなら、魅力あふれる個性豊かなキャラクターがたくさん登場する面白い漫画を厳選しましたので紹介します。

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主人公のキャラが魅力的な漫画『モブサイコ100』

人気漫画『ワンパンマン』の作者ONEが手掛けた作品で、話題になっている漫画です。幼馴染に好意を抱いている、青春まっただ中の中学生である主人公の景山茂夫(通称モブ)は、スポーツ、勉強、容姿が普通以下。

著者
ONE
出版日
2012-11-16

なんの取り柄もない彼ですが一つだけ他と違うところがあります。それは、生まれつき超能力がそなわっていること。その超能力というのが物体を意のままに浮かせたり、動かしたりできる念動力です。モブの持つ念動力は、大きなビルを軽々と浮かせられるほど強力で、使い方によってはとても便利。

そんな強力で便利な力を持っていても、モブ自身は生きていくうえで、そんな力は不必要なものと捉えており、自身の中で力を使わないようにしています。というのも、モブが師匠と呼び慕っている霊幻新隆(通称霊幻)の影響もありますが、子供のころに力が暴走し、弟を傷つけてしまった事が大きく影響しているからです。

そんな大きな力を持つモブの超能力者としての苦悩や葛藤を描いた内容の作品になっております。

表紙からか内容の薄いギャグ漫画のようなイメージを付けられやすいが、読めば登場キャラの人物像や背景、エピソードも丁寧に描かれていて、人間の愚かさやエゴ、そして善と悪。そういったテーマを題材にした、メッセージ性の強い内容で、とても感慨深い漫画です。

もちろんギャグ要素もありますが、シリアスな内容のところは、重たく心にのしかかってくるほど、とことん暗い。しかし、どんなエピソードの内容でも、上手くまとめてあり、スッキリした終わらせ方をしてくれます。

また、作中に登場するモブの師匠である霊幻も魅力の一つです。彼は自身で立ち上げた「霊とか相談所」という事務所で、モブを時給300円で雇っている自称霊媒師。霊幻自体は、超能力や霊感、霊能力といった力は一切持っておりません。にも関わらず舞い込んでくる依頼は、何かと「悪霊の仕業」と理由を付けて請け負う、いわば詐欺師です。

そんな霊幻ですが、基本的には依頼された内容は、きちんと解決し、依頼人が納得する結果が出せなければ報酬を拒否するほど、誠実で真面目なところがあります。詐欺師というレッテルさえなければ善人な大人です。

そんな霊幻は、数々の名言を残しております。数ある名言の中で一つだけ紹介したいと思います。自分の超能力について悩んでいるモブに向けて言った名言です。


 

「超能力を持っているからといって一人の人間であることに変わりはない。足が速い、勉強ができる、体臭が強いなどと一緒で超能力も単なる特徴の一つに過ぎない。自分の個性として受け入れて前向きに生きていくしかないんだ。魅力の本質は人間味だ。いい奴になれ。」
(『モブサイコ100』より引用)


人間の闇の部分を色濃く表現していて、とても考えさせられます。善とは何か、悪とは何か、そして人とは何かその答えを教えてくれる教科書のような漫画です。ぜひ読んでみてください。
 

『モブサイコ100』については<『モブサイコ100』の魅力を全巻ネタバレ紹介!無料で読める激アツ漫画!>の記事でも紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。

王道バトル漫画の名作!キャラが魅力的な漫画『鋼の錬金術師』

完結から年月が経っているのにも関わらず、ネット上では神作ともいわれるほど人気のバトル漫画です。

金髪の少年エドワード・エルリック(兄、通称エド)、鎧の男アルフォンス・エルリック(弟、通称アル)達は、幼少期に死んだ最愛の母親を生き返らせるため、錬金術のなかでも最も禁忌とされる人体錬成を行いますが、錬成は失敗。

その代価としてエドは左脚を失い。アルは身体全てを失ってしまいますが、エドは近くにあった鎧にアルの魂を定着させることに成功し、一命をとりとめます。

またその代償も大きく、エドは更に代価として右腕を失ってしまいます。そして鎧の体となってしまった弟のアルを元の体に戻すため、強大な力を持つといわれる賢者の石を求めふたりは旅に出るのです……。

著者
荒川 弘
出版日


この漫画の魅力のひとつは「絵」ではないでしょうか。タッチや細かい部分の表現の仕方がよくて、絵だけを楽しむこともできるほどきれいです。

無駄なエピソードが一切なくわかりやすいストーリー構成になっているため、ややこしいストーリーが苦手な方でも手が出しやすい作品です。

この作品の作者は、幼馴染を目の前で亡くした影響で、作品に死生観や人間の定義とは何かを訴えている内容のところがあるそう。そういった作者の経歴を反映しているからか、ダークファンタジーともいわれています。

しかし兄弟の軽妙なやりとりもあるので女性の方でも読みやすくおすすめです。まだ読んだことがない方はぜひ、読んでみてください

バトルシーンが熱い!キャラが魅力な漫画『キングダム』

春秋戦国時代の中国を舞台にしたとても熱い作品で、アメトークで紹介され一躍ブレイクし、TVアニメ化もされた人気の漫画です。

そもそも春秋戦国時代っていつ?と思うかもしれません。春秋戦国時代は三国志の時代からさかのぼること約400年前の時代です。

著者
原 泰久
出版日
2006-05-19


話の内容は、中国の戦乱を終わらせるために中華統一をするという壮大なストーリーになっています。メインキャラクターは身分関係なしで将軍になってやると意気込んでいる「信」と、身分や格差のない平和な世の中をつくるために奮闘している「政」。そんなふたりの友情と成長を描いた話の内容です。

本作の魅力は、物語の内容や奥深さも捨てがたいですが、将軍同士や主人公のバトルシーンでしょう!

ひとつの動作を表すのにもコマを贅沢に使っており、そのおかげでキャラクターの迫力、バトルシーンの臨場感や躍動感が直で伝わってきます。まるで一本の映画を見ているかのような仕上がりです。

また、主人公の信を含めた個性ゆたかなキャラクター達も魅力の一つです。作中に登場するキャラは情が厚く、信念を貫いていて、漢(おとこ)の生き様というものを感じさせるほどキャラクターひとりひとりが丁寧に設定されています。その丁寧さが思わず感情移入してしまう要因ではないでしょうか。

そんなキャラクター達がおりなすストーリーは圧巻で読んでいる者も思わず熱くなってしまうほどです。男らしい展開がこれでもかというくらい繰り広げられているので、時間を忘れて読んでしまうほどのおすすめ漫画です。

ザ・王道!キャラが魅力的な漫画『僕のヒーローアカデミア』

連載してからわずか約1年3ヶ月でアニメ化が決定されるほど人気作。ジャンプの三大原則でもある「友情・努力・勝利」がふんだんに盛りこまれた王道のヒーロー漫画です。

なんの個性(超能力)も持たない主人公、緑谷出久(通称デク)が憧れのヒーロー、オールマイトと出会い、自分自身の肉体を強化する個性を受け継ぎ、超エリートだらけのヒーロー育成学校に入学します。彼はさまざまな個性を持ったクラスメイト達と奮闘し、最高の№1ヒーローになるまでの成長を描いた話の内容です。

著者
堀越 耕平
出版日
2014-11-04


なかなかベタな話ですが、ベタさゆえに物語がすっと入ってきます。王道のストーリーですが、バトルシーンは自分の個性をいかにどう上手く使うかというもの。どのように戦略を立てて相手に勝つか、何が弱点で、何が得意なのかと考えを巡らせます。そういう組み立てが上手く計算されていて、ベタなだけじゃない面白さもある漫画なのです。

手から爆発物質をだして爆発させる能力や、左半身は焦熱で右半身は氷結のかっこいい能力、中にはぶどうのような球体を頭からもぎ取ってくっつけるという使い道が不明な能力まで、色んな種類の超能力と魅力あふれるキャラ達がたくさん登場するので読者を飽きさせないでしょう。また、超能力に対して科学にのっとった説明の仕方をしているので、説得力もあります。

特に、注目してほしいキャラは、主人公の憧れのヒーローであるオールマイトです。困っている人がいればすぐ駆けつけるほど、正義感が強い。そして、この作品の世界では、平和の象徴で犯罪の抑止力になっている存在です。まさに、ヒーローの中のヒーロー。そんなオールマイトは、幼少期の純粋な気持ちを思い出させるほど、純粋なキャラでとてもかっこいいです。

ストーリーがシンプルで、読みやすい作品になっているので、あまりこういうジャンルを読んだことがない女性の方でも楽しめる漫画でしょう。特にここ最近あまり漫画を読んでない方にはぜひ読んでほしいと思います。

「漫画はやっぱり面白い!」と漫画の魅力、特にキャラの魅力を、この作品で再確認していただけたら幸いです。

リアルを追求!キャラが魅力的な漫画『アイアムアヒーロー』

一般的なゾンビ漫画といえば、フィクションの世界、現実ではありえない、というイメージが付けられやすいもの。しかし本作は内容、描写、表現、全てが新しく斬新で、良い意味でセオリーをぶっ壊しています。そういうイメージが覆るほどリアルにこだわった作品です。

著者
花沢 健吾
出版日
2009-08-28


主人公の鈴木英雄(35歳)がゾンビに侵され、壊れてしまったこの世界でどう生き抜いていくかを描いた内容になっています。

この主人公というのがとても変わっていて、妄想の中の舎弟と会話したり、恐怖をまぎらわせるために床に本を並べ始めたりと、「なぜこんな主人公にしたのだろう?」と思わせるほど、頼りないです。しかし、こんな等身大な主人公だからこそフィクションというストーリーの中にリアルさが生まれるのです。

ゾンビの描写の仕方。映像のようなコマの使い方。非日常の中での人間の心理表現。全てがリアルで恐怖をあおります。フィクションだけどノンフィクションと思わせるぐらいとにかくリアルに表現されているのです。

この漫画の特徴でもありますが、ストーリーの展開がとてもスロー。冒頭から、さえないオタクの中年男性の日常生活が延々と描かれているだけで、ゾンビ要素が全くありません。何の情報もなしにこの漫画を読んだら、最初は間違いなくゾンビ漫画とは気づかないでしょう。そのくらい、ストーリーの展開が遅いのです。

ストーリーの展開が遅いからこそ、日常が非日常へゆっくりと壊れていく様は、斬新でリアル。数あるゾンビ作品の中でもこんな風に表現している作品はないのではないでしょうか。ぜひ、読んでそのリアルさを体感してみてください。

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