春めいてるせいか街を歩く男女もなんだか幸せそうに見えるこの頃。そんなこったで恋愛小説などを読み返したりして己を鼓舞する&勉強している最近です。
街に溢れてる恋愛って千差万別で二つと同じものはないと思います。似てるケースがあったとしてもやっぱりそれは似て非なるもの。大人になればなおさら、お互いの仕事や両親家族の問題も関わって本来の惹かれ合うだけのシンプルさは無くなっていく。もしくはそんな意としない外的要因でのターニングポイントがどこかでやって来るものではないでしょうか。
相手はいるのに訳あって結婚はできない人、情なのか愛なのか迷ってしまう人、他人には理解されなくても構わない愛の形の人、動物的にお身体の触れ合いから内面の愛に至る人、もちろん言葉では説明できないものも含めて多種多様な二人だけの世界が平然と存在しているはず。
だからさぁ、冷静に見たらすごい面白いよね人間って。と言ったら、「ダカラソコニイタルトコロ!」と言われてしまうようなアタシ感覚のオススメ本を、取り急ぎご紹介致します♬
独特の愛情表現たち
表題作を含めた八篇、愛と別れを描いた短編集。足が悪く車椅子生活のジョゼとひょんなことから出会った恒夫、その二人の間を漂う独特の愛情表現たちがいじらしく少しユーモラス。相手の人間性ある種の滑稽さを許し笑えたとき、形がどうであろうと愛情になってしまうのかも。でも例によってその形はアメーバ状に変化し続けるものだし、時には分裂しちゃったりするから厄介。B型AB型の女性の方はよりオススメ。
理系と文系の両極端さ
主人公の橋田は東大卒でスポーツ万能、容姿も良いエリートサラリーマンという若干のチートキャラ。社会的立場が逆で年齢も離れている短大生の香折と出会う。その理系の誠実さと文系の誠実さ、両極端さがお互いを浮き彫りにしていくが、偏屈なプライドでどこかそれを認めようとしないあたりがなかなかのリアリティです。こちらはA型男性かO型女性の方にオススメ。