小山ゆうのおすすめ漫画ランキングベスト5!主人公の成長を描く漫画家!

更新:2021.12.17

主人公が成長していく様子を描いた数々の人気作品を生み出してきた漫画家、小山ゆうの魅力が詰まったおすすめ漫画ランキングベスト5をご紹介します。

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物語を通して人生を描く漫画家、小山ゆう

 

1948年、静岡県出身の漫画家、小山ゆう。『がんばれ元気』、『お~い!竜馬』、『あずみ』などの代表作を持ち、中でも『あずみ』は上戸彩主演で映画化もされました。

小山ゆうというペンネームは、恩人の小池一夫の小、山本又一郎の山、そして自身の本名の由次のゆうをそれぞれとってつけたもの。

多くの人気作を生み出してきた小山ですが、上京した時点では作曲家を目指しており、漫画もほとんど読んだことがない上に興味も薄かったそう。しかし新聞の広告で見つけたアニメ制作会社に入りアニメーターのアルバイトを経験した彼は、休憩時間にさいとう・たかをの『無用ノ牙』を模写していたことをきっかけに漫画家のアシスタントとして漫画の世界に入ることになり、自身も漫画家の道を目指すことになったそうです。

1973年に、週刊少年サンデーにて『おれは直角』でデビューし、ギャグ調の作風で人気を得ました。次に連載したボクシング漫画の『がんばれ元気』ではギャグを使わず主人公の成長の物語を描き、テレビアニメ化される人気作となりました。

人間ドラマや主人公の成長の物語と言えば小山ゆう、と印象づけられる人気作品の数々、ぜひ楽しんでみてください。


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5位:美しい愛の物語

第5位は『チェンジ』。足が不自由で、家族にも大切にされず楽しい思い出もない毎日を送っていた小さな女の子、早(さき)は、家の窓から見える学校の高校球児たちと仲良くなり、野球の試合に連れて行ってもらえることになった日に、交通事故で亡くなってしまいます。そんな早の人生を哀れんだ死神が、自らの寿命と引き換えに早に49日間の命を与えます。

本作は、高校生の姿になった早が、最期の49日を生き抜く姿を描いた作品です。

著者
小山 ゆう
出版日

あまりにかわいそうな早。そんな早のために、自らの寿命を差し出し自分が苦しむことを選ぶ死神の無償の愛と、それに応えるように大切に大切に最後の49日を生きる早の物語は、涙無くして読めない感動作です。

高校生として生きる早が恋をしたのは高校球児の明。明もまた明るい早に惹かれてゆきます。この2人の恋はとても心が温まる微笑ましさ。早の運命を知り、死神からは苦しみ、寿命を縮めてまでしても早を助けたいのかと問われた明は、自らも命をかけて、早を助けるためならなんだってできると言います。こんなに美しい愛に触れられる作品はそうはありません。

無償の愛の美しさ。そして少ない命を楽しく大切に生きぬく早の姿に、生きることの素晴らしさを感じられるでしょう。人生を生き抜く勇気をもらえる『チェンジ』、あっという間に引き込まれてしまう名作です。
 

4位:父と子の絆、がんばれ!元気!

第4位は『がんばれ元気』。ドサ回りのボクサー、シャーク堀口を父に持つ元気は、各地を転々とする生活を送っていました。そんな折、シャーク堀口のプロボクサーへの復帰が決まり、慣れない階級でも連勝を続けるシャークは天才ボクサーの関拳児との死闘の末に命を落としてしまいます。その後不敗の王者としてボクシング界に君臨する関を倒し、「世界チャンピオンになる」という父の夢を実現するため元気はボクサーの道を目指すというスト―リーです。

著者
小山 ゆう
出版日

自分を生んですぐに母は亡くなり、幼い元気にとっての全てだった父も亡くした彼が、引き取られた親戚の家で何不自由なく暮らしていたにも関わらず、志半ばで倒れた父の夢を実現せんと成長していくストーリーは感動間違いなし。タイトルのように、がんばれ元気!と応援せずにはいられません。

ボクシングを題材にしていますが、人との繋がりや、友情、愛、元気の成長と言ったヒューマンドラマ的要素が一番注目されているポイントであり、この作品の魅力です。父と子の絆、愛を描き、父の思いも背負ってボクシング人生を歩む元気の姿、ぜひ見届けてあげてください。

3位:痛快!時代劇コメディ

第3位は小山ゆうのデビュー作、『おれは直角』。時代は幕末、長州藩を舞台に、萩明倫館の学生で主人公の石垣直角と彼の周囲の人間たちが繰り広げる時代劇コメディです。アニメ化もされた人気作となりました。

著者
小山 ゆう
出版日
2013-09-30

武士の中では最下級の家に生まれた直角が、名家の子息ばかりが通う萩明倫館に通うことになり、冒頭から直角の父は真剣に悩みます。火のついた爆弾を外に掘り出すようなものだと。初登校に甲冑と馬で初陣だと言って行ってしまうほどの破天荒ぶり。でも直角は真っすぐで、優しく明るくて、どんな相手にも物おじしない、主人公らしい魅力的な少年です。

直角という名をつけた父の思いを勘違いし、家の庭から柱までも直角にかえてしまい、階級社会の厳しい時代に目上の人間にも恐れることなく立ち向かい、とにかく父は生きた心地がしない日々を送ることに。直角に巻き込まれる大人たちの描写がとてもおもしろいです。大人の方はこういったキャラクターに感情移入して楽しむこともできるでしょう。

庶民を見下し、名門とは言え出世の道具となり果てていた学校も、生徒たちも、直角の人柄に触れて徐々に変化が起こります。ギャグ調子の展開に、涙が出そうになる感動もはさみ、飽きさせない作品です。
 

2位:暗殺者として育てられた少女の苦悩と葛藤を描く

第2位は実写映画化もされた『あずみ』。江戸時代初期、時代の移り変わる過渡期の社会不安がぬぐい切れない時代。平和な世をつくるための暗殺集団の1人として育てられた主人公、あずみの戦いと苦悩を描いたストーリーです

著者
小山 ゆう
出版日
2012-01-14

無邪気で子どもに好かれるあずみが、実は少数精鋭に暗殺集団の1人というギャップ。並みの人間ではない高い身体能力と動体視力を持つ少女が、双頭刃の刀を駆使して戦う姿はかっこいいという一言に尽きます。

仲間が倒れてゆく中、暗殺の技を仕込んだ爺の教えを守り、暗殺者としてなんの疑問もなく人を殺すという使命を遂行していたあずみが徐々に人間らしさを取り戻していく葛藤する様子に、胸をうたれることでしょう。

主人公であるあずみは当然のことながら、細部まで手を抜くことなく描き込まれた1コマ1コマもポイント。他の登場人物たちも、主人公でなくとも同じように存在して、それぞれの人生を生きているということを感じさせるのは、小山ゆう作品すべてに共通する魅力でもあります。あずみの成長の物語、楽しんで下さい。
 

1位:小山ゆうの代表作!幕末の志士、坂本龍馬の生涯

第1位は原作に武田鉄矢を迎えて執筆された小山ゆうの『お~い!竜馬』。誰もが知る幕末の志士、坂本竜馬の人生を、フィクションを交えながら描いた作品です。

著者
["武田 鉄矢", "小山 ゆう"]
出版日

小さなころは気も弱く、泣き虫な少年として描かれている竜馬が、母と友を失ったことをきっかけに剣の腕も磨き、いじめられていた頃からは想像もつかない自由奔放な青年へと成長してゆきます。『お~い!竜馬』の竜馬が、坂本龍馬のイメージだという読者も多いでしょう。

いくつものフィクション要素が織り交ぜてありながら、あまりにスムーズに史実と結びつく展開をするため、これが本当の幕末の史実だと思い込んでしまうファンがでるほどに練られた構成も魅力です。歴史に興味が湧くきっかけや、入門としてもとっつきやすく、おすすめです。

学校で、教科書で習ってきた歴史上の人物たちが、どのように関わり合い、影響しあい、あの時代を生きていたのか、坂本龍馬の生涯を通して楽しんでみてください。
 

いかがでしたでしょうか?どれもおすすめの名作ばかりです。小山ゆう作品が気になった方は、ランキングを参考にぜひ楽しんでみてください。

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