“モモ”という名前の女の子が主人公の本

“モモ”という名前の女の子が主人公の本

更新:2021.12.5

BiSHのモモコグミカンパニーです。 今回は私の名前にも入っている“モモ”という名前の女の子が主人公の本を紹介したいと思います。二つの本に共通しているのが、子供のころの感情を取り戻させてくれるというところです。時間の本当の意味など、なにか大切なものを思い出させてもらえます。

2015年3月、BiSHのメンバーとして活動を開始。2016年5月のシングル「DEADMAN」で早くもメジャーデビュー。2017年7月に幕張メッセイベントホールで行われたワンマンライブ「BiSH NEVERMiND TOUR RELOADED THE FiNAL “REVOLUTiONS“」をSOLD OUT。12月には、結成からわずか3年で『ミュージックステーション』に出演し、“楽器を持たないパンクバンド”として強烈な個性を見せつける。その間、『KiLLER BiSH』『THE GUERRiLLA BiSH』の2枚のフルアルバムを発表。現在のメンバーはモモコグミカンパニーの他、アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・Dの6人。2018年3月、初の著作『目を合わせるということ』を上梓。 http://www.bish.tokyo/
泡の子

モモ

“時間は心の中に”

時間ってとっても不思議なものですよね。この本を読んでから私は時計を信用するのをやめました。子供のころ、時間とはなんなのだろうと深く考えたときに読んで、時間というものを本当の意味で自分の中で定義してくれた本です。その定義は今になってもまったく変わりません。楽しいことをしていると時間はあっというまに過ぎるけど、つまらないとなかなか時間は進まない。

そう、時間は秒針では計れない、一人一人の心の中にあるものなんです。だから、時間は節約するとどんどん減ってしまうんです。急いでばかりいると1日はどんどん短くなります。そんな働き過ぎな大人たちを“モモ”という女の子が救う物語です。

モモちゃんとアカネちゃん

“子供は全部わかってる”

一見、子供向けの本だと思う人も多いと思いますが、子供にも大人にも読んでほしい本です。この本を読むと子供のころに感じたリアルな感情が鮮明に思い出されます。 小さなころ、母親が元気がないときや、両親の険悪なムードをいち早く感じ、誰よりも心配になっていませんでしたか? あのころは親の“空気”にとても敏感だったと思います。そして、時には子供ぶってわからないようなフリをしないといけないこともありました。

このモモちゃんの話は子供の明るい部分だけを扱った話ではありません。子供だって明るい感情も暗い感情も持ち合わせた、むしろ大人よりも感情が豊かで周りに敏感な、一人の立派な人間だったということに気づかされます。

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