はじめまして。松原汐織です。モデル歴11年目の現在26歳。本は雑食、を心がけているので小説からエッセイ、漫画に至るまで幅広く読みます。職業柄、美に貪欲と言いますか、キレイになりたいと日々奮闘中。姿勢が正され美意識が芽生える3冊を紹介します。
- 著者
- 齋藤 薫
- 出版日
- 2006-09-22
『あなたには“躾”(しつけ)があるか?』
問われたら、ドキッとしてしまうようなタイトル。この本は美容ジャーナリスト齊藤薫さんが書いた、1日1ページずつ読み進めて行くと365日後には“躾のある人”になれるという一冊。
例えば、P.148の『両手づかい』にこんな文章がある。
〈たぶん、人の体の中でいちばん端的に相手への気持ちを表すのが手なのだろう。片手は作業、もう一方の手を添えればそれは“心”になる。そして両手を使うと、否が応でもまっすぐ相手に向くから、それだけで心根のやさしい女に見えること、覚えていたい〉
身を美しく、と書いて躾。
食べる時、歩く時、人と話す時……身のこなしの美しい人は目を引く。でも、幾ら振る舞いが美しくても自己中心的な行動に心は動かない。目の前の相手へ心遣いが出来る人が“躾のある人”だろう。
新作コスメを買うよりも、きっと美への近道。
(自分へ言い聞かせる意味を込めて)
- 著者
- 中谷 彰宏
- 出版日
言わずと知れた人気モデルSHIHOさんへのインタビューの中で著者が気付いた、ハッピーに生きる秘訣をまとめた一冊。
私のモデルとして初仕事が30代の女性向けのファッション誌『BOAO』(現在は休刊)。メインモデルはSHIHOさん。当時16歳、ド素人だった私はBOAO専属が決定し唖然。そんな私を見るに見兼ねて、当時のマネージャーさんに「この本にモデルとして必要なことが全部書いてあるから。SHIHOさんみたいなモデルになってね」と勧められた一冊。
初めてお会いした時も太陽みたいな人だと衝撃を受けたことは今も忘れない。それから早10年。未だにSHIHOさんの足元にも及ばないけれど、何度も読み返してはモデルとして、人として、とても勉強させていただいている。
華の出し方、イイかげん(goodな加減)な仕事の仕方、仕事の取り方、インプットの仕方……モデルだけに限らず20代女子が悩む仕事や恋愛、生き方への前向きな対処法が書いてある。
帯に書いてある「人生は、楽しく幸せがいい」とは正にその通り! 楽しく幸せに生きている女性の笑顔ほどキレイなものは無い。
- 著者
- 白井 明大
- 出版日
- 2012-02-10
「日本には二十四の節気と七十二もの季節があることを知っていますか?」
帯の問いかけに「知りません!」と即答した以前の私。
春夏秋冬の四季。二十四の気。七十二の候。節気は立春や大寒など聞く機会もあるけれど、候に関しては「?」な方も多いのでは。
例えば、3月上旬は啓蟄(けいちつ・節気)の初候である【蟄虫戸を啓く(すごもりのむしとをひらく)】。候のことばは春の歌心、旬の野菜はわらび・ぜんまい、旬の魚介は鰆、旬の草花は菫、旬の日が事始め。
これらが各候ごとに豆知識と可愛いイラストと共に紹介されている一冊。知らなくても支障を来すものでは無い。でも、アラサー女子としては自分の国のことを少しずつでも知っていきたい。
なーんて、食いしん坊な私としては旬の野菜と旬の魚介を読んでは「わらびはおひたしで、鰆は焼きかな」と眠れない夜に想像し、HAPPYに眠る為に手に取る一冊(笑)。
私が思う“キレイな人”とは、笑顔が素敵でスタイルが良くてお肌がツルツルでオシャレで言葉遣いが美しくて物知り……。そんな完璧な姿に自分自身は程遠いのですが、何度も読み返している今回の3冊は読む度に何かしらキレイのヒントが得られます。
きっと幾つになっても、いつの時代も消えない女性達の美への欲。ああ!キレイになりたーい!!!