優しい色遣いと、ぴよちゃんをはじめとする可愛らしい動物たちが、赤ちゃんはもちろん読み聞かせをしているお母さんの心も和ませる人気シリーズ。赤ちゃんの興味を惹きつける仕掛けも魅力の1つです。親子でぴよちゃんの世界にはまれる絵本をご紹介します。
ポップアップの仕掛けが楽しいこの絵本。赤ちゃんが大好きな「いないいないばあ」の魅力満載です。隠れている顔が表れることを楽しみに待ち、そしてついに笑顔のぴよちゃんや動物たちの顔が見える瞬間は、赤ちゃんも満面の笑顔を見せてくれるでしょう。
登場するのは、ぴよちゃんにはりねずみくん、うさぎさんにくまさんとぞうさん。ページをすぼめると動物たちが顔を隠し、広げると隠していた部分が飛び出し顔が見えるという仕掛けです。
しぼめている状態から少し間を空けて、思い切り開いて見せてあげた瞬間の赤ちゃんの反応に読んでいる大人まで嬉しくなってしまいます。
- 著者
- いりやま さとし
- 出版日
動物が顔を隠すときに、ぴよちゃんは羽で、はりねずみとくまは手で、うさぎは長い耳でとそれぞれの動物が特徴を生かしながら顔を隠す様子が面白く、動きがあるので何度読んでも楽しめる絵本です。
そして、一番の見どころはぞうが耳で顔を隠す場面。ページを開くと大きな耳がダイナミックに開き、赤ちゃんの目をくぎ付けにします。
繰り返しが楽しい作品なので、ゆっくりと赤ちゃんの反応を見ながら読んであげてくださいね。
子どもが大好きな真似っこ遊び。1歳前の赤ちゃんでも大人の様子や絵本を真似ながら手を挙げたりお辞儀をして挨拶をしたり……。その姿は何とも可愛らしいものです。そんな赤ちゃんの真似っこ遊びのきっかけとなる絵本です。
にわとりのお母さんが「ぴよちゃーん」と呼ぶと、ぴよちゃんは元気に「はーい」と良いお返事。こがものガーコちゃん、あひるのグーグちゃんも名前を呼ばれて元気にお返事をします。そして最後はみんなで一緒に「はーい」と元気にお返事。
つまみを引っ張ると手が上がって返事をする仕掛けが楽しく、厚紙でできていて丈夫なので子どもが自分で仕掛けを動かしながら楽しむことができますよ。
- 著者
- いりやま さとし
- 出版日
ぴよちゃんが元気にお返事をしている姿を見ながら、名前を呼ばれて返事をするということを子どもが自然に学ぶことができます。何度も読んでいるうちにぴよちゃん達の真似をして、初めは手を挙げることから。そして、そのうちに「はい」とお返事もできるようになり成長を感じることもできますよ。
台詞は少なく名前を呼ばれて返事をするというシンプルな繰り返しと、興味を引く仕掛けが0歳児でも飽きずに楽しめる事ができる絵本です。
カラフルな色と穴あきの仕掛けで、子ども達が色に興味を持つきっかけとなる絵本です。
ぴよちゃんが乗るのは黄色い車、ねこさんが乗るのは赤い消防車。さて次はどんな動物がどんな色の乗り物にのるのかな?
分かりやすいシンプルではっきりとした色遣いで子どもの目を引きつけます。大好きな動物と乗り物の両方が登場することも子どもの興味をそそりますね。平仮名で色の名前が書いてある他に、英語でも色の名前が書かれているので、両方を読んであげることで日本語と英語の色の名前に興味を持つことができますよ。
- 著者
- いりやま さとし
- 出版日
- 2015-02-10
他の「ぴよちゃん」シリーズと同様に厚紙でできているので、穴の仕掛けに自分で触れたり指を入れても大丈夫。自分でページをめくれるようになった赤ちゃんでも思う存分楽しむことができますよ。また、小さめに作られているので、お出かけに持って行くのにもピッタリです。
赤ちゃんのうちからたくさんの色に触れることは色彩感覚を豊かにしますので、赤ちゃんから楽しんでほしい知育絵本です。
「ぴよちゃんの知育絵本」シリーズは、この作品の他にも『かたち』や『かず』なども出版されていますので、年齢や興味に合わせて選んでみてくださいね。
子どもが大好きな動物たちが、色々な場所にかくれんぼ。「どこに隠れているのかな?」と親子で一緒に探しながら楽しみたい絵本です。
ぴよちゃんはお友達の動物達とかくれんぼ。おにになったぴよちゃんがみんなを探します。初めはねこさん。よく見てみるとしっぽが見えているようですよ。仕掛けをめくると……「ねこさん、みつけた」。いぬさん、ブタさん、ひつじさんと見つけたけれど、うしさんがなかなか見つかりません。さて、どこに隠れているのでしょうか?
- 著者
- いりやま さとし
- 出版日
それぞれの動物が楽しい仕掛けの中に隠れていて、小さな子どもでも探すことや見つける喜びを感じることができます。読み聞かせをするというよりは、子どもが見つけるのをゆっくりと待ちながら一緒に遊んで楽しみたい絵本です。
まだ指さしやページをめくることが難しい赤ちゃんには、もちろん大人がゆっくりとめくりながら読んであげても十分に楽しめます。繰り返し読んでいくうちに自分で仕掛けに手を伸ばす姿が見られるはずですよ。
赤ちゃんのための絵本として人気のシリーズですが、この作品は深い内容とぴよちゃんの健気な姿に子どもだけではなく大人の心にも響く作品です。
ある日、ひまわりの種を食べようとしたぴよちゃん。しかしひまわりの言葉を聞いて食べるのをやめ、そのうちにひまわりと友達になります。夏の間中、お話をしたり暑い日には葉っぱの影で休ませてもらったり……いつも一緒に過ごしたぴよちゃんとひまわりは大の仲良しに。しかし、秋が来るとだんだんと弱っていくひまわり、懸命にお世話をするぴよちゃんの健気な姿が心に響きます。
ぴよちゃんの思いは届かず枯れてしまったひまわり。しかし、ここで物語は終わりではありません。また次の年へと命がつながっていく希望に満ちたラストには、胸が温かくなりますよ。
- 著者
- いりやま さとし
- 出版日
- 2004-03-30
命の大切さ、そしてまた次の命へと繋がって行く希望。子どもに伝えたいメッセージが詰まっています。植物も動物も同じ尊い命であるということを、言葉で伝えるよりも子ども自身が感じ取ることができる作品です。きっとこの絵本を読んだ後には、子どもの植物への思いが変わるかもしれませんね。
夏の生き生きとした風景や植物、虫たちの姿。そして、秋に移り行く風景や植物の様子まで。季節を感じるのにもピッタリなので、赤ちゃんから少し大きくなった子ども達に、ぜひ読んであげたい1冊です。
赤ちゃんから少し大きくなった子ども達まで、長く楽しむことのできる「ぴよちゃん」シリーズの絵本をご紹介しました。温かな絵と色遣い、シンプルで繰り返しの多い台詞が赤ちゃんに優しく語り掛け、工夫を凝らした仕掛けの数々が興味を刺激します。また、その時々の年齢や興味に合わせて選べますので、赤ちゃんの頃から慣れ親しんだぴよちゃんの物語を今度はストーリーが楽しめる年齢なってから読むとまた違った感じ方や発見ができますよ。
ぜひ、赤ちゃんや子どもの興味に合わせて選んでみてくださいね。きっとお気に入りの1冊になるはずです。