ユニクロの創設者、柳井正は多くの失敗を重ねてきました。そしてその記録を数々の本で語り、省みてきた事がわかります。皆さんは失敗を隠したり忘れたりしていませんか?失敗の大切さを知るためにも、紹介する本を一冊手に取ってみると良いかもしれません。
柳井正は1949年に山口県で末っ子として生まれました。大学生の時の就職活動まで特にやりたい事も見つけてこなかった柳井。父親に言われるがままにジャスコに入ったのですが9ヶ月で辞め実家に戻りました。
そこで父の紳士服専門店を手伝うのですが効率の悪さや従業員の不真面目な態度に愕然。程なくして従業員がほとんどいなくなってしまったので、柳井正が経営を全て背負う事になります。そこから商売の面白さに気付き、苦難を経てユニクロを世界でも有名なブランドに育て上げたのです。
社員には自身で考える力を身に付けて欲しいと伝え、失敗を恐れずそこから学ぶ事の大切さを語っています。また、松下幸之助の考え方に大きな影響を受けた柳井正は、働く人々に多くの気付きを与えてきました。果たして経営者を育てる事に、どのような思いがあったのかも著書につづっています。
柳井正が抱負を語り、実際に行ってきた取り組みや商法を語った本です。社長を引退して3年で復帰に到った理由や、失敗を重ねて成功に導かれたブランド戦略、そして社員や経営者はもちろん、アパレル業ではない会社員にも伝えたい多くの事が語られています。
ブームを経て経営の危機に到った際の第二創業への道のりと柳井正の考えをまとめ、「経営に必要なものは何か?」といった事を紹介し問いかけています。
- 著者
- 柳井 正
- 出版日
- 2012-03-28
成功の復習をしても意味が無いと語る柳井正は、過去に何度も失敗してきました。そして、手本であるために自らやって見せて教える事もあったと語ります。仕事をする上で命令するだけになっている人には、考えさせられる話ですね。「一挙一動を教えている暇は無い」といって手間をかけるのと、そうでないのとでは大きく差ができるのです。
また、彼が実践してきた中で週4日のノー残業デイという制度がありました。残業していた人にとって非難もある中、柳井正は自ら各部の消灯にまわったとの事です。残業に対して話題になる事がどこの会社でも多い中、社長自ら部に赴いてそのメリットを伝えてまわるというのは行動力のある証です。
不況の中でもトライ&エラーの精神でチャレンジして欲しいと語り、多くの実例を紹介した一冊。成功は必ずしもゴールではない事を気づかせてくれる本でしょう。
柳井正が生きる上での成長の大切さを実体験により学び、若い人や日本の貧困に対する思いを語った本です。
昔こそは日本の製品やサービス、教育などは良かったと言いますが、現状ではどうか?グラフや表による実際のデータを元に比較して語られていきます。政治家や行政への考えも最後に語られているため、今まで危機感が無かった方でも多くの気づきを得られるでしょう。
- 著者
- 柳井 正
- 出版日
- 2012-09-21
貧困化している事実は他の著書でも語られており、同じように成長することの重要性も説いています。しかし、本書の大きな見どころとして、政治への鋭い切り口が所々にある事が挙げられるでしょう。これまで語られなかった意見と日本への期待が大きく表れている本です。
職人と商人の気質の違いと言ったら皆さんは分かりますか?良い素材を使い、高品質で機能的な商品をこだわって作った職人。しかし、それは本当に売れるのでしょうか?人のニーズを考え、フリースなど大ヒット商品を作り続けてきた柳井正の考えをぜひ、この本で学んでみて下さい。
書き残すチャンスは今だと思い、これまでの人生を省みながら綴った本です。
柳井正が家業を継いだ頃からユニクロ創設へのヒント、上場への道のりからロンドンや上海といった海外への展開についてなどの歩みを紹介しています。起業家と経営者に向けての十戒と、23の経営理念も載せているため、ビジネスパーソン必見の一冊でしょう。
- 著者
- 柳井 正
- 出版日
- 2006-04-01
失敗を財産と捉えて次に活かし、試行錯誤をしつつも儲からなかった際にはすぐに撤退できるかどうかを重要視した柳井正。そこから学んでリカバリーをどうするか……そんなスピーディーで毎回判断力を要する中に身を置いた柳井正の姿勢に驚く方もいらっしゃるでしょう。
「社長というのはもっとどっしり構えているのだと思った」そう感じた方も、どこかのイメージがあっての社長像だと思います。確かにテレビやドラマで描かれる大きな会社の社長は、会議の出席や企画などの決断が主な印象です。
柳井正のように常に能動的に奔走している方は少数なのかもしれません。こうして書籍まで発行するという行動力は頭が下がりますね。会社の経営にも日本の社会の流れにも現状を良しとせず常に挑み続ける姿勢を学べる一冊。彼の人生を追いながら読んでいけるので、物語のように読んでいけるためおすすめです。
経営者に必要な事を4つのポイントで章ごとに紹介しています。変革と儲ける事とチームを作り、理想を追求する事など働く人たちの新しい気づきの糧にもなる本です。
ノートとしての機能があるので、空いている部分に自分の考えなどを書き込みながら活用できます。アンダーラインやコメントなどを通して自分だけの一冊にすることができるのです。
- 著者
- 柳井 正
- 出版日
- 2015-08-25
自己啓発の本は毎年多く出版されていますよね。書店で目にしては、手に取って読んでみる方もいらっしゃるでしょう。そんな中で本書は「読み手を行動させる」事に特化した本だと言えます。
インプットに長けた方でも、どうしてもアウトプットまでする事は上手くいかない……そんな悩みを解消しつつ、実践させる事ができる一冊。あなたもこれを機に新しくアウトプットの習慣を身に付け、経営者を目指してみてはいかがでしょうか?
もちろん、アウトプットの力は学生から主婦、定年を迎えた方まで色々な活用方法があるでしょう。日常の記録や趣味にいたるまで多くの使い方に発展させられるので試してみてはいかがでしょうか。
株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役であり、経営コンサルタントとして多くの国で活躍している大前研一。彼と柳井正が日本経済の現状を二人の思いと共に紹介しています。
各国の成長の様子やグローバルな視点での見方、経営者とコンサルタントだからこその考えを通して課題を語っています。世界でも通用する人材となり、再び日本を活性化させてほしいという思いを受け止めてみて下さい。
- 著者
- ["大前 研一", "柳井 正"]
- 出版日
- 2010-09-29
若者から高齢者まで多くの人々に関わる年金を取り巻く問題。そして主張はするけれども実行力は疑問視される政治家の問題……他人事ではなく、日本の人たちに直接影響している問題は多くあるのです。
実感が無い方も多い中、税率が上がったり、物価の上昇もあったりしている事を再認識させられるでしょう。なぜ日本の経済がこうなっていったのでしょうか?他国の成長と共にユニクロの世界進出の理由などから学ぶ事の多い一冊です。
グローバルなコンサルタントと、失敗を糧にしてきた経営者の考えに多くの事を考えさせられるでしょう。
いかがでしたか?ユニクロの経営者は成功にあぐらをかいて良しとしない考えに驚いた方もいるでしょう。常に発展を続けるために失敗を繰り返し、そこから学んでいく姿勢……経営者にはもちろん、社会人になる方や現在アルバイトをしている方でも気づきが多い本ばかりです。
会社という組織を見る目が変わる柳井正の著書に触れてみたくなったり、日本の現状が良いとはいえないという事実と向き合ったり……「これから自分はどうしていくか」も考えさせられるので、ぜひとも気になった一冊から読み進めてもらえる機会となれば幸いです。