5分でわかるダンサー!世界的ダンサーは億の年収を稼ぐ。なり方や働き方など疑問を解説!

更新:2021.12.2

ダンサーは自分の身体を使い、さまざまな感情や情景をパフォーマンスやダンスを通して観客に伝えます。人々の目や心を魅了し、感動させることのできる仕事です。近年では女子小学生を中心に「将来なりたい職業」としても注目されています。 プロとして活動していくには、身体の柔軟性やリズム感はもちろん、芸術的センスも必要となります。日々、ダンスを磨くための鍛錬も欠かせません。 本記事では、ダンサーの働き方から収入源、活躍するためにはどんな素質が必要なのかなどを解説していきます。ダンスにまつわる面白い図鑑もご紹介しますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。

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ダンサーとは

そもそもダンサーとは

ダンサーには主に2通りの意味があります。

1.西洋舞踊の踊り手。舞踊家。
2.ダンスホールで、客の相手をして踊ることを職業とする女性。

(引用:goo国語辞典

上記の2については、歴史的にも古い意味合いが強いため割愛し、1の意味に注目してみます。西洋舞踊という言葉がありますね。日本語で、舞踊家や舞踏家と呼ばれることもありますが、これは舞台芸術を踊る人を指すことが多いようです。

ダンサーという言葉が指す意味を問われた場合、クラシックバレエ・モダンダンス・ヒップホップ・フラダンス・ブレイクダンス・ストリートダンス・社交ダンス・ミュージカルなどをさすのが一般的となっています。

小さな子どもからの人気も高い職業

現代では、小学生の女子を中心に「将来なりたい職業」にランクインするほど、ダンサーは人気の高い職業となっています。確かに十数年前と比べると、ダンスを習っている子どもたちが増えたようにも感じますね。

今までダンサーはアーティストの後ろで活躍する黒子のような存在だと思われているところがありました。しかし菅原小春さんやFISHBOYさんなど、表舞台に立って活躍するダンサーも増えてきています。YoutubeやInstagramでの活発な活動も見られるなど、これからのダンサーの働き方には期待が持てる部分は大きいでしょう。

参考:イマドキの子どものなりたい職業とは?

ダンサーが活躍できる働き方

フリーランス、専属の働き方も

ダンサーの主な活動場所は、以下の通りです。

  • テーマパーク
  • クラブイベント
  • アーティストライブ
  • 劇場イベント(ミュージカルなど)

このような場所でダンスを踊り、収入を得ている人が多いとされています。アーティストのライブでは「バックダンサー」と呼ばれる人たちがいて、実力のある人はアーティスト専属ダンスチームとして活動することができます。

ダンスが踊れれば誰でもなれるということはなく、高度な技術や実力がないとダンスだけで生活していくのはなかなか厳しいのが現実です。実力主義の世界なので、常に努力と競争がつきまとう仕事とも言い換えられるでしょう。

表舞台で活躍するか、指導者となるか

振付師」は自分で振り付けを考えたり、それを相手に教えることができます。ただし、ダンサーと呼ばれる職業の人が全員、振り付けをできるわけではありません。あくまで、演じる側に専念しているダンサーももちろんいます。逆に表舞台にはあまり出ず、指導者としての活動を中心に活躍するケースもあります。

▷パフォーマー側

自分ひとりだけで演じきるほどの個性が大切にされる仕事もありますが、多くの場合は複数人でひとつの演目をこなします。そのため、個性を出しながらも周囲とのバランスを考えることが難しかったり、振り付けを覚えるスピードが要求されたりする場面もあります。

▷教える側

「振り付けをお願いしたい」と言われた場合、必ずしも自分の好きなテイストで作れるわけではありません。依頼を受ける場合は、必ずクライアントがいます。相手の要望や演目のテーマ性をきちんと理解し、それに合わせた振り付けをすることでクライアントに喜んでもらうことができます。

ダンサーの年収。主な収入スタイルとは

多くはフリーランスで収入を得ている

出演することでもらえる「ギャラ」だけで生活していくのが難しいことも多く、大半の人がダンス教室の先生をしたり他の仕事と掛け持ちしながら生活しています。

サラリーマンのように、正社員として毎月決まったお給料をもらう人は稀で、多くがフリーランスという形で活動しています。ダンスレッスンを扱っているスポーツジムなどと業務委託契約を結んで、個人で仕事を受けて収入を得る働き方をしている人も珍しくありません。

ダンサーで収入を得るには?

趣味でダンスをしている人も多く、ダンスをする場所はたくさん用意されています。しかし、収入を得るとなると話は別です。実際に収入を得るためのルートを一部ご紹介します。

  • ダンススタジオ・プロダクション・劇団・芸能事務所などに所属して活動する
  • フリーランスとして個人でオーディションに応募して合格する

これらの方法を通過して、初めて出演の機会を得ることができます。
テーマパークのダンサー募集などは、1年に1度おこなわれていることが多く、その都度メンバーが入れ替わります。実力がなければ、1年で契約が終わってしまうこともある厳しい世界です。

働き方ごとの相場

ちなみに、ダンスレッスンを受け持った場合・バックダンサーをした場合の給与相場をみてみましょう。

  • ダンスのインストラクター:1レッスン/5000〜8000円
  • バックダンサー:日給/6000〜1万円

ダンスのインストラクターは固定制と歩合制がありますが、多くの場合は固定制となっています。そのためフリーランスのダンサーでも、安定した収入を得ることができます。

世界的に有名なダンサーの年収は億を超えることも

上記の収入事情だけでは、ダンサーとしての仕事だけで稼ぎ、生活していくのは難しいように思えますね。しかし世界的に有名なダンサーの年収は億を超えることもあります。

  • ケント・モリ
  • 上野隆博
  • 蛯名健一

彼らは有名アーティストの専属ダンサーになったり、振付師としてさまざまな作品に関わるなどして活躍しています。ダンサーとしてこれだけ大成するには厳しい世界ではありますが、彼らの姿を見ると夢を持つ勇気を与えられますよね。

ダンサーになるには。完全実力主義の世界

資格がなくてもなれる

経験値や特別な資格は必要ありません。逆にいえば、完全に実力主義ということになります。力量さえあれば経歴は関係なく、大きな仕事に抜擢されることもある業界です。

ダンススクールで技術を磨くのが一般的

どの職業にもいえることですが、ダンスは基礎が成り立ってこそ、個性や表現力を磨くことができます。そのためにはまずダンススクールに通い、プロの指導を受けることは必須です。

日々、鍛錬の積み重ねが重要になってくるので、早いうちからスクールに通うのがおすすめです。ダンスを始めようか迷っている方は、気になっているスクールのお試しレッスンを受けてみるのがよいでしょう。

オーディション、募集情報は随時チェック

ダンサーは専属の働き方もありますが、ほとんどはフリーランスとして活動しています。そのため、オーディションや専属バックダンサーの募集情報を随時チェックすることが収入を得るうえで重要となってきます。

ダンススクールはもちろん、気になるアーティストの公式ホームページや雑誌などは随時チェックしておきましょう。

ダンサーに必要な素質、向いている人

表現力がある人

体力があり、リズム感がいいだけでは一流のダンサーになるのは難しいでしょう。頭のてっぺんから爪先まで、全身で表現するセンスが必要です。

芸術的センスも磨く必要があります。とくに、台詞を発することのできる俳優と違って、ダンサーは感情を口に出さずに体の動きで表現する場面がほとんどです。

身体能力の高い人

ミュージカルや劇場公演などは、1日に何公演もおこなわれることも少なくありません。それを乗り切れるだけの体力も必要です。さらに、身体の柔軟性やインナーマッスルが強いこと、踊り続けられる持久力も必要です。

ダンスが大好きな人

「1日中ダンスのことを考えていても苦ではない」くらい、ダンスに熱を持っている人でないと続けていくことが難しい世界です。ダンスを研究したり、常に自分の動きを試行錯誤したり、ダンス一色の生活になる可能性も覚悟しておきましょう。

義足ダンサーから、暖かなメッセージをもらえる1冊

著者
["大前光市", "今井ヨージ"]
出版日

著者の「大前光市さん」は、義足ダンサーです。この職業は、実力主義の世界だからこそ、ほかの職業よりも壁にぶち当たることも多くなるかもしれません。本書には、ダンサーを目指す人だけでなく、「何かを頑張っている人」なら共感できる言葉やエピソードが綴られています。

難しい言葉や表現はなく、小学生・中学生でも愛読者がいるほどの読みやすさ。大前さんからの暖かなエールをぜひ感じてみてください。

希少なダンスの図鑑

著者
["ヴィヴィアナ・デュランテ", "森菜穂美"]
出版日

ダンスの基本と言われることもある「バレエ」。その誕生から現代までのバレエ作品、バレエが及ぼした世界的影響について記載されています。図鑑にカテゴライズされるだけあって、1ページ、1ページが芸術作品のように美しい写真で溢れています。すべてのバレエ愛好家に捧ぐ、世界初の画期的図鑑です。

実際に多くの方が踊りたいと思うダンスと、バレエのダンスは違うと思われるかもしれません。ですがバレエの基礎を身に付けている方のダンスはしなやかで、表現力が高いと言われています。

たとえば、ジャニーズのなかでも1、2を争うダンスの実力の持ち主、嵐の大野智。彼はミュージカル『ウエストサイドストーリー』のレッスンの一部として、クラシックバレエの基礎を1番から5番まで経験しています。その動きは、後の嵐の楽曲のなかでも随所に見ることができます。

自分のダンスの表現力や技術をワンランクアップさせたい場合は、クラシックバレエにあらためて習うのもいいかもしれませんね。

体幹としなやかな柔軟性を手に入れたい方向け書籍

著者
KANAMI
出版日

ダンサーを目指す人の日常に取り入れることも、ダンスをしていない人の体幹トレーニング・身体作りのために取り入れることもできる、トレーニング法が掲載されています。

バレエダンサーのために生まれたトレーニングを、日本人に合わせたプログラムにアレンジ。ベットの上でもできるなど、生活に取り入れやすいレベルの動きも含まれています。わかりやすいトレーニング見本の写真も掲載されています。

先にご紹介したダンスの図鑑と合わせて、ダンスの練習に取り入れてみてはいかがでしょうか。


たとえ経験が浅くても、実力さえあれば大活躍することも夢ではない世界です。しかし、想像している以上に精神的・肉体的に辛いことは多く、挫折してしまう方も少なくない業界でもあります。

どんなダンサーになりたいのか、教える側とパフォーマーのどちらになりたいのか。しっかりと自分の目標を持つことがポイントとなりそうです。

今回の参考書籍には、すぐに取り入れられる体幹トレーニング法が掲載されています。本気でダンサーを目指したいという方は、基礎である体作りから見直してみるのもいいかもしれません。

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