松下幸之助の『道をひらく』など社会人必読のおすすめ本5冊を紹介!名言も!

更新:2017.5.18

パナソニックの創業者である松下幸之助は、経営から人生について多くの教えを残してきました。社会人として悩む人にはもちろん、これから社会人になる人にもおすすめしたい本が多くあります。主婦の方にもおすすめな本も合わせてご紹介します。

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パナソニックの創業者、松下幸之助とは?

松下幸之助は1894年、和歌山県生まれ。9歳の頃から奉公に出たり、検査員として活躍したりもしました。

1918年に今のパナソニックである松下電気器具製作所創業を果たします。社を率いる彼は経営理念を非常に重要視しました。また、素直な心を持つことが大切とも説いています。さらに、PHP研究所の創設や松下政経塾の設立をし、社会活動家としても奔走しました。

第二次世界大戦後には人々が幸せになれるようどうすべきか、という考えを追求していきます。また、倒産の危機など幾度もの苦難を乗り越えてきた彼は、海外でも多くを学びました。

そんな彼の教えはリーダーシップや経営といった仕事に関わることから、人生や人間といった個々に関わることまで多岐にわたります。

素直さや誠実さ、謙虚さなどを大切にしてきた彼の教えは今でも多くの人々の心に響いているのです。

松下幸之助にまつわるエピソード

1:大阪市の連合区会議員選挙に当選した

1925年、松下は町内から推薦されて大阪市の連合区会議員選挙に立候補することになりました。当初出馬することに乗り気でなかった彼は、選挙活動を支援者に任せていましたが、ほかの候補者の活動を知るとしだいに負けられない気持ちが出てきます。

当時は各家を回る戸別訪問という選挙活動が認められていて、どの候補者も有権者の家庭を何度も訪れていました。

しかし松下は、同じ家には1度しか訪れなかったといいます。選挙活動を開始するのが遅かったこともありますが、何人も候補者に来訪される各家庭の気持ちを考えたのです。そして1回の訪問に心を込めました。

その結果、候補者が28人いるなか、2位で当選を果たしました。

2:手探りの状態で商売をはじめた

松下幸之助は、大阪電灯(現在の関西電力)で働いていた時に、電球ソケットを考案。その後妻と、後に三洋電機を創業する妻の弟とともに、製造と販売を開始しました。

しかし作ったはいいものの知識がないまったくの素人で、いくらで売ったらいいかわからなかったそうです。

そこで彼は問屋へ行き、いくらで売ればよいか相場を相談しました。通常であればできるだけ高く売りたいものを、問屋に値段を決めてもらうという素直な人柄が垣間見れます。

また店側も真剣に考えてくれたというのだから驚きです。彼が商売を始めたころは、このようなことのくり返しだったといいます。

3:自分にも他人にも厳しい対応をした

ある日松下が出勤しようとすると、運転手の手違いで迎えに来るはずの車が来ていませんでした。その結果、彼は会社に遅刻してしまいます。

松下は、運転手をはじめとし、その上司など関係のある人8人を減給処分にしたそうです。そこには彼自身も含まれていて、1ヶ月分の給料を返上しました。

たった1回の遅刻で厳しすぎる対応のようにも思えますが、時代はちょうど戦後の混乱期。社員の責任感を強めるきっかけになったといいます。
 

松下幸之助の残した名言を紹介

「1回目は経験、2回目は失敗」

1950年代のなかば、電機業界は混乱していて、松下電器の代理店でも倒産するところが出てしまいます。倒産した店舗を管轄していた責任者は、厳しい処分がくだされることを覚悟して経緯の報告をしに松下のもとを訪れました。

すると松下はこの言葉を伝え、それを聞いた責任者は涙をこぼしたといいます。似た意味を持つ彼の名言として「失敗したところでやめるから失敗になる。成功するところまで続ければ成功になる。」というものもあります。

「きみだったら必ずできる」

昭和になったばかりのころ、松下は庶民でも買うことができる安価なアイロンの開発を目指していました。松下が開発を命じたのは、自分の話に感動してくれたひとりの青年技術者です。

しかしその青年は、金属を加工することはできるけれども、アイロンなど電熱に関する知識はもっていませんでした。そのため当初は辞退しようとしていましたが、松下からの力強いひと言を聞いて、「できる気がしてきた」と心が動きます。そして仕事を引き受けてからわずか3ヶ月後に、目指していたアイロンを完成させたそうです。

松下の人を見抜く能力と、人を動かす力をうかがい知ることのできる名言です。

「役に立たない人はいない」

松下電器が急成長を遂げていたころ、忙しさからか、ある営業所の所長が「劣る人ばかりで困る」とこぼしてしまったそう。すると松下は「役に立たない人は採用していない、もしそうであれば、その人の能力を最大限に発揮できる仕事を与えてあげられていないだけだ」と言いました。
 

松下幸之助の入門に最適な一冊

日経新聞の「私の履歴書」で掲載されていた内容をまとめた本です。

新聞に掲載されていただけあって、読み手に分かりやすく、万人向けの文章となっているので読みやすいのが特徴です。そのため入門として読むのにおすすめ。

松下の子供の頃からの出来事をまとめつつ、印象に残っている考え方の変化があったことについて、自身の思いや考えも書かれています。

著者
松下 幸之助
出版日
2013-10-25

海外での経験から週休2日制の大切さを知り、日本に広めたのが松下幸之助だとご存知でしたか?このような事例に代表されるような、リアルで親しみやすい内容になっています。読み手は過去の出来事を振り返ったり、自分の今の考えとなったきっかけを思い返したりするキッカケにもなるでしょう。

「あの松下幸之助でさえ、苦難の多い人生を送っていたのだ。自分もここが踏ん張りどころ!」と励みにもなります。

また、彼の仕事に対する姿勢からは、学ぶことも多いでしょう。時代は違えど人に関わる仕事である以上、その本質も学べるはずです。

仕事を始めたばかりの人なら今後の仕事に対する姿勢を、中堅以上の方には、今までの反省とさらなる発展を考えられる一冊です。「有名な松下幸之助の著書を試しに読んでみたい」「難しい言い回しは苦手」といった方でも読みやすい作品になっています。

素直さを忘れてませんか?その大切さをご存知ですか?

素直な心はあなたを強く正しく、そして聡明にすると伝えた一冊です。説明時には坂本龍馬や豊臣秀吉といった戦国時代の武将の逸話を紹介したり、ことわざや四字熟語といったわかりやすい言葉で紹介しています。

序章は素直な心の大切さと意義が説明され、その後は内容を具体的に「十カ条」として書かれ、効用としてお互いと個々の幸せのためについても説いています。テーマごとに区切りが付けやすいため、空いた時間に少しずつ読むのもおすすめです。

著者
松下 幸之助
出版日
2004-04-01

みなさんは自分は素直だと思いますか?家族と接すると見栄を張ったり、会社では体裁を保つために嘘を言ったり……誰にでも身に覚えのあることでしょう。歳をとるにつれ素直になれないと言われるなか、素直になることの重要性やメリットなどが書かれているのがこの本です。

たとえば素直になる利点として、病気が少なくなるということを本書は挙げています。さらにもう少し視野を広くすると、「禍い転じて福となす」という言葉があるように、悪いことがあった際にはチャンスと思うべきといった人生訓のようなものも載っています。どれも活用しやすいものばかりでしょう。

この本は1度読んで覚えるというよりは、何かあったらその都度、読み直すのに適しているでしょう。会社や人間関係などでちょっと考えたいことがある時に開いてみると、その時々で身に染みてくる言葉や文章があるはずです。

松下幸之助が語る、指導者の条件

指導者の在り方や姿勢、考えなどを102にもおよぶテーマから説いていく内容となっています。

偉人や政治家といった人たちの具体例も多く記載されていて、松下自身も本書を活用してきたというだけあり、簡潔ながらどのテーマも濃厚な内容になっているのが特徴です。
 

著者
松下 幸之助
出版日

謙虚さを持つことの大切さについて書かれている文を見て、「知らぬ間に威張っていたことはないかな……」とリーダーのあなたは内省するきっかけとなるでしょう。

まだまだ学ぶ身である方にとっても、自身も指導者となる日には活用していこうと思えるような内容となっています。

また、『素直な心になるために』と同様で、今読むのと数年後に読むのとでは、テーマによっては身に染みる具合が変わっていくでしょう。本棚にしまって、ふとした時に読み直すのがおすすめです。

愛されることの大切さを考えたことがありますか?

この本では奉仕の精神、つまり他人のために尽くし、愛されることが大切だという大きなテーマから始まります。しかし、愛されるような仕事とはどのようなものを指すのでしょうか?

1部では人として成長するために知っておくべきこと、2部では人生で成功するために知っておくべきこと、3部では仕事で成功するために知っておくべきこと、とそれぞれテーマごとにまとめられています。

著者
松下 幸之助
出版日
2009-12-22

答えを直接教えてくれないのが特徴でもある一冊です。具体的に教えてくれない内容とはいっても、読み手にとって難しいことはありません。テーマごとに数ページずつまとめられている言葉は、考えさせられるものが多くあります。

「愛されるためにはどうするのが良いだろう?」という大きなテーマを元に、読み手の想像力と思考を鍛えさせてもくれるでしょう。人によって思い至るページはきっと変わってくるので、少しずつ考えながら読み進めるのがおすすめです。

松下幸之助は『論語』の五常の徳(仁・義・礼・智・信)をそのまま取り入れるのではなく、自分なりの考えを足して取り入れたと言っています。そのため、読み手も良い言葉をそのまま取り入れるのではなく、考えを加えたりして自分のものとするのが良いかもしれませんね。

松下幸之助のロングセラー『道をひらく』

道とは個々に定められていて、狭い道やアップダウンの激しい道などさまざまなものがあります。他人の道に心を奪われても、それは叶わないと松下は説いています。困難が多い中でも志があれば道は必ずひらけるのです。

また、たとえ100の中で99失敗しても、1の成功があれば他の99にも可能性があるはず……そんな希望も持たせてくれるのが特徴です。

著者
松下 幸之助
出版日

どうしても隣の芝は青く見えてしまい、うらやましく思ってしまうものでしょう。仕事をしていれば「あいつばかり良い仕事を割り当てられてて評価も良いよな」と思う事もあるかもしれません。しかし、その人は陰で技術を高める努力をしていて自身の道をスムーズに歩めるよう舗装しているのかも。あなたの道は、砂利道で歩きにくいかもしれませんが、それを均す努力はできているでしょうか。

家事や育児でも「あそこの家族はみんな仲が良くて助け合っていて良いな……」と思うお母さんも多いでしょう。その家族は家族同士が支え合うために、お互い協力し合って道をひらいているのかもしれません。

「旦那は仕事で忙しいから自分が全部やらなきゃ」といって抱え込むのではなく、助けを求めて家事を分担していくのはどうでしょうか?家族で歩む道だからこそ、互いに楽しく長く続けていたいと思いませんか?どんな人にも見覚えのある話につながるため、名著と今も愛される理由が分かるでしょう。

いかがでした?松下幸之助の本を読むことは、さまざまなメリットがあるかと思います。

例えば、「あの松下幸之助も素直になる事を推奨しているんだぞ?」と言える上司になれば、虎の威を借る狐のごとく効果も大きいはず。合わせて松下が生涯どのように苦労し、立ちはだかる壁を乗り越えていったかも知っていると良いですね。道をひらいてきた手法を合わせて伝えれば、根拠がある内容として印象に残りやすくなるでしょう。

タイトルに魅かれて見るのも良し、中身を少し見て手に取るのも良し。上記の他にも多くの本が出版されていますので、ぜひ気になったものから読んでみてください。

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