世間ではやはり今は受験、そして女性はバレンタインでしょうか。そんなバレンタインにぴったりのお気に入りの恋愛小説を紹介します。「小説のような恋がしてみたい」。女性がよく言うフレーズですよね。今は小説ではなく、マンガに憧れる方が多い気もしますが、私はマンガよりも小説の方が捉え方も人それぞれで、なんだかキラキラしているような気がして個人的に好きです。
未知な世界だからこそたまに読むとキラキラとした刺激をもらえて好きな恋愛小説を集めてみました。バレンタインのチョコレートの相手を思い浮かべながら読んでみてはいかがでしょうか……。
1度目は驚き、2度目は泣ける
中学生だった頃に、私が読書好きだということを知っている友人が、おすすめしてくれたのがこの本を読むきっかけでした。読み始めはよくあるような泣ける物語なのかなー、と思っていたら、奇想天外すぎて感情が追いついてこなくて、同じヒトが書いたものかと驚いてしまうほど。独創的でファンタジーな世界観に惹き込まれる物語でした。あとからしっかり読み返すと伏線の張り方もそう来るか!も感銘を受けました。中学生はもちろん、大人の方が読んでも1度目で驚き2度目で泣ける。そんな小説になっています。
宇宙のような広がりを感じさせる小説
9話収録の短編集。はじめて刊行されたのは2001年だそうです。15年前、私が2歳になっていなかった頃の話ですが、壁ドン、などという、今や恋愛にも流行がある時代の中で良い意味で感じさせないような物語の新鮮さと、少しの深みが心にチクッと注射針を刺されたかのような微かな痛みと刺激をくれます。
私にとっては「宇宙」のような小説です。足を踏み入れると空気がスッと引いていき、真っ暗な世界が広がるような感覚、人生経験によってその感覚はまったくもって違うものになりそうなのも面白い点としてあります。あくまで私の個人的な感想として頭の片隅に置いておいてくだされば幸いです。