あなたは堀江貴文についてどのようなイメージを持っているでしょうか。彼の著作を手に取ってみると、そのイメージがいい意味で壊されるかもしれません。堀江貴文の人生と思想の一端に触れてみませんか。
皆さんは、堀江貴文という人物についてどんなことを知っているでしょうか。彼は、ある意味21世紀に入ってからの日本を象徴する人物だと言えるでしょう。元ライブドア社長で実業家であり、多くのテレビ番組に出演するタレントでもあり、そして、数多くの本を執筆する著作家でもあります。
1972年生まれの堀江貴文。彼の人生は決して平坦なものではありませんでした。東京大学文学部中退、ライブドア社長としての活躍、国政選挙への出馬、そして「ライブドア事件」と呼ばれる証券取引法違反容疑のため逮捕されるなど、様々な経験をしてきました。
堀江貴文は、持ち前の頭脳とそんな自らの経験を活かして、様々な著作を発表しています。彼が現代日本人に訴えたいこととは何でしょうか。その著作を手に取ってみましょう。
就活を行っている学生のみならず、多くの社会人は自分の仕事について考え、多くの悩みを抱えているでしょう。堀江貴文は、そんなすべての悩める社会人に対して、本書で熱いメッセージを語っています。
本書は、彼が自らのキャリアを振り返りつつ「働く」こととは何か、その意味を問いかける一冊です。働く理由はやっぱりお金なのか。どんな仕事を選べばいいのか。そのような、あらゆる人が抱える悩みに対して、真正面から堀江流アドバイスが示されます。
- 著者
- 堀江 貴文
- 出版日
- 2013-11-01
例えば本書中では、仕事にやりがいを見つけて没頭し、それを自分のものにしていくためにはルールを自分で作ることの必要性があることを説かれています。このように、具体的なアドバイスはだれしも参考になる部分があるのではないでしょうか。
堀江貴文は「ライブドア事件」を受け「ゼロ」からの再出発を余儀なくされました。そんな経験をした彼だからこそ、語れることがあります。なにもない状態から、またやり直す。誰にだって可能性は開かれているのです。
誰もが心の奥底に「本音」をかかえています。しかし、多くの人にとって「本音」に素直になるのはしばしば難しいことです。本書では、そんな自分の「本音」に気づき、それに素直に生きることの重要さが語られています。
人生の時間は有限です。誰もが、いつかはその最期を迎えます。それだからこそ「本音」で生きることが大事なのです。本作中で、本当の自分を偽って生きている時間は、非常にもったいないものだと考えられています。
- 著者
- 堀江 貴文
- 出版日
- 2015-12-05
なぜ現代人は「本音」で生きられないのでしょうか。堀江貴文によると、それは現代人が自分で自分に縛りをかけてしまうからだといいます。失敗の可能性や他人の目など、多くの人は、何かと言い訳をつけて自分の「本音」に素直になれないのです。
本書では、とにかく自分の「本音」に基づいて行動することの必要性を説いてます。自分の「本音」に素直であること、そしてすぐにそれを行動に移すこと。それが充実した人生を送るための鍵なのです。
現代日本では、多くの人が会社に通い、自分の持つ時間や力の多くを使ってそこで働いています。本書では、そんな当たり前の「会社」という存在の意義を根本から問い直すのです。「会社」には本当に存在意義があるのでしょうか。
会社に通っている現代人は、多くの束縛があっても、それを仕方がないものと受け入れてしまいがちです。しかし、堀江貴文はそんな当たり前のことに対して疑問をぶつけていきます。本当に会社の規則に従い、自分を会社に奉げる必要があるのでしょうか。
- 著者
- 堀江 貴文
- 出版日
- 2016-07-09
堀江は、現代日本の「会社」には、そのパフォーマンスを低下させるような深刻な無駄がいくつもあることを指摘します。会議や電話の必要性に欠けた習慣、欠席を極端に嫌うその雰囲気。こういったものの悪弊を指摘するのです。
それでは、どうすればいいのでしょうか。本作では、「会社」から自由になり、自分の生き方を貫いていくことの重要性を強調しています。そうすることによってこそ、様々な束縛から解放され、はじめて自由に自分らしく生きることができるのです。
現代世界は凄まじいスピードで変化を遂げていきます。新たなテクノロジーが生まれたかと思えば、別の場所では新たな地域紛争が起こっています。本書は、そんな現代世界を旅した著者が、自らの目で見た今の世界について思うところを綴った一冊です。
堀江貴文は、28か国58都市という多くの国と都市を訪問しました。一般の人が短期間で簡単にできることではありませんが、それを実現し、一つの著作を作り上げてしまうあたりが、既に彼らしいと言えます。彼のライフスタイルに触れたい方にもよい一冊でしょう。
- 著者
- 堀江貴文
- 出版日
- 2016-03-25
実は、本書は優れた日本論でもあります。世界を鏡としたときに、現代日本がどう見えてくるか。本書の裏テーマはそこにあると言えるでしょう。単に日本を論じているだけでは見えてこない論点が明らかにされています。
一方で本書は、紀行文としても楽しく読めるでしょう。旅の中でどのようなことを考え、どのようなことを行ったのか。単純にそういった興味からも楽しく読むことができる一冊です。
先に触れたとおり、著者は「ライブドア事件」を経験し、裁判の結果、実刑判決を受け、刑務所に収監されることになります。刑務所では著者にとって非常に大事なツールであるインターネットが使えません。そこで彼は読書に励むことになるのです。
本書は、そんな収監中の読書経験がまとめられた一冊。彼は、収監中にどのような本を読み、またどのような感想を抱いたのでしょうか。本書にはその読書経験の結果が真正面から綴られています。
- 著者
- 堀江 貴文
- 出版日
- 2013-08-30
本書で選ばれた本は実に個性的です。例えば獄中で読んだ本の一冊として、青木理の『トラオ 徳田虎雄 不随の病院王』を挙げています。この本は、徳洲会の理事長の困難に満ちた人生を追ったノンフィクションですが、直接ビジネスに関係するような内容とは言えません。にもかかわらず、著者はこの本を読み、そして本書で取り上げています。
ほかにも、サイモン・シンの『フェルマーの最終定理』を取り上げています。先の書物とは全く違うジャンルですが、彼の読書体験が自らの関心に基づいて自由に展開されていたことが分かるでしょう。
堀江貴文とはいかなる人物なのか。多くの人がそれを知りたいと思っているはずです。本書は、そんな「知りたい」に正面から答えてくれる一冊です。彼の仕事論、趣味論が余すところなく展開されています。
彼は、仕事と趣味を区別しません。自分のやりたいと思うことを趣味のレベルにとどまらせず、それを仕事にしてしまいます。誰もが簡単にできることではありませんが、それはまた不可能なことでもないでしょう。
- 著者
- 出版日
- 2016-03-12
堀江は、悩める人の背中を押してくれます。「やりたいことを正直にやる」それが彼の生き方の根本にある考え方です。彼の展開する宇宙開発事業などもこの考え方を反映していると言えるでしょう。
また、本書には魅力的な対談や関係する著名人へのインタビューが収録されています。とくに元2ちゃんねる管理人のひろゆきとの対談は読みごたえがあります。親交の深い2人だからこそ話せる本音が貴重です。
教育論は、誰もが簡単に語ることができそうでいて、実は難しい、そんなテーマだといえます。堀江は自分の人生哲学に基づいて、そんな難しさのある教育論の執筆にも正面から向き合いました。その成果が本書です。
義務教育と聞くと、あまりいい印象を浮かべない人も多いかもしれません。筆者は、それは義務教育の教える「常識」がもはや既に時代遅れのものになってしまっているからだと言います。世界は物凄いスピードで変化しているのです。
- 著者
- 堀江 貴文
- 出版日
- 2017-03-16
また、近現代の学校が国家に素直に従う主体を形成するための「洗脳」の場であったことを指摘します。日本の学校も例外ではありません。そこは、現代の日本という国のシステムにうまく合うような主体が「洗脳」によって形成される場なのです。
それでは、どのような教育が望ましいのでしょうか。著者は、本書でこれまでの「洗脳」的な教育の在り方を批判し、自分のやりたいことを実現するための新しい教育の在り方を示そうとしています。これからの教育を考える上で本書は外せない1冊だといえるでしょう。
人の数だけ仕事論がある。それは間違いありません。本書で筆者は、自分の仕事論を直接語るのではなく、あえて他の8人の仕事論を分析する聞き手役に回ることにより、仕事論の教科書ともいえる本にまとめています。
本書で取り上げられるのは、田村淳といった有名どころからHIKAKINや増田セバスチャンなど現在活躍する気鋭の若者まで、様々な仕事論がその対象となります。古臭い仕事論とは一線を画す内容がその大きな特徴だと言えるでしょう。
- 著者
- 堀江 貴文
- 出版日
- 2015-05-20
しかし本書で取り上げられる様々な仕事論は、実は堀江の人生哲学とつながっているのです。そういった意味で、本書は間接的に筆者自身の仕事論に触れることができる一冊でもあると言うことができるでしょう。
例えば、本書中で取り上げられる増田セバスチャンの仕事論は、「自分」というものを大切にすることによって、仕事の新たな空間を生み出そうとするものであり、これは堀江の「自分」を大切にする人生哲学と通じるところがあるといえます。
堀江貴文の書く本はビジネス書だけではありません。本書ではなんと、誰もが不安を感じる健康、医療の問題について彼らしい立場からの提言がなされています。「むだ死に」を減らすための一冊です。
本書の中では、現代人が知らない様々な健康や医療に関する「常識」を取り上げています。そのような「常識」を知っているか否かが、人々の寿命を決める一因となるのです。そういった意味で、本書は、どのような人にとっても手に取ってみる価値は大いにあると言えるでしょう。健康に関心を持つ現代人、必読です。
- 著者
- ["堀江貴文", "予防医療普及協会"]
- 出版日
- 2016-09-21
本書で堀江は、具体的な健康問題を取り上げ、現代人が知るべき新たな「常識」の数々を平易にかつ具体的に示しているのです。
例えば、本書の第1章では胃がんが取り上げられます。著者によると胃がんのほぼすべてはピロリ菌とよばれる細菌が原因であると言います。これは胃がんについて現代人が知っておくべき「常識」の一つです。自分の健康をどうやって維持していくのか。そのために必要な知識を本書は提供してくれます。
あなたは堀江貴文が小説を執筆していたことを知っているでしょうか。それは『拝金』という彼らしい金にまつわる物語です。彼の書く小説の中で、どのようなストーリーが展開されるのでしょうか。
本書は、社会的に下層に位置していた青年の成功と悲喜劇を題材としています。いうまでもなく、これは「ライブドア事件」における自身の経験がもとになっています。その意味で、リアリティあふれる作品だと言えるでしょう。
- 著者
- 堀江 貴文
- 出版日
- 2010-06-17
成功を夢見る青年のサクセスストーリー。まるでアメリカの成功物語のようですが、ITというムーブメントはそのような成功を日本の「普通の」青年にもたらしました。
しかし、成功と失敗は紙一重です。本書の中では、青年の成功とその後が語られることで、読者を「金」にまつわるスリリングな物語の世界へといざないます。青年は果たして幸せになれるのか。その優れた描写と劇的な展開は、本書が実業家を本職とする人間の作品だと思わせないほどで、あっという間に最後まで読み終えることができるでしょう。
いかがでしたでしょうか。堀江貴文は決して、単なる天才ではありませんでした。東大を中退し「ゼロ」に近い場所からそのキャリアを自分の力で積み上げ、ライブドアという会社を成功に導きます。しかし、その後の「ライブドア事件」などを経て彼は窮地に立たされます。そこでもあきらめず、また「ゼロ」からスタートして努力しました。
数多くある著作には、そんな彼自身の人生経験が反映されています。失敗を恐れずに、自分の好きなことをどこまでも追及する。誰もが憧れるそのような生き方ですが、簡単にできることではありません。彼は、そんな迷える現代人の背中を力強く後押ししてくれます。「自分のやろうと思ったことをやる」それが成功への近道なのです。
著作を手に取ってみることにより、そんな堀江貴文のまっすぐな人生哲学に触れてみませんか。新たな自分の生き方を見つけるヒントが、そこにはあるはずです。