作品とともに大人の女性になる上戸彩。実写化した映画、テレビドラマの原作作品の魅力を紹介!

更新:2021.11.29

可愛らしい笑顔で元気にさせてくれる上戸彩。「タレント起用CM社数ランキング」では何度も1位を獲得する好印象ぶり。テレビドラマを中心に活躍し、さらなる大人の女性の魅力を磨き続ける女優です。 この記事では、上戸彩が演じた役柄と作品について紹介します。

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美少女コンテストで始まった女優人生を紹介!上戸彩のプロフィール

上戸彩のプロフィールを紹介します。1985年9月14日生まれの東京都出身の女優です。美女揃いで有名な大手芸能事務所オスカープロモーションに所属しています。

小学校6年生のときに全日本国民的美少女コンテストで審査員特別賞を受賞しました。これが芸能界入りのきっかけです。意外かもしれませんが、女優デビューの前にZ-1というグループで歌手として活躍していました。

2000年にテレビドラマ『涙をふいて』で女優デビューします。その後「金八」の名で親しまれるテレビドラマ『3年B組金八先生』第6シリーズに出演しました。上戸彩は性同一性障害の生徒・直を熱演し、話題を呼びます。

さらにたくさんの企業とCM契約しており、お茶の間に笑顔を届けています。タレント起用CM社数ランキングでは6回1位を獲得していて女優としては最多の記録の持ち主です。

テレビドラマを中心に多数出演している上戸彩ですが、ショートやボブの髪型が似合うのも特徴。身長は理想的といえる162㎝で、可愛らしい笑顔と女性らしいスタイルは皆を虜にしています。

プライベートでは、2012年にEXILEのHIROと結婚。一時期は仕事をセーブしていましたが、2020年現在は2児の母として子育てと両立しながら『半沢直樹』の撮影に挑んでいます。

可愛さと艶やかさを合わせ持つ女優。上戸彩の魅力

少女時代から歌手活動にテレビドラマ、CM、映画などたくさんの活躍を見せる上戸彩。いつまでも変わらない太陽のような笑顔は見る人を元気にさせてくれます。

10代や20代前半はアイドルのような元気で明るく可愛らしいイメージが強いのですが、20代後半から30代にかけては艶やかで大人の女性に変化しています。その印象の変化は作品を通して明確にわかります。

20年代前半までは『アタックNO.1』『アテンションプリーズ』など若々しく可愛らしい役柄が多い印象でした。 同時に元気でフレッシュな雰囲気を作品中で感じられます。

しかし20代後半から「大人の女性」の役が増えてきます。たとえば主婦の「不倫」をテーマにした『昼顔』や献身的な美しい妻役で話題となった『半沢直樹』など。可愛い笑顔は昔から変わらないものの、色気や上品さが感じられ、より美しくなっています。

結婚を機に少し芸能界から距離を置いていましたが、表舞台に登場する時の上戸彩は美しさを損ねていません。そして変わらず元気な笑顔を見せてくれます。

可愛らしさと艶やかさを合わせ持つ女優・上戸彩。作品とともに成長した彼女は、これからもますます大人の女性として輝いていくこと間違いなしです。

上戸彩の素顔を見たい方はこちらのフォトブックをご覧ください。写真だけではなく彼女の気持ちも綴られており、普段なかなか見られないプライベートな一面を知ることができます。

著者
上戸彩
出版日

【ライターおすすめ】上戸彩がいちばん輝く!魅力がギュギュっと詰まった『テルマエ・ロマエ』

 

本作コメディテイストでとてもシュールな映画です。古代ローマの建築士・ルシウスが現代の日本にタイムスリップします。その風呂文化を自国へ持ち帰ってテルマエ(公衆の風呂)の建築に生かすという物語。

上戸彩は日本人の真実という女性を演じています。漫画家でなかなか売れず人生に迷いを感じています。しかし、ルシウスと出会い自分の漫画への思いが復活します。

この作品では上戸彩の親近感と女性らしさを両方見られます。売れない漫画を描いている姿や方言を話しているときはごく普通の女性です。一方、ルシウスとともに古代ローマにいるときはとても華やかに映っています。衣装や髪型だけではなく、ルシウスを支える姿や彼に対する恋心も女性らしさを感じられるのです。

映画作品の出演は限られている彼女ですが、『テルマエ・ロマエ』では上戸彩の親近感と華やかさが詰まっています。

ここからは、彼女の出演作を原作とともに紹介していきます。どのようなキャラクターを実写化しているのか、一挙に理解できますよ。

 

【映画原作】上戸彩の出世作!『あずみ』(2003年)

物語の舞台は戦国時代です。主人公のあずみや9人の子どもたちは暗殺の刺客として育てられていました。彼女たちはその事実を知らぬまま成長して暗殺の任務に就くことになるのです。

映画では上戸彩があずみを演じています。アクションシーンが華麗で彼女の美しさが見られます。そして複雑な運命もうまく表現しています。上戸彩の見事な演技が功を奏して日本アカデミー賞優秀主演女優賞、新人女優賞を受賞し、彼女にとって出世作となりました。

あずみはいつまでも爽やかで絶賛の美女。男性が活躍するイメージの強い戦国時代を覆す小山ゆうによる漫画作品です。少し違った時代劇を味わいたいという方におすすめです。

著者
小山 ゆう
出版日
2013-04-01

【映画原作】ネット社会を反映した綿矢りさのデビュー作『インストール』(2004年)

登校拒否になってしまった朝子。彼女が祖父からもらったコンピュータを捨てようとしたとき、ある小学生の男の子と出会います。彼は風俗チャットを使って儲けようと朝子に提案。その出会いで彼女はどんどんチャットにのめり込み、同時に人間関係にも興味を示すようになります。

綿矢りさによるデビュー作で第38回文藝賞を受賞し、上戸彩が主演で映画化されました。夢も希望もあまりなかった朝子が成長していく姿を熱演しました。

主人公は高校生で大人になる手前のとき。この小説は作品が発表された2001年当時の現代社会を反映させていて、時を経ても現役の高校生にとって何か共感できるものがあるはずです。

著者
綿矢 りさ
出版日

【映画原作】女子高生の青春が繊細に描かれる『櫻の園』(2008年)

『海街diary』を手掛けた吉田秋生による漫画作品。女子高校の演劇部員たちの物語です。思春期真っただ中の彼女たちは容姿にコンプレックスを抱き、また男の子への恋模様などが繊細に描かれています。

この作品は2008年に映画化されました。実は1990年版の映画をリメイクしたもので、キャストはもちろん内容も変わっています。2008年版では演劇部員が昔上演された『櫻の園』の台本を見つけたところから物語は始まるのです。

上戸彩は主人公の桃が憧れるバンドのボーカル役で出演しています。脇役ではありますがしっかり放たれている存在感はあっとさせてくれます。

女子高生たちの繊細な心情は絵からも伝わってきます。1980年代を感じる作風で大人でも読みやすい作品です。

著者
吉田秋生
出版日
2013-09-05

【映画原作】濃い顔揃いのなかで上戸彩が紅一点『テルマエ・ロマエ』(2012年)

風呂をテーマにしたヤマザキマリによるコメディ漫画。古代ローマで生きる男、ルシウスは建築技師でテルマエ(公衆の浴場)を建設することになります。そして彼は現代の日本にタイムスリップし、日本の風呂文化を持ち帰ってローマのテルマエに発展をもたらしました。

2012年、2014年に映画化されて大ヒットを記録しました。濃い顔の俳優たちが勢揃いする中、上戸彩は真実という日本人の女性役で登場しています。紅一点で彼女が作品を華やかにしてくれています。映画のオリジナルキャラクターです。

日本人を「平たい顔族」と呼び、ルシウスの大真面目なリアクションは笑わせてくれます。思い切り笑いたい方やお風呂が大好きな方、原作の漫画も笑える要素満載なのでぜひ手に取ってみてください。

著者
ヤマザキマリ
出版日
2009-11-26

続いて、上戸彩のテレビドラマ出演作をまとめていきます。

【テレビドラマ原作】テニスブームの火付け役となった『エースをねらえ!』(2004年)

「週刊マーガレット」で連載された山本鈴美香の大人気少女漫画です。

舞台は高校のテニス部から始まります。主人公の岡ひろみはごく平凡な高校生でした。先輩のお蝶婦人に憧れてテニス部に入部します。コーチの大会出場の指名から転機が訪れ、やがて一流選手となっていくというスポーツ界を描いています。

この作品はたくさんのティーンズにテニスブームを起こしました。漫画はその後アニメ化、ドラマ化されました。2004年のテレビドラマで岡ひろみを演じた女優が上戸彩です。まさに大きな瞳に爽やかなショートヘアは彼女にぴったり!

スポ根(スポーツ根性)漫画として知られる『エースを狙え!』。この作品を読んで皆さんも一汗流してみてはいかがでしょうか?

著者
山本 鈴美香
出版日

【テレビドラマ原作】上戸彩出演の回には、霊が映り込んでいる⁉『怪異名所巡り 神隠し三人娘』『怪異名所巡り2 その女の名は魔女』(2004年)

主人公の町田藍はすずめバスのガイドとして働くことに。なんとこの会社の大人気怪奇ツアーを担当することになりました。しかし彼女は強い霊感の持ち主だったのです。そんな怪奇ツアーで起こる不可解な謎と遭遇するミステリーです。

2004年に『霊感バスガイド事件簿』としてテレビドラマ化しました。主演の菊川怜とともに、毎回豪華なゲストが登場するこのドラマ。青山美咲として第3話の「神隠し三人娘」で上戸彩もゲスト出演しています。その第3話では、菊川怜の背後に写り込んだ影が「男性の霊なのでは?」と話題にもなったのだとか……。

原作は赤川次郎の作品でサクサク読めてしまうのが特徴です。初心者の人や怖いものが苦手な人にもぜひ読んでいただきたい小説です。

著者
赤川 次郎
出版日

【テレビドラマ原作】大河ドラマ『義経』での上戸彩の淡い恋心を原作でも『宮尾本 平家物語』『義経』(2005年)

2005年にNHK大河ドラマ『義経』の原作です。どちらも作家の宮尾登美子が執筆しました。彼女は太宰治賞や直木賞などを受賞し、同じ大河ドラマの原作である『天璋院篤姫』などの歴史小説や自伝小説で知られています。

舞台は平家と源氏が対立していた時代。平家の興隆や滅亡まで、そして平家を倒そうと動いた義経や源氏の人生が描かれています。特に『義経』では義経の栄光を綴っただけでなく、彼に惹かれた女性達も登場します。

NHK大河ドラマ『義経』では義経の幼馴染のうつぼを上戸彩が演じています。彼女の恋心は報われることはありませんが、彼を見守るとても重要な人物でした。

平家と源氏の時代が好きな方にはおすすめの2作品。そして宮尾登美子の世界観が味わえます。時代を詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

<5分でわかる平家物語!作者、あらすじ、書き出しなどをわかりやすく解説>

著者
宮尾 登美子
出版日

【テレビドラマ原作】近現代文学に一歩踏み入れよう!『古都』(2005年)

近現代日本文学の代表作家である川端康成の作品。生き別れの双子がお祭りで再開します。お互い親しみを感じますが、決して一緒に暮らすことができません。そんな2人の様子が切なく美しく描かれています。

2005年に土曜ワイド劇場でドラマ化されました。上戸彩が双子の千重子と苗子を一人二役で務めています。演技力が問われますが見事に演じ切りました。

この小説の魅力といえば、やはり京都が舞台になっていること。京都の名所や行事が続々と登場します。京都の伝統と川端康成の美しい文章のコラボレーションが千重子と苗子の物語を彩っています。

文章が難しいとされている川端康成ですが、この作品は比較的読みやすいです。近現代文学に一歩踏み入れてみたい方にもおすすめです。

著者
麟, 葉室
出版日

【テレビドラマ原作】スポ根漫画の金字塔を上戸彩がまたもや主演『アタックNo.1』(2005年)

1960~70年代にかけてバレーボールブームを巻き起こした浦野千賀子によるスポ根(スポーツ根性)漫画。転校生の少女がバレーボール部員たちに目を付けられ、不良少女たちとチームを組んで対抗します。そしてバレーボールで世界を目指すようになるという物語です。

実は『アタックNo.1』には多くの人を魅了した仕掛けが。印象が強い必殺技、個性豊かな脇役たち、そして主人公のこずえのキャラクター。こうした工夫でバレーボールに無縁だった人も親近感の持てる作品になっています。

テレビアニメでも有名ですが、2005年にはテレビドラマ化もされています。こずえを上戸彩が演じており、彼女にとっては『エースを狙え!』に続くスポ根ドラマでした。こずえの大きいリボンもよく似合っています。

部活動に熱中した青春時代を懐かしみたい方もこの作品を読んで振り返ってみてください!

著者
浦野 千賀子
出版日
2005-03-15

【テレビドラマ原作】「モバイルコンテンツの先駆者」Yoshiが手掛けた『翼の折れた天使たち』(2006年)

何らかの原因で傷ついた女性たちが苦しみを乗り越えて自分を取り戻していく実話をもとにした短編集です。

作者は『Deep Love』で大人気となったYoshi。多数のケータイ小説を書き上げ、次々と画期的な取り組みをする彼は「モバイルコンテンツの先駆者」と呼ばれています。

この作品は2006年、2007年にテレビドラマ化されました。深夜枠にも関わらず、14.9%という異例の数字を叩き出したのです。

豪華女優陣が主演を務め、2006年版の第1夜に上戸彩が登場しました。援助交際をして裕福に過ごす小峰奈々子を演じています。金だけが幸せの源ではないと気付きます。

苦しい思いを抱いている方におすすめです。何かが変わるきっかけになるかもしれません。

著者
Yoshi
出版日

【テレビドラマ原作】オン眉ショートカットの上戸彩はここだけ『下北サンデーズ』(2006年)

「下北サンデーズ」という小劇団の物語。主人公のゆいかは上京してこの劇団に興味をもち入団をします。特に彼女の演技は人気で劇団自体も有名になります。ゆいかが団員たちとくり広げる物語に青春を感じられるでしょう。

2006年に上戸彩主演でテレビドラマ化されました。注目すべきポイントは、オン眉でショートスタイルのゆいかの髪型。ゆいかを演じた上戸彩のこのような姿は『下北サンデーズ』でしか見られません。

他にも、かつて劇団に所属していた佐々木蔵之介、古田新太や芸人のカンニング竹山、森三中・大島など個性豊かなキャストが揃っています。

原作は下北沢を舞台とした、どこか懐かしさのある石田衣良による小説です。劇場に通う習慣のある方は要チェックでしょう。

著者
石田 衣良
出版日

【テレビドラマ原作】上戸彩の大人なイメージへの転機『「李香蘭」を生きて 私の履歴書』(2007年)

女優業や参議院議員を務めるなど目覚ましい活躍をした山口淑子。この小説は彼女の激動の人生を綴ったものです。

戦時下に中国で李香蘭として女優デビュー果たし、日本でも彼女の作品が大ヒットします。帰国後の活躍も目まぐるしく、レコード界にも旋風を巻き起こしました。そんな彼女の半生を小説と同様に描いたスペシャルドラマが『李香蘭』でした。

上戸彩が若くて美しい李香蘭を演じています。彼女にとってはとてもハードルの高い役だったとあるインタビューで語っていました。豪華な衣装に包まれた上戸彩は、アイドルのイメージから大人の女性への転機になるような作品です。

戦時中に生きた女性の物語。「李香蘭」を生きた山口淑子自身の言葉が伝わります。

著者
山口 淑子
出版日

【テレビドラマ原作】女性たちから見た新選組『輪違屋糸里』(2007年)

上戸彩主演のテレビドラマ『輪違屋糸~女たちの新選組~』の原作です。浅田次郎が作者。新選組初期の芹沢鴨暗殺事件を描いています。

近藤勇ら試衛館派と芹沢鴨の水戸派の対立していた頃。芸妓・糸里は新選組副長・土方歳三に惹かれていました。しかし慕っていた輪違屋の音羽太夫を芹沢に殺されてしまいます。芹沢の愛人お梅、平山五郎の恋人吉栄、新選組の屯所などの女性が中心となって物語は展開していきます。

上戸彩は土方歳三を一途に想う糸里を熱演しました。糸里の可愛らしさが多くの視聴者を魅了しました。同時に彼女の芯の強さも感じられます。

新選組ファンにとってはとても嬉しい1冊。女性目線で描かれていることにも注目の作品です。原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<『輪違屋糸里』から見る、新撰組の新しい見方。映画化!浅田次郎の原作小説!>

著者
浅田 次郎
出版日
2007-03-01

【テレビドラマ原作】新米弁護士の情熱を上戸彩連続ドラマ初主演で!『ホカベン』(2008年)

「ホカベン」は新米弁護士のことを表します。新米弁護士の堂本孝は「エムザ」という法律事務所に入社します。法律は人を救うと考え、性的虐待や少年犯罪などの犯罪被害に立ち向かいます。孝の情熱で犯罪による被害者を救っていく物語です。

テレビドラマでは孝ではなく上戸彩演じる堂本灯がヒロインです。実は彼女にとって連続ドラマ初主演の作品になりました。灯は情熱を忘れず最後まで向き合おうとします。各話の名言も視聴者の心を動かしました。

絵柄も男らしく情熱が伝わってきます。バリバリ働く男性の方にも読んでいただきたい、中嶋博行とカワラニサイによる漫画作品です。

著者
["カワラニ サイ", "中嶋 博行"]
出版日

【テレビドラマ原作】全盲で生きる波乱万丈の人生を綴った『愛はみえる~全盲夫婦の”たからもの”』(2010年)

全盲の立道聡子とその家族のお話です。彼女は歌手として活動しています。全盲のためにいじめられた経験、全盲の夫と結婚、そして出産まで、彼女の波乱万丈の人生が描かれています。彼女の取材を続けてきた女性プロデューサーも執筆に加わっています。

2010年に『愛はみえる~全盲夫婦に宿った小さな命』としてテレビドラマ化されました。立松樹里という全盲の女性役に上戸彩が抜擢。原作の立道聡子をもとにした女性です。障害に負けない明るい聡子の性格を見事に引き出しています。

当たり前の日常がどれだけ幸せか。そして前向きに生きることの大切さを教えてくれる作品です。

著者
["立道聡子", "八木里美"]
出版日

【テレビドラマ原作】車いすのカウンセラーが作者『命のカウンセリング』(2012年)

2012年の24時間テレビ35ドラマスペシャルで放送された『車イスで僕は空を飛ぶ』の原作です。主演の二宮和也が金髪で撮影に挑んだことも話題になりました。上戸彩は二宮が演じる泰之が入院していた病院の売店の店員・久実を演じています。天真爛漫な彼女ですが、暗い過去を背負っていたのでした。

著者の長谷川泰三は不良でしたが、事故で脊髄を損傷してしまい車いす生活になります。後遺症や自殺未遂に苦しむもやがてカウンセラーの道へと進みます。この本はそんな彼から生きるヒントをもらえます。

カウンセリングに興味のある方、そして心に問題を抱えた方におすすめです。「心理学界のブラックジャック」と呼ばれた長谷川泰三のメッセージがギュッと詰まっています。

著者
長谷川 泰三
出版日

【テレビドラマ原作】暗い性格だった人物の変化を演じた「マエ持ち女二人組」シリーズの『いつか陽のあたる場所で』『すれ違う背中を』(2013年)

前科がある2人の女性、芭子と綾香の物語。『いつか陽のあたる場所で』は下町で前向きに暮らす2人が描かれています。また、『すれ違う背中を』は日常生活に慣れてきた頃の物語。綾香の過去を知る男性が現れて少し緊張感のある展開です。

2013年に『いつか陽のあたる場所で』としてテレビドラマ化され、上戸彩と飯島直子が主演を務めました。上戸彩が演じたのは芭子です。綾香とは違って暗い性格。しかし、彼女との出会いで変わっていきます。

前科のある人物の視点で描かれていて新鮮味があります。まるで心に日が当たったようなな温かさが感じられる乃南アサによる小説です。

著者
乃南 アサ
出版日

【テレビドラマ原作】上戸彩演じる半沢直樹の妻は原作では夫の仕事に無頓着『オレたちバブル入行期』『オレたち花のバブル組』(2013年)

視聴率42.2%を獲得したテレビドラマ『半沢直樹』の原作小説です。堺雅人が演じる半沢直樹が銀行内やその関係者たちとの戦いをくり広げます。その半沢を支える妻の花が上戸彩です。彼女の美しさと夫を献身的に支える姿に大反響。

2013年に放送されたテレビドラマの原作であるこれらの2つの小説は、バブル期に入社した半沢を始めとした銀行員たちが中心です。中間管理職の苦悩が描かれています。銀行の内部や金の流れなど難しい内容もわかりやすく解説されており、誰でも理解を深めることができます。

登場人物たちに迫力があり、吸い込まれるように読んでしまう池井戸潤による「半沢直樹」シリーズ。作者が元銀行員なので業界のリアリティを感じられます。原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<「半沢直樹」の原作小説ならではの面白さ!「倍返し」とは言ってない!?>

 

著者
池井戸 潤
出版日
2007-12-06
著者
池井戸 潤
出版日
2010-12-03

【テレビドラマ原作】本当に幸せな家族とは?『アイ’ムホーム』(2015年)

主人公の家路久は単身赴任中に火事に遭い、一酸化炭素中毒で記憶を失ってしまいます。しかし失った記憶は5年前までのもの。

前妻の記憶は残っていますが、現在の家族の記憶や会社の仕事が思い出せません。自分はどんな人間だったか、自分探しをする物語です。

2015年に『アイムホーム』としてドラマ化されました。現在の妻の恵を演じる上戸彩。記憶を無くした夫とどう接するか難しい役どころでした。

本当に思い出したい記憶が戻らない、そんな歯がゆい思いを抱えながら生きていく主人公と家族のほろ苦いホームドラマです。石坂哲による原作の漫画は2巻だけなので一気読みしたい方にもおすすめです。

著者
石坂 啓
出版日

【テレビドラマ原作】新聞記者歴20年の作者による『ミッドナイト・ジャーナル』(2018年)

大誤報をしてしまった3人の記者たちが7年後に再び児童連続誘拐事件を追うことになります。それはかつての事件と関連性があったからでした。果たして真実にたどり着けるのか。実際の記者歴20年の著者・本城雅人が書き下ろした小説です。

『ミッドナイト・ジャーナル 消えた誘拐犯を追え!七年目の真実』としてスペシャルドラマが制作されました。3人の記者のうち、藤瀬祐里を上戸彩が演じました。祐里は心温かく芯の強い女性です。 また上戸彩は竹野内豊と7年ぶりの共演で、息のあった演技を披露しました。 

小説でも新聞記者の現場に臨場感があり、事件自体も楽しめる作品です。新聞記者の仕事現場を知りたい方におすすめです。

著者
["本木 雅弘", "真鍋 大度", "NHK「SWITCHインタビュー達人達」制作班"]
出版日

【テレビドラマ原作】東京パラリンピックの父と呼ばれる医師が描いた『太陽の仲間たちよ』(2018年)

著者の三枝義浩の実話をもとにした物語。生きる希望を失った障害者たちをもう一度社会で活躍できるように奮闘する、医療現場の人物たちを描いています。

この作品を原案としてテレビドラマ『太陽を愛したひと~1964 あの日のパラリンピック~』が制作されました。中村裕という1人の医師の生涯をテーマとしています。この男性は障害者医療を学び、1964年の東京パラリンピックを実現させた人物です。

その中村裕の妻・廣子が上戸彩です。3人の子どもを育てながら夫を支える強い女性を演じました。明るい笑顔は視聴者にも癒しをくれました。

まだ障害者医療やその理解が根付いていなかった時代です。登場人物たちの情熱にドラマも漫画も涙なしには見られません。

著者
三枝 義浩
出版日

【テレビドラマ原作】半沢直樹の逆襲劇が始まる!『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』(2020年)

大人気半沢直樹シリーズの第3、4作目です。『ロスジェネの逆襲』では半沢直樹が東京中央銀行から子会社に出向されられてしまいます。親会社から仕事を取られた彼は部下とともに逆襲に挑みます。

また、『銀翼のイカロス』では本店に復帰し、大手航空会社の再建を担当することに。しかしそこには政治家という大きな敵が待っていました。

2020年にテレビドラマ『半沢直樹』続編が放送されます。これらの小説では彼の家族のことは描かれませんが、上戸彩は再び妻の花として登場します

やはり池井戸潤による半沢直樹シリーズすべてで彼の人物像はかっこよく描かれています。新たなステージに挑む彼はどのような活躍をするのでしょうか?テレビドラマの内容を先取りしたい方はぜひ原作で。

著者
池井戸 潤
出版日
2015-09-02
著者
潤, 池井戸
出版日

【出演作品一覧】可憐な少女から大人の女性へ成長する上戸彩のこれまで

【映画】

『殺人者 KILLER OF PARAISO』(1999年)

『あずみ』(2003年) 原作『あずみ』

『あずみ2 Death or Love』(2005年)

『インストール』(2004年) 原作『インストール』

『櫻の園』(2008年) 原作『櫻の園』

『シュアリー・サムデイ』(2010年)

『テルマエ・ロマエ』(2012年) 原作『テルマエ・ロマエ』

『テルマエ・ロマエII』(2014年)

『おしん』(2013年)

『武士の献立』(2013年)

『昼顔』(2017年)

【テレビドラマ】

『涙をふいて』(2000年)

『嫁はミツボシ。』(2001年)

『史上最悪のデート』 20th DATE「マザコン少年の初デート」(2001年)

『3年B組金八先生 第6シリーズ』(2001年)

『3年B組金八先生 第7シリーズ』 第11話(2004年)

『渡る世間は鬼ばかり 第6シリーズ』 第10話 - 第15話(2002年)

『渡る世間は鬼ばかり最終回スペシャル 』(2007年)

『渡る世間は鬼ばかり最終回スペシャル』(2011年)

『マイリトルシェフ』(2002年)

『高校教師』(2003年)

『ひと夏のパパへ』(2003年)

『さとうきび畑の唄』(2003年)

『エースをねらえ!』(2004年) 原作『エースをねらえ!』

『エースをねらえ! 〜奇跡への挑戦〜』(2004年)

『霊感バスガイド事件簿』 第3話(2004年) 原作『怪異名所巡り 神隠し三人娘』『怪異名所巡り2 その女の名は魔女』

『義経』(2005年) 原作『宮尾本 平家物語』『義経』

『土曜ワイド劇場』「古都」(2005年) 原作『古都』

『アタックNo.1』(2005年) 原作『アタックNo.1』

『美空ひばり誕生物語〜おでことおでこがぶつかって〜』(2005年)

『涙そうそう この愛に生きて』(2005年)

『翼の折れた天使たち』 第一夜「セレブ」(2006年) 原作『翼の折れた天使たち』

『アテンションプリーズ』(2006年)

『アテンションプリーズ スペシャル 〜ハワイ・ホノルル編〜』(2007年)

『アテンションプリーズ スペシャル 〜オーストラリア・シドニー編〜』(2008年)

『下北サンデーズ』(2006年) 原作『下北サンデーズ』

『李香蘭』(2007年) 原作『「李香蘭」を生きて・私の履歴書』

『ホテリアー』(2007年)

『輪違屋糸里〜女たちの新撰組〜』(2007年) 原作『輪違屋糸里』

『暴れん坊ママ』(2007年)

『ホカベン』(2008年) 原作『ホカベン』

『セレブと貧乏太郎』(2008年)

『婚カツ!』(2009年)

『橋田壽賀子ドラマスペシャル 結婚』(2009年)

『愛はみえる〜全盲夫婦に宿った小さな命』(2010年) 原作『愛はみえる〜全盲夫婦の“たからもの”』

『絶対零度 〜未解決事件特命捜査〜』(2010年)

『絶対零度 〜未解決事件特命捜査〜 Special』(2011年)

『絶対零度 〜特殊犯罪潜入捜査〜』(2011年)

『絶対零度 〜未然犯罪潜入捜査〜』(2018年)

『10年先も君に恋して』(2010年)

『流れ星』(2010年)

『金子みすゞ物語〜みんなちがってみんないい〜』(2012年)

『24時間テレビ35ドラマスペシャル』「車イスで僕は空を飛ぶ」(2012年) 原作『命のカウンセリング』

『いつか陽のあたる場所で』(2013年) 原作『いつか陽のあたる場所で』『すれ違う背中を』

『いつか陽のあたる場所で スペシャル』(2014年)

『半沢直樹』(2013年) 原作『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』

『半沢直樹』(2020年) 原作『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』

『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』(2014年)

『アイムホーム』(2015年) 原作『アイ’ム ホーム』

『消えた誘拐犯を追え! 七年目の真実』(2018年) 原作『ミッドナイト・ジャーナル』

『太陽を愛したひと 〜1964 あの日のパラリンピック〜』(2018年) 原案『太陽の仲間たちよ』

『カンテレ開局60周年特別ドラマ』「僕が笑うと」(2019年)


 

上戸彩の出演作品とその原作について紹介しました。テレビドラマと映画を順番に見ていくと彼女の変化や成長が伝わってきます。 
上戸彩の魅力が引き出されている作品をぜひ原作とともにお楽しみください!

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