こんにちわ、Alfred Beach Sandal北里です。すっかりとっくに2016年ですね。今年も本連載をどうぞよろしくです。 今回は謎めいた快感に満ちた本を紹介します。
クリスティはがっつり本格派ですが、すごくいいなと思うのは、どんだけ緻密な推理・探偵物を書いていても、結局最終的にはクリスティは人間を描こうとしているんではないかと感じるから。それってやっぱロマンのある普遍的な謎じゃないですか。
- 著者
- アガサ クリスティー
- 出版日
有名な探偵小説のブラウン神父シリーズを書いたチェスタトンの長編。無政府主義の秘密結社に潜入し「木曜」のコードネームを与えられた詩人が体験する白昼夢のような冒険を巡る話(結社の他のメンバーも曜日の名がつけられてる)。「推理小説」と文庫の紹介には書いてあるけど、全然違うと思う。
- 著者
- G.K.チェスタトン
- 出版日
失踪した夫を捜して欲しいとその妻から依頼された探偵が、捜査を進めるうちにどんどんわけわかんなくなっていって、荒涼とした都市の中で色んな意味で迷子になっていく物語。
- 著者
- 安部 公房
- 出版日
- 1980-01-29
探偵ブルーがある日、ホワイトという依頼人からブラックという男を見張るように頼まれる。でも見張りを続けてもいつまでたっても何も起こらず、ホワイトからの指示も来ないし、なんでもない宙ぶらりんな時間に閉じ込められたブルーはやがてある疑いを持ちはじめる……っていうおはなし。
- 著者
- ポール・オースター
- 出版日
- 1995-03-01
寺山修司の秘書であり劇団天井桟敷のメンバーでもあった著者の、これは……なんていったらいいの?? とにかく質問の本です。365個の日本語と英語の質問が記されております。
- 著者
- 田中未知
- 出版日
- 2000-07-01
本と音楽
バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。