ペットと飼い主の関係を描いた感動の3冊【MISAKI】

ペットと飼い主の関係を描いた感動の3冊【MISAKI】

更新:2021.12.20

La PomPon・MISAKIさんの連載書評コラム。今回は川村元気『世界から猫が消えたなら』、松尾由美『スパイク』、川口晴『犬と私の10の約束』を取り上げます。

1997年6月7日生まれ。神奈川県出身。本格派ダンス&ボーカルグループ・La PomPonのメンバーとして、2015年1月メジャーデビュー。3rdシングル「謎」、4thシングル「運命のルーレット廻して」が、連続でアニメ『名探偵コナン』テーマ曲に採用され話題に。5thシングル「想い出の九十九里浜 / 恋のB・G・M ~イマハ、カタオモイ~」では、自己最高記録となるオリコン週間チャート6位を獲得。2017年8月30日には6thシングル「Feel fine! / Mr.Lonely Boy」をリリースした。唯一の大学生メンバーながらダンスリーダーとして、その高いパフォーマンス力で観客を魅了する! 2018年1月24日には1stアルバム『BEST OF La PomPon』発売、1月28日には東京・渋谷DUOでセカンドワンマンライブの開催が決まっている。 ■オフィシャルサイト http://lapompon.com   ■Twitter https://twitter.com/la_pompon   ■Youtube Channel https://www.youtube.com/user/officialLaPomPon
泡の子
La PomPonのMISAKIです。
8月30日に6枚目のシングルをリリースさせて頂くことが決定しました。今年の夏も熱く盛り上げて駆け抜けていきたいと思います!
今回は「飼い主」と「ペット」との触れ合いを描いた心暖まる3冊の本を紹介したいと思います。わたしもププとルルという愛犬と暮らしているので、図書館や本屋でどうしても気になって手にとるジャンルの一つです。

失ってから分かる大切さ

このタイトルを見て前から気になっていた一冊。世界から猫が消えてしまうなんて、どんなストーリーが待ち受けているのかと、とても心がくすぐられたのを覚えています。

余命わずかな主人公が、自分の周りにあるものと引き換えに1日の命を与えられるという契約を悪魔とする……というところからお話が始まります。その悪魔と過ごす主人公の不思議な7日間が綴られています。

とにかく感動しました……。
17年間一緒に過ごした愛犬を亡くした経験がある私にとって、そのことを思い出してしまい、読んでいて涙が出そうになってしまいました。それと同時に、失ってからその大切さがわかる……では遅いんだなと改めて気づかされた作品でした。涙腺が弱い方はこの本を読む時にハンカチ必須かもしれませんね。

スパイクという名のビーグル犬

私がこの本を手にした時に想像していたストーリーと全く違って良い意味で裏切られ、そこがすごく楽しめました。

瓜二つのビーグル犬をもつ緑と幹夫は初めて出会った時から惹かれあいます。そして、どちらもビーグル犬の名前が「スパイク」。お互いに親しみを感じた2人は会う約束をするのですが、幹夫はいつまでたっても現れず...
そしてある時、緑は突然「ぼくは幹夫のスパイクだ!」と愛犬に話かけられます。なんと、緑と幹夫のスパイクは入れ替わってしまっていたんです。

幹夫が現れなかった理由や、スパイク同士が入れ替わってしまった理由がどんどん明らかになっていき、読めば読むほどハマっていきました。
切なくも心が暖まる作品で、パラレルワールド系なお話が好きな方に是非オススメしたい一冊です。

ペットとの信頼関係

愛犬のことを想って私も共感できることがとても多く感銘をうけました。
犬でなくても、現在ペットを飼っている方に是非読んでほしい一冊です。

主人公である「あかり」が12歳になる時、子犬の「ソックス」がやってきます。母はその子犬を見て「犬を飼う時には、犬と10の約束をして」と言います。大人になるにつれて恋や将来のことなど、夢中になるものが増えていくあかりは、はたして母との約束を守ることができるのか……。

私の愛犬は、気分が沈んでいるときなど、飼い主の気持ちを察してよく慰めてくれます。ペットは本当に心の支えになりますよね。
一つひとつの言葉がストレートで心に染みる作品です。

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