今年度も終わり、皆様は4月からどんな生活が始まりますか? これから働き始める人はもちろんのこと、仕事でも学生でも主夫様や主婦様でも周りの環境がマイナーチェンジしたりする新生活のスタート。今回はそんな時にオススメの本をご紹介させて頂きます。
みなさんお金は好きですか? 人間は生きているだけでお金がかかる、だから働くわけですが働くと疲れる。肉体的なことだけではなくて時々「いやぁん、もうまたもや面倒くさいわねぇ」といったあの感じだ。悲しいかなその鬱を発散できるのはその稼いだお金を使う時の幸福感。だからたくさん稼いだとしてもその分よりお金を使わなければ鬱を発散できなくなるのだ。だとしたらこの人生スパイラルから抜けた時に真の幸せがある!とあれこれ奮闘する著者の愉快な生活がここにあります。
- 著者
- 町田 康
- 出版日
- 2016-08-04
専業主婦6年、子供はいない。夫はほぼ家には帰ってこないが毎月お金は一定に入ってくる。そんな「暇ですなぁ」の生活を続ける女性がイケナイ恋にハマっていく物語。けれどこの物語の中心は恋愛ではないような気がします。核は誰もが羨ましがる安定の生活が故に虚無感・寂寥感が彼女に襲いかかってしまう部分。これってすごくリアルだと思います。鍵はかかってないのに臨んで幽閉されてることを選んでしまうお姫さま。さて彼女に起きる変化とは!
- 著者
- 山本 文緒
- 出版日
脱力系エッセイ。環境の変化の中で最初から頑張ろう頑張ろうとしすぎるとしっかり5月病がやってきます。ストレスで。劇作家・演出家の著者があなたの頭を柔らかくしてくれます。想像力もくれます。そして笑いもくれます。「お昼何食べたの?」ってよく考えたら人間って無意味な質問してるよなぁ、とかね。
- 著者
- 宮沢 章夫
- 出版日
- 2012-07-28
説明不要な気もしますが、擬人化した動植物・昆虫たちの小話で彩られる宮沢賢治ワールド。絵本を読んでるみたいにカラフルでリズミカルでちょっぴりシニカル。この本ってつまり、漢詩やことわざみたいなことだと思うんです。どんな環境の人にも平等に「そんなことしてると痛い目にあうよ」とか「弱い人を怒らせたら大変だよ」とかいった具合に。
- 著者
- 宮沢 賢治
- 出版日
- 1990-05-29
本と音楽
バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。