話が長いとついつい「で、なんなの!?」とイライラしてしまうこの時期。本だって同じサクっと結末を知りたい。そんな時は短編小説で気分転換するのが一番。今回はファンタジー要素や、ユーモア溢れる本も取り入れバラエティ豊かなラインナップになっています。本の世界観に巻き込まれたり、思いきり笑ったり、五月病も本のチョイスひとつで、楽しむことができるかもしれません。
地下街の雨
私が出会ってきた短編小説の中で一番好きなこの本。SF要素もあり、少し怖くもあり、感動も詰まっている。面白く、興味深い小説です。宮部みゆきさんの短編小説はどれも面白く頁をめくる手が止まらない……そんな作品ばかりなのですが、この、『地下街の雨』は一つの物語が終わるごとに鳥肌が立ちました。
そういうことか!と衝撃を受けたり、どういうことなのか?と頭を抱えたり、まさかの展開にハッ、とさせられたり。とてもバラエティ豊かで、私は夜寝る前に1話だけ読んでから寝たり、1話だけ読もうと思っていたのにもっと読みたくなって寝られなくなったり、短編小説なのに、続きが気になります。1話読み切ってもまだ読みたい……と思ってしまう小説ってなかなかなかったな、と思いました。
死ぬかとおもった
もはや短編集ではなく、ネタ集。ときにふと、思い出して読みたくなります。電車で読む時は、必ずマスクをつけていないとすごく恥ずかしい目にあいます(笑)。自分のモチベーションや気分が上がってる時はもちろんですが、最近、動画撮影の時に思いっきり空回りしてしまったことがあり、恥ずかしくて仕方なくて相当落ち込んだのですが、ふと思い立ちこの本を開いてみると、自分の恥ずかしさなんてたかが知れてる、と気分転換できました。
もちろん笑えるだけではなく、人生の教訓となるようなエピソードも多数収録されており、私の生活において、とてもマルチな活躍をみせてくれます。友達と笑いながら読むも良し、1人でクスクス気味悪く読むも良し。一家に1冊、と言いたくなるような本です。