恋や愛だけではない!ちょっと変わった恋愛小説

恋や愛だけではない!ちょっと変わった恋愛小説

更新:2021.12.6

どうも、この間飲みの席にて親友のエロまんじゅう君に「 ソノヘン、マツシタハホントケツラクシテルヨネェ〜」と笑顔で言われてしまったモノブライト ギターの松下です。ちなみにその辺というのは今回のテーマの要である浮いた話というやつだ。

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春めいてるせいか街を歩く男女もなんだか幸せそうに見えるこの頃。そんなこったで恋愛小説などを読み返したりして己を鼓舞する&勉強している最近です。

街に溢れてる恋愛って千差万別で二つと同じものはないと思います。似てるケースがあったとしてもやっぱりそれは似て非なるもの。大人になればなおさら、お互いの仕事や両親家族の問題も関わって本来の惹かれ合うだけのシンプルさは無くなっていく。もしくはそんな意としない外的要因でのターニングポイントがどこかでやって来るものではないでしょうか。

相手はいるのに訳あって結婚はできない人、情なのか愛なのか迷ってしまう人、他人には理解されなくても構わない愛の形の人、動物的にお身体の触れ合いから内面の愛に至る人、もちろん言葉では説明できないものも含めて多種多様な二人だけの世界が平然と存在しているはず。

だからさぁ、冷静に見たらすごい面白いよね人間って。と言ったら、「ダカラソコニイタルトコロ!」と言われてしまうようなアタシ感覚のオススメ本を、取り急ぎご紹介致します♬

独特の愛情表現たち

著者
田辺 聖子
出版日
1987-01-01
表題作を含めた八篇、愛と別れを描いた短編集。足が悪く車椅子生活のジョゼとひょんなことから出会った恒夫、その二人の間を漂う独特の愛情表現たちがいじらしく少しユーモラス。相手の人間性ある種の滑稽さを許し笑えたとき、形がどうであろうと愛情になってしまうのかも。でも例によってその形はアメーバ状に変化し続けるものだし、時には分裂しちゃったりするから厄介。B型AB型の女性の方はよりオススメ。

理系と文系の両極端さ

著者
白石 一文
出版日
主人公の橋田は東大卒でスポーツ万能、容姿も良いエリートサラリーマンという若干のチートキャラ。社会的立場が逆で年齢も離れている短大生の香折と出会う。その理系の誠実さと文系の誠実さ、両極端さがお互いを浮き彫りにしていくが、偏屈なプライドでどこかそれを認めようとしないあたりがなかなかのリアリティです。こちらはA型男性かO型女性の方にオススメ。

奇妙な三角関係

著者
江國 香織
出版日
1994-05-30
アルコール依存気味の妻と同性愛者の夫、そして夫の恋人の奇妙な三角関係のお話。女性は甘えられる相手だから癇癪を起こすし、男性は甘えられる相手だから雑になっていく。読んでるとそのよくあるズレさえもこの設定からかもっともっと深い所の感覚をこねくり回されてしまうのです。甘えるのは友情なのか愛情なのかそれとも二つを融合・昇華したその三人だけの何かなのか。91年発表ですが読み返すたび毎回違う色を放ってくれる作品です。トクトクと頭に流れ込んでいくような文体はもう圧巻。A型O型男性とB型女性にオススメ。

惹かれあったら抗えない関係

著者
村山 由佳
出版日
2013-04-10
恋愛は理屈じゃない。どこかで聞いたことがありますが、それは果たして理屈で解明しようとした人が放った言葉なのだろうか、それとも理屈が億劫な人が放った言葉なのだろうか。読んでると著者は前者の方のどこか研究家のような気もします。彼女が描く様々なベクトルの“惹かれあったら抗えない”12作の短編恋愛小説集。あと、この小説生々しくてエロいです。こちらはB型O型男性とAB型女性にオススメ。

今月の1枚

今月の1枚
春の中央線沿いの飲み屋は最高です。

別れというものの原因が好きじゃなくなったからとか、興味なくなったということなら真っ当で実は幸せなことかと思う。多くの場合はそうではなくて外的要因が深く関わっているものかと思います。人間は一線を引ける動物ゆえ。うーん、切ないねぇ。セッチいねぇ。

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