カレー沢薫のおすすめ本5選!独特すぎる作品世界は中毒必至

更新:2021.12.17

カレー沢薫をご存知ですか?毒気が強くて、シュールでちょっと癒されて、時々理解出来なくて驚かされたり、読み手を振り回してくれます。それがなぜか中毒性を持つ、個性的な世界を堪能していただくために、おすすめの5選ご紹介していきましょう。

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なんでそんな事言っちゃうの?

カレー沢薫は漫画家でコラムニストとしてマニアックな人気を持つ作家です。1982年生まれで2017年現在は会社員をしながら執筆活動しています。2009年某誌の漫画賞に投稿したものの2次選考で落選。それをのちになる担当になる相手から電話で知らされ、増刊でその投稿作品「クレムリン」が掲載されデビューしました。

現代社会の流行りものにツッコんだり、自身にも自虐なツッコミをかましたり、ザクザク切って捨てていくスタイルが共感をよんでます。

ちなみに女性で既婚者です。なのにリア充を憎んでいるというか滅ぼしたいそうです。

負けてもいいし、勝てる気もしない『負ける技術』

派遣切りにあいたいから派遣になるなど、タイトル通り負けて本望な人生エッセイです。そんなに長くない文章とカレー沢薫らしいイラスト付きなので、さくさく読めちゃいます。

著者
カレー沢 薫
出版日
2015-10-15

後ろ向きに前向きなカレー沢薫の、日々の思考が実につらつらと綴られています。1つ1つの内容は本当に短く、さくさく読めますが、作者曰くの結論が割とぶっとんだ表現で「え?なになに?」となってしまうかもしれません。しかし、ちょっと想像力を働かせて、「ああ、つまりこういう事か」と思えば、割とすんなり理解が出来て、共感すら覚えるのです。

ガツガツ生きて、ガンガン勝たねばいけない生き方より、負けてだらだらと楽しく生きていこうぜって内容です。ある意味そうかと肩に力が抜けるし、ある意味「あ、こんな生き方いかんわ」と肝に銘じられる一冊かもしれません。

カレー沢薫がブスを切る『ブスの本懐』

雑誌掲載時のタイトルは『ブスの図鑑』。たくさんのブスをぶった切っていく内容と言えばご理解いただけますでしょうか。

著者
カレー沢 薫
出版日
2016-11-17

とにかくブス(という言葉)がいっぱい出て来て、お前そんな事言うから(するから)ブスなんだよという内容です。女から見たブスが多いのは、作者が女性だからでしょうか。女性にありがちな馴れ合いから生まれるブスや、自らブスに乗り込んでいくブスなどなど、本当にどのページをめくってもブスだらけです。

救いのフォローは一切ございません。どこまで行っても苛烈なまでのブスを並べてブスでしょ?と作者に問われます。こっちは「あるある~」「なるほどブスですね」と共感と納得をくれるますが、手を差し伸べてくれる優しいイケメンなんていないのです。ブスって何だろうって考えちゃいけないということでしょうか。

だけどブスブス言われ過ぎて、ブスを何とも思わなくなるかもしれません。確約は出来ませんが……。

オシャレな赤文字系雑誌作ろうぜ『アンモラル・カスタマイズZ』

トレンドって何だろう?今取り入れるなら何かしら?そんなアナタにカレー沢薫が送るギャグ漫画です。

風俗雑誌などを出版していた編集部の超個性的な編集者たちが、気軽に女性向けファッション雑誌を作っちゃおうとします。男しかいない編集部が女性向けファッション雑誌「カスタマイズ」創刊しちゃうんです。そこに女性としてはとにかく残念なムササビビッチ沢尻小雪も交じって、ファッション雑誌「カスタマイズ」の部数伸びるのか?という内容です。

著者
カレー沢 薫
出版日
2012-12-06

赤文字系雑誌(20代前半の女性をターゲットにした雑誌)に言いたい事を、下ネタと共に投げつけてくれます。そういうのに疎い人からすればとても胸のすく本だと言えるのではないでしょうか。

下ネタが多めではありますが、気を悪くするような気持ち悪い下ネタじゃないあたり、カレー沢薫のさじ加減が素晴らしい……、のか慣れなのかは読んでみて確認していただけることをおすすめします。

マカロン作る暇をくれ『ブスだけどマカロン作るよ』

人には必ずある青春のひと時に付随する黒歴史がございます。そんな過去をカレー沢薫自身が開けっぴろげに語ってくれる自伝的エッセイ「カレー沢薫のなかったことにしませんか」をはじめ、デビュー前後の初期作品なども収録された一冊です。

カレー沢薫にハマったのなら是非ご一読いただきたい一冊です。

著者
カレー沢薫
出版日
2013-11-15

タイトルをtwitterで募集していたことでも話題になった本です。この選ばれたタイトル以外にも秀逸な題名8つ分の表紙が、カバー下に有りますのでもそれもお楽しみの一つにしてみてはいかがでしょうか。

自分のモテない黒歴史を、自虐込みでカレー沢薫が描きます。痛々しい青春の羅列に、自分の黒い時代に想いを馳せることもできるでしょう。そして彼女に比べれば全然大丈夫とか、ちょっと人としてのハードルを下げてくれるのをありがたく感じるのです。

相変わらず答えのない闇を見せつけるだけですが、そこがカレー沢薫の味なのです。

カレー沢薫のデビュー作『クレムリン』

3匹のネコを大学生の却津山春雄(きゃっつやまはるお)が拾ったことから始まるネコ漫画です。

ネコ漫画特有の癒しはありませんが、捨てネコと青年の心は温まるかもしれない、熱いかもしれない友情(があるかもしれない)物語をとくとご覧ください。

著者
カレー沢 薫
出版日
2010-06-23

カレー沢薫のデビュー作です。副編集長と担当の判断ミスだと本人が語っていますが、よくぞこの個性を見つけ出したものだと賞賛出来るでしょう。

絵は上手くないし、背景もない。よく見ると地面もない。しかしネコはただのネコじゃないし、拾い主も、他の登場人物も本当個性的で、気が付けばひきこまれてしまうのです。そんなカレー沢薫色満載な作品となっております。

大きな笑いは産みませんが、読み終わった後、なぜかもう一度読みたくなってしまいます。細かい事を気にせず、ふっと笑って、あぁくだらないと本棚に戻し、暇な時間に再び手に取ってしまう、なぞの中毒性があります。

カレー沢薫の面白さを、文字に起こすのは非常に難しいです。あまりに何もないので、なんだこれと思われるかもしれませんが、時折あ、そう思ってた!なんて事をツッコんでくれたり、不意に癒されたりする不思議な存在です。

シュールな中毒性、それを理解するもしないも、描いてる本人は気にしないんでしょうね。構えず味見するつもりでまずは読んでみてほしいです。

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