わたしは‘‘切ないもの”にとっても弱く、そういう儚さを持ってる作品や、人を好きになってしまうところがあります。今回は切ないけどしんしんと心に染み入るような、冬に最適の三冊を紹介しようと思います。
ある曇った冬の夕暮れ時、人生に疲れた主人公が、偶然汽車で奉公先へ向かう少女と乗り合わせる。最初はその少女の田舎臭い姿に嫌悪感を抱く主人公ですが、彼女が汽車から見送る弟たちに蜜柑を投げる鮮やかな瞬間に立ち会ったことで、少しだけ心持ちが変わっていきます。
- 著者
- 芥川 龍之介
- 出版日
ひかりのまち、という新興住宅地を舞台にそこに住む様々な人々を巡る物語。
- 著者
- 浅野 いにお
- 出版日
- 2005-06-17
「世界の終わりという名の雑貨店」、表題作の「ミシン」の二つのお話が入ってます。
- 著者
- 嶽本 野ばら
- 出版日
- 2007-12-04