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蛭子能収おすすめ本5選!これを読めば彼の見方がガラリと変わる!?

更新:2020.11.24 作成:2017.5.5

個性的なキャラクターでタレントして活躍する漫画家、蛭子能収。そんな蛭子ですが、実は多くのエッセイを執筆しています。それらのエッセイを手に取ってみれば、テレビなどでは知ることができない彼の新たな一面に触れることができるでしょう。

蛭子能収は、ただの変わり者にあらず

最近はその特異なキャラクターでタレントとして活躍している印象が強い蛭子能収ですが、本職は漫画家。1947年に熊本県で生まれ、長崎県で育ったのち、高校卒業後しばらして上京しました。ダスキンのセールスなどの仕事を経験したあと、『月刊漫画ガロ』にデビュー作を掲載します。以後、一風変わった漫画を次々と発表し、日本の漫画シーンで重要な役割を果たしました。その後、知名度を獲得するとタレントとしても活躍し、テレビなどでも活躍するようになって現在に至ります。

蛭子のキャラクターは非常に個性的で、その性格に由来する様々なエピソードは尽きません。今回はそんな蛭子の漫画ではなく、エッセイの著作に絞ってご紹介。蛭子能収という人間のキャラクターの魅力に迫り、また読み手である私たちの教訓となるような部分にスポットを当てて見てみます。彼の著作は「変わり者」だからこそ気づくことに満ちており、それは読み物として単に面白いだけではなく、普段気づかないことを私たちに教えてくれると言えるでしょう。

いい意味で「ゆるい」蛭子能収の人生相談

人生相談は普通、信頼できる友人や先輩にするものだといえます。そういった意味で、この本は異色といえるでしょう。ある意味、常識という枠に収まりきらないような魅力を持っている蛭子能収に人生相談をしてみようという一冊だからです。

本書は週刊誌『女性自身』に連載されたコラムをまとめ、一冊としたものですが、本書を手に取ると、そこには蛭子だからこそできる解答にあふれ、彼のキャラクターの魅力に迫ることもできるでしょう。
著者
蛭子 能収
出版日
2015-07-11
例えば、本書の中では人生の中でギャンブルをどのように楽しんでいけばいいか、という相談が取り上げられています。蛭子はそこで意外にも、ギャンブルのために借金をしてはいけないことを諭しているのです。

蛭子は、ギャンブル好きであることでも有名です。蛭子は具体的な自分の経験を話しつつ、上のような解答を示しているのですが、そのような意味で、これは蛭子の「本音」なのでしょう。だからこそこの答えは強い説得力をもって読者に届きます。

人づきあいが苦手な方へ

コミュニケーションなしに日々暮らしていくことは難しいですが、コミュニケーションを苦手に感じている方も少なくないはずです。他人と話すのが苦痛、とまでは言わなくてもそのような思いを抱いたことがある人は多いでしょう。

本書は、そんな悩める現代日本人に対する蛭子からのプレゼントです。自らが時に「ひとりぼっち」で生きてきた体験をもとに、蛭子流人生論を語ります。
著者
蛭子 能収
出版日
2014-08-18
蛭子は「ひとりぼっち」であることが別に悪いことではないことを指摘します。しかし、これは単なる開き直りではありません。なぜなら、それは他者を尊重したうえではじめて自分らしく生きる生き方としての「ひとりぼっち」だからです。

とは言っても、集団の中で息苦しさを感じつつ生きざるをえない方もいます。ただ、本書はそのような方にとっても自由に自分らしく生きることの意義と素晴らしさを教えてくれるのではないでしょうか。

蛭子能収と論語を読む

論語は古代中国を代表する思想書です。そこでは、非常に具体的な場面を取り扱いながら、人生を生き抜いていくうえで必要といえる様々な教訓が語られています。古典の授業などで触れた記憶がある方も多いのではないでしょうか。

本書は、そんな論語を蛭子能収と読んでみようという一冊です。一見、堅そうな論語と自由な蛭子の組み合わせは相反するようですが、単純に相いれない関係ではないことは本書を一読すればはっきりするといえるでしょう。
著者
蛭子 能収
出版日
2015-11-10
蛭子は、本書でも論語の記述を引きつつ、自らの生き方について語ります。例えば、蛭子はギャンブルをするために努力することによって、逆に健全に生きていくことができることを指摘しているのです。

本書は、そんな蛭子流の解釈が満載の論語の本です。論語をすでに読んでいる方も、まだ読んだことがない方も、蛭子の独特の解釈を楽しみ、通読することができるでしょう。そしてそれは同時に、ただ楽しい本というわけでもなく、独特の処世術に満ちた一冊でもあるのです。

蛭子能収の目から見た「芸能界」

世間を驚かせるようなゴシップからちょっとした裏話まで、日々たくさんの情報が世の中にはあふれています。ついついそうした情報をチェックしてしまう方も多いはずです。

本書は、そんな芸能界の実情を、自らもタレントとして活躍する蛭子が赤裸々に語った一冊です。彼だからこその着眼点から、芸能界で蛭子自らが経験した様々な出来事をもとに、芸能界の実態が明らかにされるエッセイといえます。
著者
蛭子 能収
出版日
2015-03-26
本書には、有吉弘行からビートたけしに至るまで、様々なタレントが登場し、彼らに関して具体的なエピソードをもとに、蛭子の感想や意見が綴られています。そのどれもが蛭子らしいエピソードとともに展開されており、読み手を飽きさせません。

加えて本書には文章のみではなく、蛭子の手による漫画が掲載されています。蛭子の本領を垣間見ることができるとともに、楽しんで芸能界の裏側に迫ることができるのです。蛭子の漫画にも触れてみたい方にもおすすめいたします。

蛭子能収流の仕事論

生きていくうえで、仕事は重要な位置を占めています。しかし、現代の会社の中で働くことに違和感や苦痛を感じている人は少なくありません。本書は、そんな人たちに対する蛭子能収からのエールです。

何のために働くのか。蛭子は本書中で割り切った考え方を示しています。それは、お金のため、そして自分の趣味を楽しむため、ということです。蛭子は趣味と仕事を区別し、あくまでも収入を得る手段としての仕事の意義を説いてます。
著者
蛭子 能収
出版日
2007-05-30
そして本書には、漫画家になる前の蛭子の経験が反映されています。その中で培われたノウハウなどについても具体的に触れられており、純粋に仕事論として読んでも得るところがあるはずです。

「自由」に生きていくために働く。それが蛭子の姿勢です。働くことに困難を感じてしまいがちな世の中なだけあって、それは簡単なことではないのかもしれませんが、蛭子のアドバイスは懸念を払拭してくれる力強さがあります。悩める社会人におすすめです。

蛭子のエッセイを読んでいると、思わぬ切り口から展開されるその語りに魅了されます。また、蛭子のエッセイにおいて取り上げられるテーマはばらばらで一貫性がないように見えますが、実はそこには「自由に生きる」という蛭子の生き方を支える思想が通底しています。自由に生きるため、ルールや節度を守り、そして働く。蛭子は読者を楽しませつつ、そんな自分の人生論を教えてくれるでしょう。生き辛い世の中だからこそ、そんな蛭子の「自由」なエッセイに触れてみませんか。