ふくろうずの内田です。 わたしは18歳の時に夢がありました。それは、「大学生になったらモラトリアムの限りをつくす!」という夢でした。どうしてそんなしょうもない夢を持っていたかというと、当時読んでいた小説に影響されてしまった部分が大きいと思います。 そんなわけで、わたしがダメ人間になったキッカケをくれた素晴らしい小説を紹介したいと思います。10代のみなさんがウッカリ読んでしまって道を踏み外さないか心配です。大人のみなさんも、油断すると会社を辞めてフラフラしたくなっちゃいますよ。
新宿のオカマバーのママ「閻魔ちゃん」のヒモをやっている主人公「ぼく」の物語です。ゲイ狩りにあった友人「大統領」の死をきっかけに、二度と戻らない日々を主人公が撮影したビデオ日記をもとに振り返っていきます。
- 著者
- 吉田 修一
- 出版日
誠実に生きたいと願う社会不適合な男性が懸命に頑張った結果、崖から猛スピードで転げ落ちるような物語です。
- 著者
- 町田 康
- 出版日
- 2001-04-25
305号室に住んでいる「くま」と、主人公の女性「わたし」との物語です。
- 著者
- 川上弘美
- 出版日
- 2001-10-01
村上春樹を読んで“ダメ人間”になったり、モラトリアムに憧れたりする人はあまりいないと思います。ですが、村上春樹の作品には、“ダメ人間”を慰めてくれるようなセリフが数多く出てくると思います。
- 著者
- 村上 春樹
- 出版日
- 2004-11-16
本と音楽
バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。