外国人目線で改めてニッポンを知る本

更新:2021.12.5

海外での試合から帰国して、成田空港でいつも思うのが「やっぱり日本はいいなぁ」ということだったりします。外国人の視点から観るニッポン、斬新な切り口のニッポン。今月は、私たちが住む日本について新鮮な発見をもたらしてくれる本をご紹介します。

学生時代に総合格闘技でプロデビューした後、2005年に単身メキシコに渡り、プロレスデビュー。その後日本と海外のマットを渡り歩き、2011年4月に新日本プロレスへ移籍。2016年8月には「SUPER J-CUP 2016」に優勝、さらに2016年11月、大阪府立体育会館大会ではBUSHIを破り、第75代IWGPジュニアヘビー級王座を戴冠。2017年6月に行われた鉄拳7 Presents BEST OF THE SUPER Jr.24では優勝も飾る。4月1日(土)両国国技館にて開催されるSAKURA GENESIS 2018開催も決定している。 KUSHIDAのプロレス浪漫飛行 http://ameblo.jp/ts-kushida/ 新日本プロレス オフィシャルウェブサイト http://www.njpw.co.jp/
泡の子

赤裸々な事実を突きつける一冊

日本人が曖昧にしている部分をズバリ一刀両断して、良くも悪くもニッポンという国が丸裸にされています。厚切りジェイソンさんのバイタリティ溢れる行動力や情熱を本書で知ると「日本人は見えない恐怖に怯えすぎていて、結局何も成すことなく人生を終えていくんだな」という事実を突きつけられている気がして、結構ショックです(笑)。生きるエネルギーに溢れた一冊。答えは常にシンプルだ、本書を読み終えてそんなことを思いました。

英語で学ぶ日本のカルチャー

タイムスプリッターズとしてタッグチームを組んでいる、デトロイト在住アレックス・シェリー選手の家で発見した本。研究熱心な彼は(最近はあまり来日していないけれど)来日のたびに、秋葉原に通い「まんだらけ」や「スーパーポテト」に顔を出す親日家……というか、自他共に認めるオタクです(笑)。「オタクのことを英語ではGEEKというんだ」とシェリー本人に教えてもらいました。本書はもちろん英語で日本の比較的新しめなカルチャーが紹介されていますが、それがまた日本人にとってはいい英語の勉強になります。

日本人的アイデンティティを示すもの

NHK BS1の番組「cool japan 発掘!かっこいいニッポン」の司会を務める著者が“日本人が気づかず、外国人がクールだ”と思っていることをまとめた本です。日本に生まれ、日本人として育ったがゆえの盲点。「あ、そこね!」という新たな気づきが本書にはあります。

2005年、プロレスラーになるべくメキシコに1人で行ったとき。滞在先のホームステイで求められたのは「日本ってどんな国?」という問いの答えでした。うまく答えられず、自分自身の日本人としてのアイデンティティを疑ってしまいました。KUSHIDA的クールジャパン!は日本の“洗顔フォーム”に1票いれます。日本のドラッグストアで手に入るような安くて良質な洗顔フォームが海外にはないのです。ちなみに、海外遠征の必需品は“洗顔フォーム”……と、あと“サトウのごはん”です。

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